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【神楽坂文人のAV女優インタビュー】第4回 川上奈々美さんの巻

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2012年に大手老舗AVメーカーの『アリスJAPAN』から華々しくAVデビュー! その後は『アイデアポケット』、『アタッカーズ』、『溜池ゴロー』と常に複数のAVメーカー専属女優として活躍中の川上奈々美ちゃんが2022年2月にアダルト界引退を発表したのだ。

ピンク映画や一般映画にも数多く出演し、かねてからその高い演技力が評価され、アダルト界引退後は本格的に俳優業に転身することを決意した川上奈々美ちゃん。

これまでの軌跡をたどるとともに、今後の展望などを深掘りインタビューしてきた。

――今回、川上さんの引退表明インタビューをさせてもらえるなんて感慨深いです。デビュー直後のインタビューでは撮影をさせてもらったので、本当にデビューから引退までの長い付き合いです。

(写真はデビュー当時の川上奈々美さん)

「その時のインタビューは9年前ですね(笑)。デビュー10周年で引退を決めているんです。私の中ではやっと、やっと発表できる感じです」

――いつからAV引退は意識していましたか?

「去年の年末です。今年の1月に実は大きく記者会見で発表しようと思っていたんですけど、コロナ禍だったので頭を抱えました」

――引退と聞いてファンが悲しむといけないので、来年1月にAV引退作を撮影しAV女優をその数か月後には卒業するけど、俳優として芸能の仕事は続けるんですよね?

「そうです。AV女優とストリッパーは来年引退して、次のステージに行くんです」

――次の俳優業でも役柄として裸になるかもしれないけど、アダルト系の仕事は引退ということですか?

「そうです」

――今後も会える機会はあるんですか?

「もちろんです。今回、AV女優引退と個人事務所設立を関係者の方にお知らせしたら、『奈々美ちゃんのAVが観られなくなるのは寂しい。買い占めるよ』って言ってくださった方もいて、嬉しいやら、寂しいやらの感覚でビックリしました」

――こちらも一報をマネージャーから聞いたときにはビックリしました。いまは引退後、出演したAVの販売も取り下げることもできますが、そういうことはありますか?

「AVは残します! 私はAVがあったから俳優になれたと思っているし、ちゃんとけじめをつけて俳優業にいきます。AVの過去は消さないし、逆に武器にします」

――それは素晴らしい決意です。川上さんはずっとメーカー専属の単体女優で活躍してきましたが、9年間もそれをやれているAV女優ってなかなかいないですよね。

「恵比寿マスカッツのおかげです」

――メーカー専属女優ってなろうと思ってもなれないじゃないですか。デビュー時にここまでやれると思っていましたか?

「意地でやってきました。本音を言えば引退直前に企画単体女優になりたかったんです」

――それは意外です。どうしてですか?

「もっといろんなメーカーさんと仕事がしたかったし、もっといろんなメーカーさんの撮影現場を見たかったんです。私がAVやストリップの世界にいたのも、とことん真実を見たかったんです。他のメーカーさんに行けば、きっと新しいものも生まれるし、他の女優さんと共演もできるし、ぶっちゃけいろんなプレイの解禁もしたかったんです。
知らない世界を知りたかったんです。知りたかったんですけど、やっぱり欲深すぎるのも上手くいかないんだなと思ったんです。私のいちばんやりたいことは俳優業だから、そこを目的として考えると、幅広い活動をセーブするしかないのかなって思ったんです」

――あまりハードなことをすると、今後の活動に影響が出ますからね。

「そこは関係ないんです」

――さすがです。

「そこは一切関係ないんです。日本の芸能界はAV女優出身だとハードルが高いかもしれないですけど、私は関係ないと思っているんです。最初、私のホームページにはAVとストリップのことは書いていなかったんですけど、ある関係者と話していたら『それは武器になるから、隠しちゃダメだよ』って言われたんです。
マドンナ(米の歌手)もヌードモデルをしていたり、海外の有名なダンサーも元ポルノアクトレスだったりしたから、意外と元AV女優も需要があるかと思ったんです」

――日本でもピンク映画出身の俳優は多いですからね。

「そう、だから武器にしていきたいと思ったんです」

――そういう意味ではもちろんAVは誇りですか?

