――ここまで話していて思ったんですけど、西園寺さんって明るいですよね。性格もそうですけど、エロに対しての捉え方というか。実に健康的なエロって感じがするんです。

「だって、エロは楽しいですもん！　カラっとした性欲なんですよ、私。じっとりした内に秘めたエロスとか憧れはあるんですけど、私自身は『楽しくヤろうぜ！』なんで（笑）」

――さっきも言ってましたけど、レイプものでもノリノリになってしまうレベルで（笑）。

「もちろん演技をする時は一生懸命ですけど、エッチのシーンはどうしても楽しくなっちゃいますね。何故か背徳感がセックスに出ない。これは正直、私のAV女優としての課題じゃないかと思ってるんです」

――でも、それだけこの仕事に夢中になっていると、ほんとにプライベートでの恋愛とかは……。

「ないですねぇ。あまりに撮影が楽しくて、恋愛やセックスに対して贅沢になっているところがあると思うんですよ。それに今はファンの方たちもいてくれてるし。私のエロスが誰かを癒すことができるだなんて最高です」

――もしもの話として、男性に口説かれることがあったら、どんな風に誘われたいですか？

「私の場合は母性に訴えかけられると参っちゃいますね。『君が癒しの存在だよ』なんて言われたら、好き～～！　ってなっちゃう。必要とされると弱いんです」

――そういう女性って、わりと男にとって都合が良い女になりがちな傾向があるような。その辺は大丈夫なんですか？

「私、もともと昔から一夫多妻もOKなんですよ。違う女の良さも知っていいよって普通に言っちゃうんです。でも、それだと逆に男性側が『オレのことをそんなに好きじゃないんだ……』って言い出すんですよね」

――あ～、日本男児ってそういうところあるかも。言葉をそのまま受け取ってくれればいいのに（笑）。

「私はとにかく甘えられるのが好きなので、2人きりの時に年齢関係なく甘えてこられるとキュンキュンになっちゃう。でも今は正直、性が満たされてるからどう言われてもなびかないかもなぁ。諸先輩方からは『今くらいの年でパートナーを見つけなさい。60歳くらいで絶対に欲しくなるから』って言われるんですけど」

――それって経験者の意見ですよね。貴重なアドバイスだ。

「もしかしたら、今の私だと彼氏に対してはプラトニックになるのかもしれません。一緒に星を眺めるとか、手を繋いだだけでドキドキするとか。少女の頃のような憧れを恋愛に抱いてる部分はあるんじゃないかと」

――いつまでも少女の心を忘れない西園寺さんも素敵です。では、西園寺さんは今後どんな熟女を目指していきたいと思いますか？

「穏やかに皆さんを癒す存在でありたいですね。エロスでもそうじゃなくても。みんなが笑顔で幸せになれるような……。」

――もはや聖母というか、菩薩に近いイメージです（笑）。そして、もうそれは叶いつつあるのでは。

「確かに、今の私は昔よりずっと人に優しくなったし、何に対してもイラっとせず受け止めてあげようと思えるんですよね。きっと周囲の人の温かさがそうさせてくれてるんでしょう。そういう風に変化していく自分をとても嬉しく感じます」

――これからも癒しの熟女でいてくださいね。ありがとうございました！

• 取材＆記事：もちづき千代子