寒冷化による感染者増に伴い、男性器の弱体化が懸念される昨今。逞しさを取り戻す方法を絶倫のプロに聞いた！

　下半身もすくむ北風とともに、コロナ第３波が襲来。医療ジャーナリストの牧潤二氏によると、「感染症が流行すると、性交の頻度が低下して出生率も落ちる傾向がある」という。続けて、「約１００年前に大流行したスペイン風邪のときは、翌年の出生率が大幅に下がっています。女性は、こんな時期に子どもは産めないとセックスを控え、男性も不安になって、勃ちも悪くなったということでしょう。　ちなみに現在、ＥＤの有病率は40代で２割、50代で４割、60代で６割と、患者数と予備軍合わせて１１３０万人と推定されており、国民的病となっています」

　この国民病が今冬、コロナ禍拡大によるストレスで増える恐れはあるのか。

　寒冷期とＥＤの関連性について、獨協医科大学埼玉医療センター准教授の小堀善友氏に聞くと、「冬の寒さが性欲を削そ いだり、勃起不全を引き起こしたりするという科学的データはありません。　日本の月ごとの出生統計を見ると、秋の10月ぐらいが最も出生数が多いんです。これは、冬の盛りの１月前後に子作りをした人が多いということ。寒さで性欲が低下したり、ＥＤになったりすることはないと考えていいと思います」

　しかしながら、寒い夜は下半身まで縮こまり、「勃っても最後まで保てるか」という不安がある。これをまとめたのが右の10か条だが、本文では、さらに詳細な情報をお伝えしよう。

　冬場は汗の量も少ないので、尿が溜まりやすい。セックス中に催してしまい、萎えてしまうというケースには注意が必要だ。

「特に中高年は前立腺肥大などで尿意を感じる頻度が高くなるうえ、寒くて尿も溜まりがちになります。これで失敗する方は、“事前にきちんと用を足しておく”ことも大切です」（小堀氏）

雪山でも勃たせる強い意志！

カリスマＡＶ男優のしみけん氏も「雪山でセックスをする撮影をしたとき、勃起を維持させるのに苦労した」と告白。さらに、「女性も寒いと感度が落ちます。こんなときに大切なのは“寒いから萎えてしまう。女優を感じさせられない”ではなく、“寒くてもオレは勃つ。感じさせられる”という強い意志なんです」

　こうしたセックスへの強い意志こそがＥＤを防ぐ第一歩と言える。しかし、プロのＡＶ男優ならともかく、中高年は、まず“寒さ対策”を、しっかり行う必要があるだろう。

　中高年が特に気をつけたいのは、寝室と浴室やトイレの寒暖差だ。前出の牧氏が解説する。

「室温の寒暖差が大きいと、血圧が大きく上下して、フラフラしたり、気持ちが悪くなったりするヒートショックが起こるんです。最悪の場合、突然死することもあるので要注意です」

　なお、ヒートショックの突然死による死亡者は、年間約１万７０００人で、交通事故の４倍とのデータも。

「冬にセックスをするときに寝室を十分温めるのは当然ながら、布団も、しっかり温めておきたいですね。中高年の場合、ヒヤッとした拍子にアソコも萎えることも多いので」（牧氏）

　食生活で心がけたいのが、セックスをする１週間ぐらい前から体を温め、精力がつく食材をとることだ。

「体を温める根菜類やショウガ、ニンニクなどの食材は、血行が良くなるばかりか、勃起力もアップします。　また、納豆などネバネバ食品は、性欲と勃起を助けるだけでなく、スタミナアップにも役立ちます」（管理栄養士）

　また、しみけん氏が推奨する精力アップ法は『スクワット』である。「精力の基本は、なんと言っても下半身の血行です。特に中高年になったらちょっとした合間にもスクワットをすることが大切」

　ふだんから勃ちの悪い人は、ＥＤ改善薬を利用したい。「ＥＤ改善薬は心臓に負担をかけると思っている男性も意外に多いんですが、もともと心臓の血行を良くする薬として開発されたものですから、心配する必要はありません」（牧氏）

　久々のセックスに臨まれる人は、血行を良くするためにも男性器を触るエクササイズもやりたい。

「サオをギュッと握ってパッと離す“握りチ○コ”が基本です。また、冬のセックスはスポーツと同じでウォーミングアップが重要。セックス前に、まずは風呂場で、じっくりとパートナーとじゃれ合いましょう。　そして、中高年世代は勃起の自信を持つためにも単独鍛錬（オナニー）を欠かさないようにしたいですね」（ベテランＡＶ男優）

　この冬もファイト！