夕やけ大衆の読者の皆さん、スケベ漫画家・成田アキラでございます。

　毎回、この連載ではワシが体験したスケベなことや出会ってきた変態たちの話をしているのだが、ときにこんなことをワシに訪ねる人がいる。「先生、いつもスケベなことばかりしていますが、仕事はいつしているんですか？」と。

　言いたいことは分かる。ワシの作品を読んだり、話を聞いていれば、日夜スケベなことばかりしているだけなんじゃないかと思ってしまうのも仕方がない。

　実際のところ、週刊誌や月刊誌の連載をいくつも掛け持ちし、コラムやエッセイまで書いて、死ぬほど忙しい時期もあった。普通ならそんな状況では、スケベなんてできないだろう。しかし、ワシにとってのスケベは、〝仕事〟の一部でもあるだけに、どんな状況下でも優先すべきことだった。まさに、人生スケベまみれで過ごしてきたわけだ。

　そんな生活だけに、漫画家としての仕事場がスケベの舞台となることもあった。

　ワシの仕事場は、とあるマンションの一室。そこにワシを筆頭にアシスタント数名が机を並べ、日夜カリカリと漫画を描いているのだが、そこに女性を連れ込んで、行為に及ぶこともあった。ワシにとって、仕事場はプレイルームのひとつでもあったのだ。

　あるときワシは「動物のように飼われて、奴隷のような扱いをされてみたい」なんて願望を持つ女性に出会った。

　そこでワシは、特注で金属製の檻を作り仕事場に設置したことがある。

　その檻に、彼女を入れて鍵を閉め閉じ込めた。もちろん、動物のように扱われたいという願いを聞き入れて、全裸なのはいうまでもない。食事も床に直置きで、床の部分にはビニールシートを敷いて、排泄もそこでするように命じた。まさに動物園の動物と檻のような状態だ。そして、その檻の向かいではワシやアシスタントが仕事をしているという、古今東西、世界的に見ても異様な光景がそこに出現したというわけだ(笑)。

　檻に入れられた女の子といえば、それはもう、とてつもなく興奮していたね。ワシが檻の近くに行くだけで、息を荒げて「おちん○んをください……」なんて言う。彼女の股間はぐっしょり濡れて床にシミができるほどだ。そんなとき、ワシは、ズボンを下げて外からひょいっとペニスを差し出してあげると、それはもう美味しそうにしゃぶっていたし、檻の中で排泄するときの羞恥心と快感がないまぜになった恍惚とした表情はなんとも幸せそうだった。

　彼女はそこで衆人環視の中、ワシに〝飼育〟され「動物のように飼われて、奴隷のような扱いをされてみたい」という夢を叶えたんだ。檻から解放された瞬間の、満足げな表情は、今でも忘れられないよ。

　漫画を描くことも、そのネタとなるスケベもワシの大切な〝仕事〟なのは言うまでもない。だからこそ、ある意味では、ワシにとってはこの状態が正しい〝仕事場〟の姿だったのかもしれない。

　さて、ここからは余談なのだが、こんな状況下で黙々と仕事をしていたアシスタントたちは、なにを考えていたのだろうか。彼らに聞いてみたことがある。

　やはりみんな健康的な男性なだけに、密かに興奮していたんだそうだ。実は、たまにプレイに参加できるということで、密かに楽しみにしていたという者も少なくない。さすが、スケベ漫画家のアシスタントたちだ。

　ただ、今になって思うのは、あまりに過激なプレイを目の当たりにしすぎたせいで、普通のセックスじゃ満足できない変態になってやしないか心配ではあるのだが(笑)。

成田アキラ先生プロフィール

1945年生まれ。もともとは子供向けの科学漫画を描いていたが。テレクラにハマり180度の方向転換。テレクラで出会った女性との体験漫画を描き始め大ブレイクする。その後も「女と車と温泉」にのめり込み、ついには女性をイカせるテクニック「V筋攻め」まで考案。現在もブログ、ツイッターと幅広く活躍している。スケベで世界を平和にすることを目的とした「日本艶主党」の代表でもある。

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成田先生Twitter

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