このコーナーは伝説のアダルトライターである舐達磨親方に、古き良き「あの頃のアダルト」を回想していただくものです。昭和、平成、令和の「男女の愛欲」を取材し続けてきた親方は、まさに歩く伝説。中高年読者の皆様も、若かりし頃にタイムスリップした気持ちでお楽しみください。

編集長より。

【ストリートガールが街に溢れかえっていた時代の巻】

新大久保のラブホテル街を歩いていると、やたらと外人の女のコが立っていて客を引いているのを見かけたことがありましたな。

　その数はあまりにも多くて「エーッ！　どうなっちったの日本は!?」なんて驚いたもんです。

　女のコはフィリッピン人やロシア人、南米系の女のコや中国人にタイ人もいましたよ。まぁ昔っから目立たないようにポツポツとはいたもんですが、1990年に入ってやたらと増えまくったのを覚えております。

　それは新大久保に限らず、池袋は北口のやっぱりラブホテル街に近い裏通りにズラッと並んでいたりして、大丈夫かいとここでも驚いたもんですよ。でもこちらは、なにやら女のコたち（南米人がほとんど）を束ねて仕切っているような男もウロウロしておりました。

　やっぱりハデなんですよね。もぉ目立っちゃって大変。スケベなオッサン（もちろん私も含めて）がこコソコソと声をかけ辛い雰囲気でした。

　東京に限らず、実はその当時は全国的にストーリートガールが出没し始めていて、名古屋の中心街を流れる川沿いにも女のコがズラズラッと並んで立っていた。私もこれにはあっけにとられながらも、つい好みのコに声をかけてしまいました。

　やっぱりラブホテルも近くて、ススッとチェックイン。南米のコにしては小柄で可愛いコでしたが、これがスゴイ。どういうわけか当然のように上に乗っかる騎乗位で、激しく腰をふるロデオ乗りで振られまくったのを覚えています。相場は大２枚と意外に手頃でした。

　そういえば新宿歌舞伎町には、やっぱり外人女性のいるキャバクラというかデートパブみたいな、連れ出し専門の店があって取材してことがあります。

でも某週刊誌にその記事を書いたら、モノスゴイ勢いでクレームをつけられたことが。私、そういうのって割と平気でしたから、呼び出されてホイホイと出掛けて行くと、もぉムチャクチャ脅されて困ったことがありました。

　でもね。その頃は私、まさか殺されはしまいと思って、ペコペコするばかり。でもいまなら闇から闇になんて葬られそうだから、もう怖くてできませんけど。でも当時はしょうがないですよね。やってることを、そのまま素直に紹介しただけですからね。

【舐達磨親方プロフィール】

1952年、山口県岩国市生まれ。夜の世界のフリーライターとして、新聞や雑誌で数多くの男女の物語を紡ぐ。中でも独特の風俗体験ルポは絶大の人気を博す。