木村佳乃主演のTBSドラマ『恋する母たち』。この作品は、木村演じる杏をはじめ、優子を演じる吉田羊、仲里依紗演じるまりという３人の母たちが、夫以外の新しい男性たちとそれぞれが新しい恋に落ちていく物語だ。

　まずは杏。不倫し失踪した夫の不倫相手の夫（ややこしい）である斉木巧（小泉孝太郎）と知り合い、恋に落ちて結婚するが、二人の間には微妙な感情のズレが生じる。

　食品メーカー勤務の優子は、部下の赤坂（磯村勇斗）と不倫関係になるが、距離を置く。赤坂に別の女性との結婚話が出て……。

　まりは、人気落語家・今昔亭丸太郎（阿部サダヲ）と恋に落ち、夫に離婚を切り出すが、応じてくれない。

　どうなることかとハラハラして見ていたが、それぞれの恋は落ち着くところに落ち着いて、すべての登場人物が幸せになるというこの上もない展開に。

　まず、杏は巧に別れを切り出し離婚するが、今度は「仕事のパートナー」として巧と新しい関係を築く。建築設計事務所を立ち上げた巧の秘書として生きていく道を選ぶ。

　優子は会社の取締役に就任。結婚式当日に挙式を抜け出して優子のマンションを訪れた赤坂と結婚はせずに一緒に暮らしていくことに決める。

　まりは、正式に離婚が成立、今昔亭丸太郎との新しい生活が始まる、という展開。

　いやいや、すべてがハッピーエンドでよかったよかった。特に、斉木の暗い性格から、杏と斉木が一旦離婚して、新しい関係を結び直すという解決策には「こういう方法があったか」と、思わず舌を巻く展開だった。

　それにしても、木村佳乃。最近はバラエティづいて、女優さんということを忘れてしまいそうになるほどだったが、まだまだ、現役バリバリの美人女優としてやっていけることが証明できてまずは一安心。吉田羊、仲里依紗というお芝居がうまい女優さん３人の演技バトルも見応えがあった。

• （文）久慈修人『週刊大衆』専属記者。【Twitter】@SayEach
• （編集）スナイパー神津『週刊大衆』編集部員。【Blog】https://sniperkozu.com/