いまではすっかり耳にすることはなくなってしまったが、ひと昔前のオヤジたちの常套句の中には「嫌よ嫌よも好きのうち」なる言葉があった。

　意味としては「口では嫌といっていても体のほうはまんざらではない」といったニュアンスであるが、裏を返せばひとまずは「イヤ」というのは貞淑な大和撫子の「たしなみ」であって、本心では「欲しがっている」ことの暗示だったりすることがあるということだ。

　考えてみれば、コトに及んだ際に女性から「イヤ」ではなくて「はい、どうぞ」といわれても、ほとんどの男はドン引きするし、それこそ興醒めである。

　女性が発する同じような言葉には「え～」もある。

　主には男性からラブホテルに誘われた時などに女性がよく使うフレーズであるが、これも「イヤそうな風を装いながらもまんざらではない」ことを暗に示しているといえる。そこには女性特有のたしなみや焦らし、イタズラ心なども含まれているが、中には女性にとって「本当にイヤ」な場合も少なからずあるわけであり、このへんの阿吽の呼吸は非常に難しい。このたびご紹介する作品は、そんな女性の「イヤそうに装っておいて実はまんざらでもない」という姿を非常に高い完成度で仕上げた作品である。

　それがＦＡプロの『人妻寝取られ志願　30代若妻ハウスキーパーに仕組まれた罠』だ。

　まずは同作品の商品解説をこの場で取り上げたいと思う。

“ハウスキーパーの派遣先が向かいの家に決まったと夫に報告するさやか（秋元さちか）。訝しむ夫の反応をよそに、彼女は楽ができると喜ぶ。次の日、意気揚々と出向くさやか。家の主人・坂本は寡黙な人物で書道作家を生業にしているという。そうして三週間が経ったある日のこと、さやかは仕事中に坂本が飾っていた皿を割ってしまう。見るからに高価そうなそれの代償を支払うべく、さやかは自ら「体で払います」と告げてしまうのだった……。”

　ここでポイントなのは、女性側が自ら皿の代償を「体で払う」と申し出たことだ。そこには窮地に立たされて「イヤだけど仕方がない」というポーズを取りつつも、勤め先の主人に抱かれることは「まんざらでもない」という人妻の妖艶な駆け引きが見え隠れする。

　はたして彼女は本当に心ならずも主人に体を許したのか？　それとも実は最初から主人のアレを欲しがっていたのか？　貴殿たちは己のセガレを握り締めながら壮絶な展開とともにフィニッシュを迎えるであろう。秋元さちかの官能的で秀逸な演技に刮目せよ。

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ＨＯＫＳ-182『人妻寝取られ志願　30代若妻ハウスキーパーに仕組まれた罠』（ＦＡプロ）

• 93分
• 秋元さちか
• 販売価格　4,180円（税込）

配信リンク先

https://www.dmm.co.jp/digital/videoa/-/detail/=/cid=hoks00182/

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【シコシコ先生プロフィール】

初代シコシコ先生から『シコシコ先生』の名代を継承するが、普段は出版社に勤務するごく普通のサラリーマン。50歳を過ぎ、第一線を外れた窓際社員だが、AVのこととなると俄然ヤル気スイッチが入る。会社や家族の関係で正体は秘密だが、自宅にはゆうに5000本以上のAVを隠し持っており、人目を忍んでは日々の観賞を続けている。熟女や人妻モノが大好物で、現在のお気に入り女優は山岸逢花さん。星を観る会にも名を連ねるロマンチストでもある。