「はい。みんなで遊ぶようになってから、落とし主の友達の陽キャくんが、大学生のお兄さんも連れてくるようになったんです。実は陽キャくんから好きだと言われてたんですけど、私は彼のお兄さんに恋をしてしまったんです……」

――えっ、さらにドラマチックな展開じゃないですか。

「でも、その気持ちを特に言い出すこともなく遊び仲間としての付き合いが続いていって。次第に私がダンスのことで忙しくなって会うことができなくなってしまったんです。それで最後の思い出として、お兄ちゃんとの思い出を陽キャくんがセッティングしてくれて……最初で最後のワンナイトで初体験」

――ティーン向けの小説みたいな話ですね！　陽キャくん、好きな女のために自分の思いを抑えてお兄ちゃんに……さすが、やりよるなぁ（笑）。で、初体験はどんな感じだったんですか？

「優しくしてくれましたよ。この後にお付き合いするとかがないのを分かっている分、しっかりとリードしてくれました」

――片思いの男性と一度だけエッチしてそれっきりというのも、なかなか美しい思い出ではありますよね。

「あ、でもちょっと前に『今お兄ちゃんはどうしてるかな』って調べちゃったんですよね」

――ええっ！　まあ、でもそういうのができる時代ではあるか。SNSで見つけたんですか？

「なんか、ある会社のホームページに顔写真ありで載っていて……。どうやら部長にまで出世したようですね。でも、ほんとに普通の田舎のおじさんになってました。あんなにカッコ良かったのにな……（笑）」

――良い思い出は思い出のままにした方がいいという、典型的な事例でしたね（笑）。

「そしてその後、私はダンス留学をして、そこで彼氏を作ったりワンナイトを楽しんだり（笑）。でも、正直デビューの時点ではセックススキルは皆無でしたね。スタッフさんと男優さんを信頼して『よろしくお願いします』状態。悪く言えば丸投げではあったんですが、その時に何かのスイッチを押してもらえる期待はあったんです」

――なるほど、なるほど。自分の中に秘めたエロスを開放してくれるんじゃないか、みたいな？

「だから、デビュー作って一番ナチュラルなセックスを見せられていると思うんですよ。それを『エロい』と感じてくれるなら、きっと私のことが好みなんじゃないかと」

――撮影以外でのセックスについてお聞きしたいんですが。ぶっちゃけ、最近シテます？

「最近はやっぱり情勢的に難しいですよね。だからまあ、基本はオナニー……。でも、セックスもゼロではないです（笑）」

――本音きたー（笑）！　いや、ガチで答えてくれてありがとうございます！

「安心できる環境を整えておいて、いけるときを逃さないようにってだけなんですけど。あと、私は基本的に誘い待ちの女です。自分から誘うというのはないんですよね」

――そこは、あくまでも受け身なわけですね。

「でも、AVに出てからは一人の女として誘われることが増えましたね。これは、以前の私よりも女としての隙ができたのではないかと思っています。AVの世界で女性として扱われる時間が増加したことが一因ではないかと」

――なるほど～。男性目線から見た時に誘いやすくなったということは、纏う雰囲気がどこか柔らかくなったのかもしれませんね。

「そういえば、道を聞かれることも増えました（笑）」

――女としてだけでなく、話しかけやすいオーラが出てるんでしょうね。じゃあ、実際に男性から誘われるとしたら、どういう風にして欲しいとかありますか？

「押しが強い方がいいですね。『ヤリたい』という空気をガンガンに出してくれた方がいいです。私、ベッドの中でも受身なんですよね。男性が責めることが殆どで、私の責める割合はその半分もないくらい。これは、ちょっとどうにかしたいなとは思ってるんです」

――水戸さんが一番燃えるセックスってどういうものなのですか？

「基本はノーマルですよ。野外よりも断然、密室！　ドアが1枚でも開いていると不安で集中できなくて……。でも、閉まった途端に安心してスイッチが入る！　100％安心感があったほうがセックスは燃えるんです」

――そのスイッチが入る瞬間を目の当たりにしたいです！　しかし、なぜそこまで安心感にこだわるのでしょう？

「私はセックスの時の顔は相手にだけ見せたいし、相手にも私のことだけを見て欲しいんです。外からの視線を感じるとそっちに意識を向けられそうだから、絶対に『私だけを見て』にしたいんですよ」

――それだと複数プレイは難しそうですよね。

「え、密室だったらいいですよ」

――いいんだ（笑）。

「3Pだったら、3人が3人ともお互いを向いていて欲しいんです。三位一体って感じで。誰か一人でも他を向いていると『あーあ』って冷めちゃうと思うんですよね」

――その3Pって男2人と水戸さんっていう組み合わせがいいんですか？

「女の子2人っていうのもいいですよ。女の子好きだから」

――男性を女の子2人で共有するだけじゃなくて、女同士で絡んだりするのも問題なし？

「はい。絡みもOKです。これまでもレズ作品には2本くらい出てるんですよ。女優さん、綺麗な体で手が小っちゃくて可愛かったなぁ……。男の人とは全然違ってて、それがすごい興奮材料になりました。もちろん、男の人は男の人で別の魅力はありますけどね」

――では、最後に「こんな熟女になりたい」という目標があれば聞かせてください。

「女優さんで言えば北条麻妃さんのような、綺麗でリードができる熟女になりたいですね。タイプが違うとは思うんですが、やっぱり憧れます。私もリードをレベルアップしたいなぁ。せめてベッドで責める時の割合が男１：女１になるくらい、スキルを身に着けていきたいです」

――ありがとうございました！