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このコーナーは簡単に言えば「ネオン街の名物オヤジ」をご紹介するものです。現在、新型コロナの影響で日本中が意気消沈しておりますが、オヤジたちは元気そのもの。そんなオヤジたちの活力を皆様の元にお届けします。取材するのは週刊大衆ベテラン記者の中村誠一氏。編集部内でも1、2を争うクセモノ記者です。今回はいったい、どんなオヤジを取材してきたのでしょうか。続きをお楽しみください。編集長
編集長
『クレージーキャッツ』店主・伴源五郎「ハナ肇さんがお店に来てくれて…」
東京都の西武新宿沿線沼袋駅から徒歩5分のところに、クレージーキャッツというスナックがある。
そう、あの昭和の名グループ、クレージーキャッツの名を冠したお店だ。なぜ、このような店名なのか。あのクレージーと何か関係があるのか。名物店主の伴源五郎さんに聞いた。
――クレージーキャッツという店名はどこからきているんですか?
伴 それはもちろん、あの「クレージーキャッツ」に因んで名付けた名前。ボクは若い頃、クレージーの付き人をしていた関係で、名付けさせてもらったんだ。
――クレージーといえば、名番組『シャボン玉ホリデー』が思い出されます。
伴氏 俺も何回か出演させてもらったよ。あの頃は面白かったねえ。
――クレージーキャッツの付き人だったんですか。
伴氏 最初はね。でも、谷啓さんとウマが合って、徐々に谷さんの専属の付き人みたいになっていった。でも、ハナ肇さんなんかにもよくしてもらったよ。
――付き人を辞めるきっかけは?
伴氏 自分たちでコミックバンドをやりたくなって、独立したんだ。「一年一組」というグループだったけど、キャバレーを回ったりして、コミックソングなんかを歌ってた。俺の担当はサイドギターとボーカル。そのうちメンバーの指向性が変わってきて、解散。一人で新宿のスナックで弾き語りなんかをやるようになった。
――お店をやるようになったきっかけは?
伴氏 小銭が貯まったんで、自前の店をやるようになった。最初の店名は、グループ名と同じ『一年一組』。何回か名前を変えて、歌舞伎町で『クレージーキャッツ』って店名にして、15年ぐらい前に沼袋に拠点を移したんだ。
――クレージーキャッツという店名はメンバーの了承を得てるんですか?
伴氏 いや、勝手につけた。でも、メンバーも「しょうがねえなあ」って認めてくれたみたい。事後承諾だね。なべおさみさんが「クレージーのメンバーも喜んでる」って教えてくれた。ハナ肇さんがお店に来てくれてね、伴源五郎って名前はハナさんが『なつかしい風来坊』って映画で名乗ってた主人公の名前なんだけど、「お前、あの名前使っていいぞ」って言ってくれて、使うようになったんだ。それまでは伴一幸って名乗ってたんだけど、同じ伴を名乗るなら源五郎の方がいいか、ということになって、今でも名乗ってる。谷さんは「クレージーキャッツ」って書いたサインをくれた。今にして思えば「ガチョーン」って書いてもらえばよかったな。
――クレージーキャッツの客層はどんな人が多いんですか? やっぱり業界人ですか。
伴氏 いや、今はやっぱり地元の常連客がほとんどだね。たまに『吾亦紅』のすぎもとまさとさんがフラーっと来たりするけどね。
――すぎもとさんといえば、曲をつくってくれたんですよね。
伴氏 そう、20年ぐらい前にボクのために『いかないで…』という歌を作ってくれた。2013年にCD化された。エロ度の高いコミックソングなんだけど、アレンジが凄くて、壮大なスケールで歌い上げる歌なんだ。
――今でも、店で歌うことはあるんですか。
伴 もちろん。興がのれば歌うよ。でも、今はみんなが歌う時代。ほどよく飲んで、カラオケを楽しんでくれれば、それでいいよ。
【取材店舗情報】
『CRAZY CATS』
- 東京都中野区沼袋3-27-12
- 定休日:なし
- (文)久慈修人『週刊大衆』専属記者。【Twitter】@SayEach
- (編集)スナイパー神津『週刊大衆』編集部員。【Blog】https://sniperkozu.com/
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