「そうです」

――川上さんは意地がありますからね。ところで、デビュー前と性的嗜好は変わりましたか?

「変わったよねえ。デビュー前は猿でした。アホでした。隠れて本当にめちゃくちゃ遊んでいました。デビュー当時は経験人数が7人って言っていましたけど、7人は嘘ですからね(笑)」

――男が放っておかないですよ。

「性的なことがめちゃめちゃ抑圧されていたんです。でも、性って抑圧されるほど興奮するじゃないですか。初めてセックスをしたときは『気持ちいい! サイコー』って思ったんです。でも、デビューしてからはセックスに対して本当に紆余曲折がありました」

――メーカーが変わるごとに性への変化はありましたか?

「AV女優になって性について考える機会がすごく多くなったわけじゃないですか、本当にセックスが嫌いだなっていうときもありました。でも、いまはあらためて大好きに戻りました」

――デビュー後に開発された部位や体位はありますか?

「ありすぎます。全身性感帯になったかな。あとは騎乗位!」

――デビュー前はあまり騎乗位はしなかったですか?

「一切やらなかったです。一切やらなかったけど、自分から気持ちいいところに持っていくのが上手くなって騎乗位が楽しくなりました。元々は恥ずかしさしかなかったんです。女性はみんなそうなんじゃないかな?」

――騎乗位は全部、見えるし、自分から腰を動かすから恥ずかしいかもしれません。

「そう、男性から見られちゃうんです。見られているのに腰を振って気持ちよくなっているから集中できなかったんです。自分の気持ちいいところを探して、ここにあてたいってことを伝えれば、男性もすごく興奮してくるっていうことが分かって騎乗位が好きになったんです」

――逆に男性を責めるときに身に付いた性技はありますか?

「身に付いた技ねぇ・・・。あっ! ディープスロート」

――それも一般の人はなかなかやらないですよね。

「やらないよねえ。でも、あれって男性は気持ちよくなってくれるんですよね。デビュー前はそれも分からなかったし」

――そうやっていろいろエッチなことを覚えるとごとに、性を抑圧していた自分とのせめぎあいはなかったですか?

「自分がエッチになっていくのは全くいやじゃなかったです。でも、根本の話ですがメディアにそれを見せるのは罪悪感がありました」

――まだ、引退まで時間がありますが、共演したい女優はいますか?

「あおいれなちゃんと、いろんなことを吸収したいのは波多野結衣ちゃんと大槻ひびきちゃんです。本人たちにも『私がキカタン(企画単体)女優になったら共演したい』って言ったんです。いまでもなんとか共演できないかメーカーには言っています」

――その3人は同志って感じですか?

「波多野結衣ちゃんと大槻ひびきちゃんは大先輩なんですけどそうですね。れなぱん(あおいれな)は、なんとなく求めてくれているような感覚があるんです。あと、小倉由菜ちゃんも好きです」

――小倉由菜ちゃんは憑依作品で大ブレイクしましたからね。

「そうか! おぐゆな(小倉由菜)はお芝居上手だからね。れなぱん(あおいれな)とおぐゆな(小倉由菜)にはなにか残したいって思っているんです。2人ともすごく話しかけてくれるし、連絡もくれるし、食事にも何度か行ったことがあるし、どこかのタイミングで話をしたいです」

――仕事の話ですか?

「そう。そういう話を女優さんともっとしたかったんです。れなぱん(あおいれな)やおぐゆな(小倉由菜)みたいに上昇志向がある女優さんたちと仕事の話がしたいです。現状に飽きている部分もあるだろうし、これからどうしたらいいかという不安もあるだろうし」

