――MINAMOちゃんがかわいいから、ゾンビをやったらギャップがあり面白いんでしょうね。

「そうなんですかね？」

――かわいい顔をゾンビ風にしたり、ゾンビ風のコミカルな動きをさせるのがいいんでしょうね。２年連続でゾンビをする人はなかなかいないですよ。

「そうですよね。もしかしたら来年もオファーがあるかもしれないです(笑)」

――紅白歌合戦みたいに３年連続出場を期待します(笑)。本題に戻りますが、今作ではセリフが叫ぶだけです。

「注射をされるシーンまでは、人間の言葉をしゃべっています」

――母親とケンカする演技がいいですよ。ああいうシーンは気持ちが入るんですか？

「そうですね、テイクワンでいけました。母親役の方もめっちゃ演技が上手でした」

――親子感がすごく出ていて、あのシーンはよかったです。あと一番の謎が、どうして半分ゾンビで半分MINAMOちゃんなのかなんですが？

「イメージとしては有村架純さんが出ていた『アイアムアヒーロー』なんです。その映画で有村架純さんが半分だけ感染して、半分だけ素顔なんです。それを多分イメージしているんです。最後の最後までプロデューサーさんと監督さんが、『どうする？　どうする？』って感じだったんですけど、『半分はMINAMOちゃんで、半分はゾンビで喘げばいいんじゃない』って言い出して、この人たち本当に狂ってるって思いました(笑)」

――全部がゾンビメイクだとヌキづらいっていう面もあるんでしょうね。

「それもありますね。だから私の右顔にあるホクロがチャームポイントなので、左側をゾンビにしちゃおうみたいな感じでした」

――あと面白いのが、左半身だけゾンビ状態なので、ちゃんと左半身だけゾンビの動きなんですよ。あれは意識的にしていたんですか？

「ゾンビ側だけ、ゾンビの動きがあるようにはしました」

――逆にそういう細かいところもあるので、このインタビューを読んでから観ても楽しめますよね。

「そうですね」

――そして最大の特徴が喘がないことなんですが、人間状態のMINAMOちゃんが絡むシーンもあり、そこも喘いでいないですよね。

「あれは借金取りに対する抵抗ですね。ゾンビ状態だと違和感としての声が出ているだけす」

――ゾンビ状態の絡みでは、思わず「ああん・・・」ってなりませんでしたか？

「なりましたけど、『私はゾンビだ。私はゾンビだ』って言い聞かせ、必死にこらえました(笑)」

――肉体的には濡れるんですか？

「濡れていたと思います」

――男性は眠っていても、触られたらボッキするんです。女性は眠っている時に愛撫されたらどうなるんですか？

「濡れると思いますよ」

――ということはゾンビ状態でも濡れまくりですね！　AVライターの東風克智さんともXでやり取りしていましたが、MINAMOちゃんのデビュー作のオマージュシーンがあるんですよね。

「どのシーンか分かりましたか？」

――あらためてデビュー作を観たら一致しました(笑)。あのオマージュは監督の発案ですか？

「そうですね、監督が『やろう』って言いました。デビュー作を撮ってくれたイージー松本監督には許可を取ったみたいです」

――今作は「MINAMO ZOMBIE」のデビュー作ですからね(笑)。

「私のデビュー作にかけているんです」

――ということは最後のインタビューシーンもオマージュですか？

「最後のインタビューシーンもそうです(笑)。スタジオもセットもデビュー作と同じなんです」

――そういう面白みのあるAVっていいですよね。

「いいですよね。こういう作品はパッケージとして欲しくなります」

――手元に残した方がいいです。

「だからDVDも買ってほしいです」

――しかも数量限定版はパッケージが違い、話題の爆破シーンが表紙です。爆破シーンはすごく重要なシーンかと思いましたが・・・。

「別に・・・(笑)」

――これもネタバレになりますが。

「多分、『爆破しましょう！』ってなったけど、予告シーンとして爆破させたかっただけだから、別に重要なシーンじゃないんですよ」

――ははは(笑)。そうなんですよね。これは有名な爆破シーンロケ地ですよね。

「めちゃくちゃ遠かったです」