菅田将暉主演のミステリー、『ミステリと言う勿れ』（フジテレビ系）。今回、菅田将暉が演じているのは久能整（くのう・ととのう）という大学生。天然パーマにコンプレックスを持ち、カレーをこよなく愛するという大学生だが、ある日、身に覚えのない殺人事件の容疑をかけられ、刑事から取調べを受けることに。取調べを受けるうちに、事件の裏に隠されたヒントや刑事たちが抱える悩みの存在に気づいていく。

　整は語り出す「僕は常々思っているのですが…」。屁理屈のように繰り出される言葉の数々は既成概念に縛られている人々の心を溶かし、事件を解決に導いていく。

　巡査の風呂光聖子（伊藤沙莉）は、整の言葉に救われ信頼するようになり、同じく巡査の池本優人（尾上松也）は整に捜査協力を依頼することになる。彼らの上司である青砥成昭（筒井道隆）は、整を厄介なやつと思いながらも、彼の発言には「一理ある」と認めている。

　ということで、久能の元に次々と「事件」が持ち込まれるようになる。

　次々と難事件を解決する菅田将暉。

　しかし、どこかカッコ良くはない。ヘアスタイルとも相まって、「どこか変わった人」と言うイメージが強いのだ。

　この久能整という主人公に菅田将暉はピッタリ。「もしかしたら、こういう人物が実在するかもしれない」と思わせるのは、カメレオン俳優・菅田将暉の演技力のなせる技なのかもしれない。

• （文）久慈修人『週刊大衆』専属記者。【Twitter】@SayEach
• （編集）スナイパー神津『週刊大衆』編集部員。【Blog】https://sniperkozu.com/