「稼ぎたい」「リピートしてほしい」だけじゃない！

　東京都で新型コロナの新規感染者が、5か月ぶりに1000人を下回った6月13日、若手の風俗ライターから、こんな話が飛び込んできた。

「先日、埼玉県西川口のお店で遊んだんですが、女の子が“ねえ、2000円でいいよ”と、裏オプションを持ちかけてきたんです。実は先月も、池袋でも“5000円で、どう”って同じような誘いがあったんです。それにしても、2000円には驚きましたよ」

　こうした状況は、この3年ほど続いたコロナ禍の影響が大きいようだ。風俗現場の取材を数多くこなしてきた、作家の酒井あゆみ氏が、こう解説する。

「コロナ禍以降、風俗は客足がバッタリですから。風俗嬢たちも必死なんです。その手の裏オプションは、“タケノコ剥ぎ”なんて呼ばれていますが、店側も常連獲得のために、見て見ぬふりをしているようです」

　事の真偽を確認すべく、本誌は現役風俗嬢に突撃取材を敢行した。

　新宿のオナクラ店で働く理恵嬢（25・仮名＝以下同）は、こう話す。

「最近、店を移ったんですが、入店面接でリピート客の人数を聞かれました。要は、お客を何人引っ張ってこられるかってことです。前よりお店が求めるレベルが高くなっているんですよ。　私もほら、この通り、黒髪に髪リボンでしょう。うちの店は清楚系のほうが、リピーターが増えるって聞いたから、やっています」

　そんな彼女だけに、客の股間を捉えて離さない“密着サービス”も忘れない。

「お客さんがその場でリクエストしてくれるオプションは、まんま自分の稼ぎになるんです。オプションをたくさんリクエストしてくれる常連さんは、大事にしている。　この前、その一人にローターで攻められ続けたら、気持ちよくなっちゃって。自分から“いいよ”って言っちゃった（笑）」

　そんな驚きの話を、あっけらかんと話すのだ。

「最近は風俗嬢たちのSNSを見ても、“裏オプ”は2000～5000円が相場です。中には、“感じちゃったら、タダで”という女の子もいるから、すごいことになっています」（前出の風俗ライター）

　五反田のデリヘルに籍を置く由紀子さん（24）は、専門学校時代から風俗店で働いていたという。

「自分で言うのも何だけど、私って、ほんと、エッチが好きなんですね（笑）。仕事していても興奮してくると、“ああ、欲しい”って。　お客さんから裏オプ代を聞かれたら“３０００円”と答えますけど、相手と相性がいいと、そのままの流れで最後までしちゃうことも。まあ、おかげでリピーターも多いですけどね」

　どうやら、「本番嬢急増」の噂は、本当だったようだ。

「風俗をやる女の子でセックスが嫌いな子は、あまりいませんが、とにかく稼げなくなっているんですね。リピーター獲得のためか、裏オプション相場もどんどん下落しています」（前出の酒井氏）

　ただし、風俗での本番行為は、言うまでもなく禁止事項。その点はお忘れなく。