さらに驚くべきは、“令和ギャル”のセックスの常識だ。吉村氏が語る。

「ＡＶ女優さんも昔だったら“アナル舐め”なんて変態なことはできないと言っていましたけど、今はプライベートでも経験があるのか、ニコニコ顔でやってくれますからね」

　前戯に関しても昭和～令和で大きく変わっており、「フェラは毎回する？」という質問に関して、

「昔は“して”と言われない限り、しなかったです。基本的にエッチのときはウブなふりしてマグロでしたね。　騎乗位でも私は動かないで男が突く。そのほうが男の人も燃えるんです。当時のセックスって、男の人が男らしさを出したい場所だったんだと思います」

　昭和生まれの綾瀬さんがこう語る一方、平成生まれのひなたさんは、

「フェラは毎回します。まずキスして、イチャイチャしてから、フェラ。処女の頃から、ネットでやり方も調べてたし、彼氏も当たり前に促してくるから、最初からやるもんだって思ってました」

　とアッケラカン。体位も昭和より令和のほうが、バリエーション豊富なようだ。

　19歳の女子大生・涼花ちゃんの好きな体位は「立ちバック」と「騎乗位」で、

「立ちバックは男の人に犯されているみたいでゾクゾクしちゃうし、逆に騎乗位のときは犯しているみたいで興奮する（笑）」

　1回のセックスで、数種類の体位チェンジを求める声が多いのが令和流。一方、昭和生まれの女性は真逆の意見が多いようだ。

「あれこれ形を変えられると、遊ばれているみたいでイヤでしたね。私は1種類だけで十分です」（貴子さん・48・介護職）

　ちなみに1989年の雑誌『GORO』の調査では、女性の好きな体位は①バック（30％）、②騎乗位（27％）、③正常位（25％）、④その他の順だった。

　さて、平成期のセックス傾向で特筆すべきは“潮吹き”だろう。実は、この年代から、女性の潮吹きに対する興味が強くなっていく。

「彼とラブホでAVを見たとき、潮吹きのシーンを見て、すごいって。私もしてみたくて、自分でアソコの中に指を入れて、かき回したことも（笑）」（明日香さん・35・受付嬢）

　90年代には、カリスマAV男優・加藤鷹の影響もあり、潮吹きブームが到来。電マブームと合体し、一般にも潮吹きが流行した。

「当時の彼と一緒に、電マを買いに行ったことがありましたね。あれは、ホント振動が強烈すぎて、もう何がなんだか……。心の中で“電マがあれば、もう男はいらないかも”と思ったことがありましたね！」（美由紀さん・42・OL）

　潮吹きと同様、精液の扱い方にも時代で違いが。

「若い頃に、いきなり顔射されたことがあって。あれは今もトラウマ。今もフェラするのが苦手なんだけど、それは精液が嫌いだから。ゴックンとか、ありえない」（早紀さん・45・主婦）

　などと、昭和生まれの女性は、精液への苦手意識が強い一方で、平成以降の女性は、ゴックン経験が全体の半数近くを占めている。

「お願いされたら、飲んであげたいと思います。おいしくはないけど、なんかエロいじゃないですか」（萌子さん・34・OL）

　これはスマホを使って、AVやエロ漫画を、女性も気軽に見るようになったことが影響しているようだ。