――それをちゃんと言語化できて伝えられるのは川上さんしかいないです。

「私自身、AVには向いていない女優なので、向いていないと思う女優さんは神経質でいろんなことを考えちゃうんです。だからこそ、その不安や発見を違うところで活かせる存在だと思うんです。上昇志向があるのに、くすぶっていると思っている女優さんは、どこかで発散できる状況を探してほしいです。この業界でも、どこの業界でも視野が狭くなり、苦しくなることがあると思うので、選択肢をいっぱい探してほしいです。第二の人生で一般人になろうとしてもリスクや不安はあるし、結婚もできなかったり、親戚の人にもなにかを言われたりするので。でも、そんなときもいままでやってきたことは『絶対に無駄じゃないよ』って言いたいし、選択肢をたくさん増やして、これからの人生を楽しんでほしいです。この世界に入ってきたことにも意味はあるから」

――深いですね。確かに向いていなくても売れる子はいるし、向いていても売れない子はいますからね。

「向いていなくても私は負けず嫌いだし、意地で10年きたので、それでも売れるんです(笑)」

――そういう意味で私は川上さんのことを「対抗戦女優」って勝手に言っているんですが、これは世間に対しての対抗戦で、川上さんはAV女優としてはもしかしたらナンバーワンではないかもしれません。でも、一般の映画祭やメディアに出ると最も輝く女優なんです。世間に対する言語を持っているAV女優は川上さんしかいないんです。それを感じたのが2018年の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」でのスピーチなんです。

「なにを言いましたっけ?」

――あのときは映画にうるさい人たちを前に堂々とした受け答えをしてスカッとしました。

「ああ、あのときもいろいろくすぶりながら話していました」

――川上奈々美という存在はAVに収まらず、世間に出ていかなければならない存在だと誰もが思っていたんです。

「誰もが思ってたんですかね(笑)?」

――はい。それがいまのタイミングなのかなと思います。

「川上、完全に覚悟が決まりました」

――ところで最初の映画出演はなんでしたか?

「2015年の森川圭監督の『メイクルーム』です。『メイクルーム』がゆうばり国際ファンタスティック映画祭でグランプリを獲った会場で、内田英治監督が私のことを見つけてくれたんです。私の授賞式での話し方と作品で演じたていたイメージが全く違っていたみたいで。それに対して面白がってくれて、そこから内田監督作品の『下衆の愛』への出演オファーをいただきました。そこから内田監督の作品に連続で呼んでもらったんです。私の負けず嫌いな性格をすごく分かっていたので、『それつまらない』、『エロくない』ってハッキリと言うんです。でも、そっけない感じなんですけど、舞台挨拶では『お芝居が上手』、『才能がある』、『すごく期待している』、『いろんな監督たちが川上奈々美をかっているんだ』って言ってくれるから、この人についていきたいなって思ったんです。でも、そう思っていると内田監督は『内田組は卒業だから』って言うんです。そうしたら『全裸監督』に私を起用してくれて、大変な演出を内田監督からはありがたくいただきました。私は負荷をかけられれば、かけられるほど光るので『この野郎!』と思って頑張りました。そこから他にもいろんな映画作品に呼ばれるようになったんです」

――そもそも演技はどこで学んだんですか?

「AVの3作目がドラマ作品だったんですけど、そこで初めてセリフをしゃべっている自分を観たら、すごい大根役者だと思って恥ずかしくなったんです。
それで、どうしたら芝居が上手くなるのか考えたら舞台だと思ったんです。舞台に出れば360度観られているから、いやでも上手くなれると思いオーディションを受けて、受かったので舞台に出るようになったんです。これは自慢といいますか、役者さんと同じステージに立った時『私は背負っているものがなにか違うのかな?』って思ったんです」

――そこで感じましたか?

「なんか目立てているぞって思ったんです」

――それは分かる気がします。

「評価がいっぱいかえってきて、演出家さんも『うちでは奈々美ちゃんはもったいないから、他で頑張ってほしい』という言葉をもらって、『なにか私は違うものを持っているのかな?』って思い、そこから映画に出て内田監督に会って評価して頂いたんです。東京国際映画祭のレッドカーペットもいちばん目立つ場所を歩かせてもらったんです。チョイ役なのに(笑)。でも、内田監督も現役のAV女優をレッドカーペットで歩かせた興奮感を感じていたみたいです。そこからすごく華やかなイタリアの映画祭にも連れて行ってもらいました。役者のご褒美は映画祭なので、それを体感したり、みんなで1本の映画を作っている喜びも感じたりしました」

――そういう壮大な流れが今回のAV引退に繋がったんですね。AV引退は1年後ですか?

