このコーナーは伝説のアダルトライターである舐達磨親方に、古き良き「あの頃のアダルト」を回想していただくものです。昭和、平成、令和の「男女の愛欲」を取材し続けてきた親方は、まさに歩く伝説。中高年読者の皆様も、若かりし頃にタイムスリップした気持ちでお楽しみください。

編集長より。

【お尻の穴の回りの毛を処理しますか？だっての巻】

　ＪＲ五反田駅近くの、ヘルスといえばヘルスなんだけど、かなり本格的に全身をモミモミしてくれるお店がありました。料金的にはちょいと高めで大１・８枚くらいでしたかね。

　女のコは全員白衣を着用していて、お客と１対１ではなくて２人がかりでマッサージしてくれた。ここは確かに体が癒されるというか、気持良くスバラシイ！　と最初は思ったんだけど、ちょっと変なサービスがあったのが実に何とも困った結果を生んでしまったのであります。

　というのも私がシャワーを浴びて（自分１人で）から出てベッドにゴロリ。まぁこっから本当に２人がかりで頭から足の指の先まで丁寧にしっかり揉みほぐしてくれる。当然ラストはジワジワッとオチ○チ○に近づいてとどめを刺してくれるんだけど、途中でなにやら「どうします？お尻の毛を処理しますか？」と聞かれたのでした。

　私は、それはまぁ処理して頂けるなら有り難いと答えると、ん？　なにやら太目の線香に火を付け始めたのでした。「はい、四つん這いになってお尻を広げて下さい」と言う。ちょっと待った！　とつい叫んでしまい　なにをするのか聞くと、なんとその火の付いた線香でお尻の毛をヂヂヂヂッと焼くというのだ。

　それはイヤだとダダをこねると、自信たっぷりの彼女が「大丈夫です。毛というのは焼かないと毛切れするんです。決して熱くならないように処理しますから」とニッコリ。

　でも私は、もしものことがあったら困るし、お尻の穴のシワシワの菊紋はナイーブな部分だし、ほんの少し触れただけでモノスゴク熱く感じるのは解っているしと、頑なにお断りするのだけど、「絶対に大丈夫です！」と睨むので、まぁそこまで言うならねぇ。まさか火傷させはしないよなぁとアキラメ、しぶしぶお尻を突き出したのでした。

　さてどうなったでしょう？　これが実になんと、私「アッチッチッチ」と大声を上げてしまったのです。いやぁこれには参りました。どんだけ熱かったかって、そりゃあもぉ死ぬ思いでした。「あっちょっと熱かったですか？」じゃねぇよ！

　それ以来、そこのお店からは足が遠のいてしまったというわけです。他の店でもし、この毛の処理のサービスをやる所があっても、絶対やめた方がいいです。本当熱かったから。

【舐達磨親方プロフィール】

1952年、山口県岩国市生まれ。夜の世界のフリーライターとして、新聞や雑誌で数多くの男女の物語を紡ぐ。中でも独特の風俗体験ルポは絶大の人気を博す。