《初不倫直前ホテルに行くときの気持ち》
・不安・緊張ためらい・・・４９％
・期待・嬉しさ・・・３２％
・罪悪感・・・１９％

《初不倫直前ホテルに行くときの気持ち》にも、不倫をした人妻たちの不安が表れている。

「ホテルへ向かう道中、足がガタガタ震えて"私、ドエライことしとる！"と、頭の中では、なぜか関西弁で突っ込んでた。相手がシャワーを浴びている間も、浴室の扉の前へ行き"帰ります"と、何度も言おうとしたくらいです」（佳恵さん＝ ３５）

「喉と口が渇いて仕方なかった。夫というより、娘の顔が浮かびましたね。あと、帰宅したときに、洗い物が残っていれば、台所に居座る理由ができるなあ、なんて考えていました。家族の顔を見ると、罪悪感でいっぱいになってしまいそうで」（由美さん＝ ４２）

むろん、こうした葛藤など、露ほどもない奥様も多数いる。

「夫とセックスする際は、ネグリジェ１枚で下は何も付けていない。でも、別の人相手じゃはしたないと思って、浴室でパンツを穿いたんだけど、一番迷ったのは、そこかな（笑）」（美里さん＝ ４４）

「初不倫は、ある温泉の有名な旅館。家を出るときに少しビクビクしてたけど、彼に会うと、そんなの、ポーンと素っ飛んじゃって。ワクワクしかなかった。夫や子供のことを考えたのは、家の最寄り駅に着いてからでした」（亜佐美さん＝ ３２）

能天気な人妻もいるが、《初不倫直前ホテルに行くときの気持ち》のアンケート回答では不安や罪悪感を感じた人妻が約７割を占めた。こんな気持ちでは、せっかくの不倫セックスも楽しめなかったろう、と思ったら大間違い。ホテルに入り、服を脱いで、肌を重ね合うまでは多種多様な逡巡がある。人の妻であり、子の母であるが、一線を越えると、"淫らなオンナ"でしかなくなるというのだ。

半年ほど前、パート先の主任（４３）と初めて体の関係を持った浪江さん（４４）は、ラブホテルに入っても緊張しっ放しで、「過呼吸で"倒れるんじゃないか"と思ったほどだった」と言う。

「体に力が入らなくて、部屋に入ると、へたり込むようにソファに腰を下ろしたんです」

すると、彼が隣に座り、"僕も緊張してて。ほら"と、彼女の手を取って自分の胸に当てた。ドキ、ドキ、ドキ……。と、手のひらに伝わる鼓動に安心して顔を上げると、彼の唇が迫ってくる。目を閉じて唇と唇を重ねた。

「１０年ぶりのキスだから、ここでもまたアガっちゃって。緊張して、すごく固くなっていたと思うわ」

ほどなく、彼の舌が遠慮がちに唇を舐めてきた。

「その舐め方が、ゆっくりとソフトで、私を愛おしむような、優し～い感じなの。それで少し気が楽になって……ウフフフ」

滑らかな接吻に快楽が気持ちイイ……自然に彼の舌を受け入れていた。

「舌の絡ませ方もソフトで、愛されてるって実感できたんです。夫とはセックスしても、キスなんてしないでしょう？久しぶりのキスで、テンションが上がりました」

舌で、頰の内側や歯茎を愛撫する情熱的なキスは、なんと３０分近くも続いたという。

「口の中の、歯茎裏近くのツルッとしたところがあるでしょ？ソコを舌でペロペロされると、体がトロ～ッと熱くなって……いままで一番のキスでした」

彼は、彼女の体が柔らかく熱くなったのを感じたのだろうか、服の上から乳房をソフトに揉み、太腿をさすり始めた。ゴツゴツした大きな手がスカートの中に侵入し、中心部へと向かってくると、

「待って！ねえ、シャワーを浴びさせて。キレイにしたい」

と、思わず彼を制した。盛り上がっていたのに、なぜ？

「本当はね、違うんです。彼のキスで、自分でもわかるくらいビショビショになっていたから。彼に、そんなに濡れているのを知られるのが恥ずかしくて」

キスは、人妻を蕩けさせる特別な"魔法"であるようだ。

「夫と長い間キスしてなかったから、なおさら感じたのよね」

10月16日公開のvol.3に続く・・・。