アソコで稼いだ諭吉を握ってホストクラブへ！

　ウクライナ侵攻を契機とする急激な円安&値上がりにより、悪化の一途をたどるニッポン経済。その荒波は、“性地”歌舞伎町にも襲いかかっているようだ。

「今、歌舞伎町にある立ちんぼスポットである区の施設、ハイジア横の大久保公園の周りは、20代前半の若い子であふれています。　夜の帳が下りる頃にポツポツとスマホをいじる子が立ち始め、夜9時ぐらいには、2メートルおきに客待ちしている状態。前はセミプロっぽい崩れた子が多かったんですが、今は普通の子ばかりですよ」（風俗ライター）

　そんな情報を耳にした、本誌オヤジ記者。10月下旬のある夜、同地を訪れると、すぐにハイジア脇の生垣に腰を下ろし、スマホ画面に見入る若い子を見つけた。ロングの黒髪がきれいな、黒島結菜似の美女だ。

「こんばんは」

「お兄さん、“遊び”ですか？」

「えっ、遊びって何？」

「ウケる！　エッチのことですよ（笑）。ゴムありでイチゴーです」

　女子大にでも通っていそうな清楚美女の口から出てくる生々しい言葉に、つい、たじろぐオヤジ記者。気を取り直して名前を聞くと、

「ミカ、21歳。専門学校生です」とのこと。ノリは良さそうなので、最近の“立ちんぼ事情”を聞いてみた。

「なんで、ここに来てるか、ですか？　だって、お客さんがたくさんいるから（笑）。　前はSNS使っていたけど、バックレが多くてイヤになっちゃって。ここならホテルも近いし、3時間で3人くらい回せるから、パッと稼げるんです」（前同）

　こんな清楚な子が、ひと晩に3回！　いやはや、なんと言えばいいのやら……。

「だって、値段が下がっているし。去年だと2万～2万5000円くらいだったのが、今年に入って半分くらいになりました。　私は基本1万5000円だけど、どうしてもお金が必要なときは、1万円に値下げすることも。今日はお金が必要だから、イチでもいいよ。お兄さん、どうですか？」

　急に色っぽい目つきになる彼女に別れを告げ、続いて話を聞いたのは、大久保公園を囲む柵の前に立っていたサクラちゃん（20=仮名）。明るい茶色に染めた髪と、原色使いの服がおしゃれなイマドキの子だ。

「居酒屋バイトの同僚が、ここだと稼げるって教えてくれて。今はバイトも辞めて、週3くらい来てる。相手の顔が見えて、ヤバそうな人は断れるから安心。　前に出会い系で援交したら、シャワーの間に財布とスマホを盗まれたことがあったから」（サクラちゃん）

　彼女も、1回1万～2万円ほどで“お相手”を探すという。

「値段はけっこう、適当でフトコロ具合次第（笑）。ホントに困ってるときは、ゴムなし1万でしちゃったことも。でも、“推し”が来いって言うから、しょうがないじゃん」（前同）

　ん？“推し”って？

「ホス（トクラブ）の担当だよ。カブキ（歌舞伎町）のホスまで、目と鼻の先だから、何万か稼いで、直行するの（笑）。最近、ここに来る子がすごく増えたけど、ほとんど、ホス代稼ぎの子ばっかりだよ」（同）

　なんと、男たちが払った“福沢諭吉”は、右から左へとホストクラブに流れていたのだ。

「今日は2人とヤッたから、私も行こっと。じゃあね～」

　笑顔で手を振り、夜の街に消えて行くサクラちゃん。その背中を見送りながら、ただ、路上に立ち尽くすオヤジ記者であった。