今では真っ当な週刊誌として皆様に愛されている『週刊大衆』には、過去にいくつかの珍妙な「編集方針」がありました。

それは長い年月の中で積みあげられてきた「編集の奥義」ともいえるシロモノだったのですが、その中には当時の若い編集者には到底、受け入れがたいものも存在しました。

例えばコレです。

「ヌードグラビアの女性は絶えず大股を開いて常に笑っていなければならない」

大股開きのほうはまだ分かります。

しかし、そのような格好でヘラヘラ笑っている女性など「様子のおかしい女性」以外には考えられません。

ところが、当時の先輩編集者たちは臆面もなくこんなことをほざいていたのです。

「あれはネジが外れているんじゃなくて『許しの笑顔』だ」

つまり、グラビア女優のおかしな笑いは「私のマ◯コを見てもいいわよ」という許諾の笑顔だったというのです。

なんて偏差値の高いグラビアだったんでしょう。

いったい何人の読者のソレを「許しの笑顔」だと思って鑑賞していたのかは定かではありませんが、過去の週刊大衆では毎週のように「おかしな女性のヌード」が載っていたのです。

しかも、不思議なことにそんなグラビアのお陰で雑誌の売り上げはどんどん伸びていきました。

そもそも、そのような女性が現実の世界にいるのでしょうか。

例えば、ちょっとお茶を淹れるために席を外して、帰ってきたら女性が大股を開いてヘラヘラ笑っていたらどう思うでしょう。もはやエロを通りこしてホラーです。

もし、ソレがホラーでなければファンタジーとしかいいようがありません。

つまり、その当時の週刊大衆の奥義とは「ファンタジーこそアダルトの真髄」だったわけです。

もうひとつ、これと同じような「奥義」でこんな編集方針もありました。

「アイドルの水着より素人のパンチラ」

本来、雑誌の売り上げを伸ばすなら、どこの誰かもわからない素人のパンツよりも誰もが知っているアイドルの水着のほうが絶対いいに決まっています。

健康的な若者だったら間違いなく「アイドルの水着」をセレクトするでしょう。

しかし、当時の週刊大衆では「知らない女のパンツ」のほうに重きを置いていたのです。

その理由はこうでした。

「同じ布切れ一枚でもパンツのほうには男のロマンがあるから」

確かに形はほとんど一緒でも、人に見せても良いことが前提の水着に比べ、人様に見せてはいけないパンツのほうが男にとってロマンがあります。

そしてこれは覗き見のロマンであり古女房以外の女性の下着から遠く離れた中高年のロマンであったわけです。

実際、当時の週刊大衆の人気投票では、どんなアイドルの水着よりも人妻のパンチラのほうがWスコアで人気を博していました。もし週刊大衆が「若者向けの雑誌」だったら同じ結果にはならなかったでしょう。

では、年号が令和になった現在、昭和の男たちにロマンを与え続けてきた女性のパンツはどうなっているのでしょう。

実は今、そのパンツを巡って我々中高年にとってなんとも魅惑的な「イベント」が開催されているのです。

「春のパンツ祭り2020」

https://www.dmm.co.jp/mono/dvd/-/special/=/id=298/

もう名前だけでもワクワクします。

しかも、パンツはパンツでもただのパンツではありません。

祭られているのは、憧れのAV女優さんのパンツなのです。

先ほどの「アイドルの水着より素人のパンチラ」を引き合いに出せば「アイドルのパンツ」と同じ破壊力です。

しかも抽選で23名の方に「着用済みパンツが当たる」というのですからたまりません。

締め切りは6月11日。

パンツをこよなく愛するロマンチストは参加してみてはいかが？

文責：編集長原田