昭和40年代生まれの中高年にとって「カレー」といえば、キレンジャーとヒデキですが、ここにきて新たなる伝説が始まらんとしているようです。

　なんと「男のＤＶＤ」の看板で有名なアダルトショップ「利根書店」が、こともあろうに２月14日のバレンタインデーから『絶倫カレー』なるレトルト食品の発売を開始したのです。

　すでに名前からしてタダならぬ雰囲気を醸し出しておりますが、それもそのはずでこの絶倫カレーには中高年紳士が金切り声を上げそうなとんでもない成分が入っておりました。

　シトルリン、アルギニン、ガラナパウダー、ニンニク、マカ……。

　あわわわわっ！　もはや食べる前から金玉が武者ぶるいを起こしそうです。

　しかも、カレーのパッケージに印刷されたキャッチフレーズはさらにタイヘンなことになっておりました。

「この一皿で奮い立て！」

　ひと昔前に「おせちもいいけどカレーもね」などという、かわいらしいキャッチが流行しましたが、ソレとはドえらい違いです。

　マンがイチ、古女房がこのセリフを吐き散らしながらこのカレーを食卓に投入してきたら、紳士らは全員、決死の覚悟でコトに臨まねばならないでしょう。

　しかしながら、なぜアダルト業界大手の利根書店がカレーを発売することになったのでしょうか？　記者がみだりに首とカリ首を捻っていたところ、利根書店の広報さんがこんな話をしてくれました。

「当社は常々、人間の３大欲求である『性』を良い意味でもっとオープンに話せる社会にしたいと考えております。このたびの『絶倫カレー』も、その活動の一環として開発いたしました。国民食でもあり、家庭や男女の間でも親和性の高いカレーを食べながら夫婦間やパートナーと大いに性の話に花を咲かせてもらえれば幸いです」（利根書店広報）

　くわわわわっ！　つまりこの絶倫カレーは文字通り「セックスのスパイス」というシロモノだったのです。

　しかし、だからといって味が大したことなければ勃つモノも勃ちませんし、濡れるモノも濡れません。その辺のところはどうなんでしょうか。引き続き広報さんに聞いてみました。

「もちろん、味の面でも自信があります。実はこの『絶倫カレー』は社内でプロジェクトチームを作って以来、研究に研究を重ねて２年の歳月をかけてようやく完成したものなんです。当社としてはアダルト業界のみならず、カレー業界でも注目を集める逸品であると自負しております」

　嗚呼、なんということでしょう。この人たちはガチでした。

　ということで、試食をしてみましたが、これがなかなかの絶品。それどころか目の前に女性がいたら、思わず「食ってみろ、飛ぶぞ！」と言ってしまいたくなるほどの電撃です。

　百聞は一食に如かず。まずは皆さんがご自身の舌で味わってみてください！

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