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このコーナーは週刊大衆ベテラン記者の柚月怜氏が、街のタクシー運転手さんに乗客の破廉恥な行状をお伺いしたものです。タクシー運転手さんといえば、世の中で一番「街の事情に詳しい方々」といっても過言ではありません。新聞やテレビでは決して報じられない一般人たちの「ハシタナイ素顔」に腰を抜かしていただければ幸いです。なぜなら、この報告書には「真実」しかないのですから。
編集長
- 【被害ドライバー】
- 高木康太(55歳=仮名)。タクシー運転手歴2年。長年務めていた旅行代理店を早期退職後、元来の運転好きと友人の紹介もあって都内のタクシー会社に勤務。新宿歌舞伎町や池袋など繁華街を中心に付け待ちをしている。妻とは今年で結婚20周年になるが、10年ほど前からセックスレスで子供はなし。趣味は競馬、パチンコ。好きなAV女優は天使もえ。
【タクシー車内で開かれた風俗嬢座談会】
「そりゃあ自分も男ですから、たまには風俗に行きますよ。頻度? まあ、月に一回程度ですけどね」
結構な“風俗好き”だと思われる高木康太さん。それでもこんな偶然が起こるのは珍しいと言えるだろう。
「今年の2月頃でした。夜に、新宿の靖国通りで3人の若い女性を拾ったんです。見るからに水商売系の派手な服装でね。キャバクラか風俗嬢かなぁとは思いました」
3人のギャルはわいわい騒ぎながら後部座席に乗り込んできた。その姿をルームミラーで確認しながら、高木さんは血の気が失せたという。
「真ん中に座った小柄な女の子がね、ちょうど1か月前に私が遊んだデリヘル嬢だったんです。まさかと思ったけど、すこぶる可愛い子だったんですごく印象に残っていたんです。今度また指名しようかと思っていたぐらい」
件のギャルは高木さんが以前遊びに来た客だとは気づいていない様子で、両隣に座ったお友達とおしゃべりに夢中だった。
「会話を聞いていると、3人とも同じ店に働いているみたいで。この後、恵比寿まで飲みに行くようでした。私はとにかくバレないように祈りながら、車を走らせていました」
そのうち3人の会話は、変な客の話題になったという。
最初は匂いフェチの話となり、「足の裏の匂いを嗅ぎたがる客」や「臍のゴマの匂いを嗅ぎたがる客」などで盛り上がっていたそうだ。
運転席の真後ろにいた長身のスラリとしたお姉さん系の女性は、
「実はこの前さ、オナラの匂いをかがせてくれって奴がいたんだよね。40代ぐらいの真面目そうなサラリーマンなのにさ、ド変態だよ。うちにそんなオプションはないですよと言ったんだけど、特別に3000円払うって。だから、頑張ってやっちゃった」
と爆弾級のネタをぶっこむや、助手席の後ろにいた黒髪の清楚系ギャルがすかさず、
「そいつ、私も知っているかも。焼肉を食べた後の匂いが一番いいとか言ってませんでした?」
「言ってた! 同じ奴だね!」
と驚きながらも大笑い。高木さんは聞き耳をたてながらも、ずっと真ん中に座っている女の子がこちらに気づかないか不安で仕方ない。
そんななか、黒髪の清楚系ギャルは70歳のお爺さん客がいた時の仰天エピソードを語りだした。
「女の子の心臓の音が聞きたいっていうんですよ。どうぞって言ったら、その前に腕立て伏せをやってほしいって。私、10回も出来ないですよって言ったら、1~2回でも構わないからって」
「え? どういうこと?」
真ん中のギャルが興味深そうに聞く。
「なんかね、運動した後のバクバクと鳴っている心臓の音が聞きたいんだって。仕方ないからやってあげて聞かせてあげたら、なんて言ったと思います?」
「わかんない」
「あぁ、素晴らしい……て」
風俗にはいろんな客が来るんだなぁと思いつつ、高木さんはやはり真ん中の女の子が何か言い出しやしないかとヒヤヒヤしていたという。
というのも高木さんも人知れぬ恥ずかしい性癖を風俗で発散していたのだ。
そして、ついに彼女が口を開いた。
「一か月ぐらい前にさ、50歳ぐらいのオジサンが来たんだけど……」
こう話し始めた時点で、高木さんは生きた心地がしなかったという。
「一緒にシャワーを浴びようと服を脱ぎだしたら、女性用の下着を穿いていてビックリ」
「何それ。そんなのよくあるじゃん」
「そうですよね。下着女装してくるお客さんは結構多いですよ」
両隣のギャルはつまらなさそうに言う。
高木さんもほっと胸を撫でおろしたという。
「いやあ、自分のことを言われたらどうしようって思っていましたよ。自分ですか? そんな下着女装なんかしませんよ。自分は、まあ、風俗で女の子に『お父さん』と呼んでもらうのが好きでね。実際、娘はいないのですが……なんかそういうのってエロスですよね」
いやはやなんとも。そっちのほうが危ない気もするが、高木さんは照れ笑いする。
ちなみに彼女たちがタクシーから降りる時、真ん中にいた女の子が料金をまとめて支払ったのだが、
「気のせいだと思いますけどね。一瞬、こっちを見て『あっ!?』みたいな表情をしたんです。二度見されましたね。大丈夫かなぁ。さすがにもうその子の店には行っていませんが」
高木さんは今日も毎月の風俗代を稼ぐため、頑張って働いている。
- 取材&記事:柚月怜(ゆづきれい)
- 20代の頃より「週刊大衆」の記者として、街の妖しい噂やエロスポットを中心に取材。官能作家として、著書『惑わせ天使』(双葉社刊)もある。
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