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名取の『吉原炎上』は濡れ場バブルの代表作
さて、”濡れ場バブル”とも言える80年代の映画を見ていこう。松坂慶子、かたせ梨乃らの出演作しかり、各映画会社は、こぞって人気女優の濡れ場をウリにした作品を公開していた。 十朱幸代( 77 )も、この時代に初濡れ場に挑んでいる。「映画界にとって、十朱さんは脱がせたい女優でした。そんなニーズに応え、彼女は40代になってから勝負をかけます」(映画関係者)
最初の作品『魚影の群れ』(83年)では、開始80分から、こんなシーンが……。〈漁師(緒形拳)と妻(十朱)が、久々の夫婦の営みを漁船の中で繰り広げる。 妻はまず、宝物を愛でるように夫の男の部分を口で確認。正常位で結合すると、「ああぁ~ん」と声を漏らし、悦楽に悶える〉「おっぱいが形、量感ともに極上品。薄桃色の乳首と乳輪を、しっかり見せてくれるのもうれしい限り。こんなお宝を隠していたのか、この人は! と感激したのを覚えてます」(秋本氏)
同作が評判を呼んだ十朱は、『櫂』(85年)、『花いちもんめ』(85年)、『夜汽車』(87年)と次々に脱ぐ。「”濡れ場バブル”はエスカレートし、単一作品で複数の女優のヌードを楽しめる作品を生みます」(同)
その極めつけが、『吉原炎上』(87年)だ。初ヌード&初主演作『序の舞』(84年)に続く、名取裕子(62)の主演作である。「名取の他に、かたせ梨乃、仁支川峰子、藤真利子(64)ら女優陣が全員脱いでいます。特に名取と二宮さよ子とのレズビアン濡れ場は必見です」(同)
そのシーンは開始35分50秒ぐらいから始まる。〈花魁の若汐(名取)は、先輩の九重(二宮)に、”男を悦ばせる”手管の実地訓練を受ける。「ンぁ~ん」。桜色の肌をねっとり愛撫され、胸の突起を舌先で刺激された若汐は、下半身を熱くし、快感に身を委ねるのだった〉
なお、名取の濡れ場作品としては、他に『彩り河』(84年)、『KOYA 澄賢房覚え書』(93年)なども。
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