医師とはかけ離れた存在の謎の美女が、卓越した医学的知識で多くの命を救う『ドクターホワイト』。

　医療ジャーナリストの狩岡将貴（柄本佑）は、日課のランニング中に公園で倒れている女性を発見。素肌にたった一枚の白衣を身につけたその女性は記憶を全て失っていた。この「白夜」を演じるのが浜辺美波。彼女は驚異的な医学的知識を持ち、医師の診断を「誤診です」と言い切って、正確な病名を言い当てる。果たして彼女は何者なのか。というのが、大まかなストーリー。

　物語は病院内に新設された高森麻里亜（瀧本美織）率いるCDTと称される総合診断協議チーム（病院内のはみ出しものの集まり）の活躍を軸に展開されるが、白夜はこのチームの一員となって、毎回、病気に立ち向かう。

　この物語、白夜という謎の存在がキーとなっているが、その正体は中盤を過ぎても謎のまま。現実感のないこの難役に浜辺美波はピッタリハマっている。

　社会性ゼロのくせに、医学的知識は豊富という「孤高の存在」には、彼女のような現実離れした美しさが必要なのかもしれない。それほど、彼女の美しさは際立っている。

　しかし、このドラマ。全体的にはトーンが軽め。笑いの要素が強く、シリアスな場面でも緊張がすぎることはない。そういう面でも浜辺美波は適役だと思う。

　彼女の正体が明らかになり、最終回を迎える頃には、どんな医療ドラマが展開されているのか楽しみでならない。

• （文）久慈修人『週刊大衆』専属記者。【Twitter】@SayEach
• （編集）スナイパー神津『週刊大衆』編集部員。【Blog】https://sniperkozu.com/