アナルを触って性感チェック

　他にも２人の被害者の存在が明らかになっている。

「“全身の筋肉の状態を見る”と言って尻に触れ、下着の中をまさぐり、膣に指を突っ込んだそうです。別の患者には、アナルを触りながら“感じますか？”“性感帯はここかな？”などと小刻みに手を震わせながら、敏感な部分の刺激を試みました。最後は頭のマッサージで終わったそうです。　いずれも“医療行為”と主張しており、あきれてモノも言えません」（同）

　裁判ウォッチャーで知られる阿曽山大噴火氏は、東京都杉並区のクリニック院長（60代）が印象に残っているという。

　院長は、インフルエンザの診断書をもらうために訪れた10代後半の少女の胸に聴診器を当てたとき、指で乳房に触れた。さらに椅子から立ち上がろうとした少女に、キスをしたとして、強制わいせつの疑いで逮捕されていた。

「胸を触ったことは“医療行為”と言い張っていたんですが、２回目の公判でキスをしたことは認めました。　弁護人に動機を聞かれると、“被害者が家内に似ていて、大学も同じだったから”と答えていました。ところが事件後、愛する妻は離婚を要求。院長は“家内のいない人生は価値がない”と保釈中に自殺を図って、拘束されています」

　諸岡氏は言う。

「こういう医者に“医は仁術”という思いは皆無です。起訴されたのは氷山の一角で、１件発覚すれば、その10倍は行われていると見るべきでしょう」

　こんな医師がいるかと思うと、妻や子どもを病院に行かせられませんな！