2020年1月に『教場』が、2021年1月に続編の『教場２』が放映された。

　当然、2022年1月には『教場３』が登場するものと思っていたが、どうやら、制作されていないようで、今のところフジテレビの１月放映予定の作品に『教場３』は入っていない。

『教場』シリーズはキムタクこと、木村拓哉主演の警察学校を舞台にした「刑事もの」。「何を演じてもキムタク」と言われ続けた木村拓哉がチャレンジした、これまでにない役柄で「キムタクが新境地を開いた」と、テレビドラマ好きの間で評判を呼んだ。

『教場』は、長岡弘樹の小説。過酷な警察学校を舞台に、生徒たちの活躍と成長を描いていく物語なのだが、彼らを冷徹に見守るのが木村拓哉演じる教官の風間公親。「警察学校は警察官として適性のない者をふるいにかける場」という信念を持つこの男は、適性がないと判断した生徒には容赦無く退校届を突きつける。ふるいにかけられ退校させられる生徒は誰なのか。誰が風間のメガネにかなって生き残ることができるのか。第一シリーズ、第二シリーズともに、こうした興味で視聴者をひっぱっていく。第一シリーズでは、工藤阿須加、大島優子、川口春奈、味方良介、三浦翔平、林遣都、第二シリーズでは、濱田岳、上白石萌歌、福原遥、矢本悠馬らが訓練生として風間教場で訓練を受けた。

　実はフジテレビは、このドラマを「連続ドラマ」として定着させたいという思いもあるようで、そうした方向で動き始めたという話もあるようだが、今のところ実現してはいない。

「実は、10～12月ごろ、教場シリーズのエピソードゼロ的な風間公親の過去を描くドラマを考えていたのですが、木村のスケジュールが取れないので頓挫したようです」（芸能記者）

　白髪混じりの冷徹な教官という木村の新しいキャラクターも多くの視聴者に好意を持って迎えられているように思う。

　出来うれば、このシリーズが「２年だけの単発」ドラマに終わらず、続編が続いていってほしいものだ。

• （文）久慈修人『週刊大衆』専属記者。【Twitter】@SayEach
• （編集）スナイパー神津『週刊大衆』編集部員。【Blog】https://sniperkozu.com/