AVはもちろんのこと、メジャーデビューも果たしたアーティスト活動や、高い演技力が評価されたピンク映画や、普段はあまり見せないバラエティ路線の姿を見せる恵比寿マスカッツなど幅広い活躍をみせる希島あいりちゃん。

そのあいりちゃんをモデルにした写真展「希島あいり×福島裕二展」が東京・渋谷と恵比寿で同時開催されている。

渋谷にある「Atelier Y -青山-」では撮りおろし写真が展示されており、恵比寿の「Atelier Y -恵比寿-」では3年前に行われた写真展のリバイバル展が開催されている。

そこで今回は希島あいりちゃんに写真展の見どころや2022年の展望などを聞いてみた。

――まずは今回の撮りおろし写真展のコンセプトを教えてください。

「3年前に福島（裕二）さんと写真展をやらせていただいたんですけど、3年越しに新作を撮りました。3年前はレタッチをしない、ありのままの自分を飾った写真展だったんです。私は最初、コンプレックスだらけだったので、その写真を上手く自分の中で受け入れられなかったんです。

それまでの写真はスッキリと修正していたんですけど、3年前の写真をあらためて見た時、前に気にしていたところやコンプレックスが全然気にならなかったんです。『どこがコンプレックスだったんだろう？』って不思議な感覚になりました。月日が経つと思いは変わって、ポジティブになるんだなと思いました。

今回のコンセプトは『ありのままってなんだろう？』って考えた時に、自分の素をさらけ出すことがありのままなのかなと思ったんです。

でも、実際は『希島あいり』としていろんな活動をやらせていただいているので、本当の素ではないですよね。ありのままの自分だけではなくて、演じている自分も『私だな』って思ったんです。『希島あいり』という存在も最終的には私という存在なんです。

今回は『raison d’etre』、日本語で存在意義ですね。存在しているだけでいいんだよっていうメッセージを込めてタイトルにしました。

そうは言っても、私は元々ネガティブ思考な人間なんです。時々、自分を受け入れられなくなったり、自分を拒否してしまったり、自分のことを好きになったかなと思ったりしても、悩むと『自分はなんなんだろうと？』考え込むことがあるんです」

――それは人間だれしもあります。

「生きているだけで違う世界も見えてくるし、存在しているだけでいいのかなって思える扉が開いた瞬間、この写真展をやりたい気持ちが芽生えました。

私はおっぱいが本当にコンプレックスなんです(笑)。言ったらきりがないんですけど、いろんなコンプレックスがあるんです。でも、そのコンプレックスからどんどん解放されていく自分を撮っていただきました」

――見ている方もその思いを感じ取ってほしいですね。すべてがおすすめですが、その中でも一番のお気に入りの写真はどれですか？

「全部なんですけど、個人的には一番最後に撮った写真が柔らかい表情になっているんです。ベッドの上の写真とモノクロの写真です。今回はアート寄りの写真や引きのカットが多いんです。福島さんは寄った写真がめちゃくちゃ好きなんですよ。

でも、今回のテーマが存在意義なので、私が小さく写っていても私と分かるように意識して撮っていただきました」

――その他にも様々なカットがありますよね。

「ドレスを着ている写真は『あえて自分を演じていること』がテーマなんです。素の自分や、考えている自分や、笑顔の自分やいろんな表情を撮っていただきました」

――見どころが多い写真展ですのでみなさんぜひ足を運んでほしいです。年末なので2021年を振り返っていただけますか？

「あっという間でした。数年前に体調を崩して１カ月くらい休んで復帰したんですけど、このままお仕事ができるのかなという不安が大きくて、もしかしたら引退しないとならないかなって考えていたんです。

だけど、ありがたいことに回復して、各方面からいろんなお仕事をいただいたんです。音楽活動もメジャーデビューできましたし実りの多い年でした。

みなさんの支えがあったからここまでこれたと思っています。これまでコツコツやって来たことが花開いたので本当に感謝の年です」

――歌に映画にバラエティと本当に大活躍でした。では、2022年はどういう年にしたいですか？

「体調を崩したり、ライブでもMCが上手くしゃべれなかったりと、ファンの方に結構心配をおかけすることがあるんです。来年はもっと堂々として、ファンの方に『ついてきて！』って引っ張っていけるような気持ちでいろんなことに臨みたいです。みなさんを安心させたいです(笑)」

――十分、引っ張っていますし安心していますよ。

「毎回、『大丈夫かな』っていう感じでファンの方は見ていると思うので」

――あらたにやりたい活動はありますか？

「なにかありますかね？」

――十分、活躍されていますからね。

「来年は新曲を出す予定です。最初はなにも持っていなかったんですけど、ひとつひとついろんなことを与えられているので、『私の命が輝いているな、本当に生きていてよかったな』って思っています。

写真展にも大好きな方たちが集まってくださるので、この１カ月の写真展を通して応援してくださる方に感謝しながら、来年も頑張っていきたいと思います」

自身のライブでもたびたびコンプレックスのことを正直に話し、MCでは時に涙まで流すあいりちゃんだが、今回の写真からは自身の存在意義が十分に表現されており、見るものを感動させてくれた。

12月24日には誕生日を迎え、また大人への階段を上り成長したあいりちゃんからますます目が離せない！

「希島あいり×福島裕二 写真展　-raison d’etre-」

• 会期：2021年12月24日～2022年1月23日　平日13:00～20:00・土日祝11:00～20:00
• 休館日：水・木曜日、12月27日～1月7日
• 会場：アトリエY-青山-　東京都渋谷区神宮前3-5-2 B1
• ※1月15日20～21時に希島あいり×福島裕二トークショー開催予定

「希島あいり×福島裕二 写真展 - I recollection-リバイバル展」

• 会期：2021年12月24日～2022年1月16日　平日13:00～20:00・土日祝11:00～20:00
• 休館日：水・木曜日、12月27日～1月7日
• 会場：アトリエY-恵比寿-　東京都渋谷区東3-25-6楠ビル2F
• ※いずれも入場無料

• 希島あいりツイッター：@airi_kijima
• アトリエY青山ツイッター：@ateliery__
• アトリエY恵比寿ツイッター：@ateliery_ebisu

• 取材＆記事：神楽坂文人（https://twitter.com/kagurazakabunji）