「AVは2022年の1月の撮影作品で終わり、ストリップは2022年の2月でストリップの引退興行をします。アダルト業界引退の日時は正確に決まっていないんですが、いまから約1年後です」

――それまでの1年間はどういう活動をしますか?

「ストリップで脱ぎ納めツアーを5月1日からやります。5月に川崎ロック座、8月に浅草ロック座、10月に東洋ショー劇場、来年2月の浅草ロック座がラストです」

――その後は俳優業に専念するんですか?

「そうです。映像中心にやっていきたいです」

――やりたい役はありますか?

「挑戦してくれる監督さんが大好きなんです。この世のものじゃない役でも構いません。私を面白がってキャスティングしてくれれば、いいパフォーマンスを演じます」

――ピンク映画にはAV引退後も出ますか?

「もちろん出たいです。面白い作品を作りたいっていう人たちとやりたいです」

――美談にしたくないですけど、不本意な形でAVデビューした川上さんがここまでのスターになるってすごくないですか?

「美談にしてくださいよ(笑)」

――不思議な人生ですよね。自分でこの展開をどう思っていますか?

「自分のなかでは意地しかなかったです」

――私もデビュー前にインタビューで会ったけど、やはり輝きが違いましたから。

「そうですか?(笑)」

――当時、インタビューしたAV女優の9割は途中でいなくなりましたから。

「近くにこじみな(小島みなみ)とか、まな(紗倉まな)ちゃんがいたから、『負けたくない!』っていう気持ちでやってきました。私はライバル心を持っていましたから」

――それはいい話です。2人もそういう情熱をひしひしと感じたと思いますよ。これはガチンコ話ができりる川上さんだからこそ聞ける話ですが、AV女優になり失ったものはありますか?

「失ったものは、普通の幸せ(笑)。結婚と子どもは諦めたんです。諦めなくてもいいんですけど、いままでがあったから覚悟を決めて、今後も頑張っていきたいというか。普通って言い方はあんまりよくないかな。普通に生きられなくなっちゃったんです。肉体を酷使する仕事でもあるし」

――逆に得たこともたくさんあると思いますが?

「みんなが味わえないものをたくさん見させてもらいました。いままでの喜びや怒りや復讐心は財産だと思っているので、それを出せるのは芝居しかないから、本当に俳優にならないといけないんです。そうしないと救われないです」

――いいことも悪いことも含め川上さんにとってAV女優とはなんですか?

「私を大きくさせてくれた存在です」

――入り口は不本意だけど、出口とはよかった?

「めちゃめちゃよかったですよ」

――AV女優・川上奈々美があったからこそ、今後の俳優・川上奈々美に繋がるんですね。

「そうです。こんなに素晴らしい世界を見せてもらったんですから。感動しています」

――そうするとAV女優の道は必然だったと?

「自分で必然にしました。自分で舵を切りました」

――素晴らしい言葉です。では、まだまだ聞き足りないことばかりですが、時間がきたので引退表明をした川上奈々美からファンへメッセージをお願いします。

「感謝しています」

――それしかないですか。

「感謝しかないです。みんなが私に期待をしてくれたことで、私は生かされているので。周りから期待の言葉がなくなったら私はいなくなります。期待と応援の言葉を糧と自信にして、もっと広い世界を飛び回っていやろうと思います! 楽しい景色をもっとみんなに見せたいです。そんなわがまま俳優をこれからもよろしくお願いします!」

  • 【川上奈々美(かわかみ・ななみ)プロフィール】
  • 生年月日:1992年10月14日
  • 身長:160・B79・W57・H80
  • 血液型:AB型
  • 好きな食べ物:牛タン
  • 好きな場所:お花屋さん
  • 公式ツイッター:@nanamikawakami
  • 公式インスタグラム:@nanamikawakami
  • 公式HP:https://kawakaminanami.com/

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