【見た目と性癖のギャップがたまりません！】

もしもし娘さん、まずはお名前をお聞かせください。

「はい。美島由紀（みしまゆき）と申します。本日はよろしくお願いします！」

オヨヨ。なんとも礼儀正しい娘さんではありませんか。想像していたアングラ系「精子泥棒」とは大違いです。

ちなみにそのお名前は本名ですか？

「いいえ。違います。今回のデビュー作を撮ってくれた監督さんがつけてくれました」

そうでしたか。今年没後50年を迎える偉大な作家とかなり名前が似ていたので一瞬、大和魂に溢れている方なのかと勘違いしてしまいました。いずれにせよ、とても美しいお名前です。きっと世界に羽ばたいていくことでしょう。

ところで手元のプロフィールによると、不動産会社の営業レディをやっていらっしゃるそうですが、昔から土地や建物がお好きなんですか？

「はい。祖父が不動産業をやっていましたので、その影響もあると思います（笑）」

お爺様はどちらで不動産業を？

「実家の長野です」

ひょっとしてお爺様は大地主？

「いえいえ（笑）。でも貧乏ではないと思います」

うーむ。ご本人は謙遜してますが、美島さんは相当な「お嬢」に違いありません。

その証拠に黙って座っているだけなのに育ちの良さがプンプン匂ってくるのです。

ちなみに美島さんのご趣味はなんですか？

「ドライブと料理です」

ほう。不動産営業だけに車の運転はさぞかしお上手なんでしょうな。

どんな車にお乗りで？

「今は軽自動車ですが、本当に乗りたい車は別にあります」

ほほう。一説によると、車の嗜好性は男性の嗜好性にも繋がるといいます。

実際はどんな車に乗りたいんですか？

「はい。おっきい車です」

オウ……ッ。やはりそっちでしたか。

「はい。地元が長野なので、雪に強い実用的な車が好きですね」

なるほど。男のほうはどうです。

「絶対年上！　中でもオジサンが大好きです」

なんと！　どんなオジサンが好きなんですか？

「佐々木蔵之介さん！　人類の奇跡です。一番かっこいい！」

あうっ！　やはり「ただのオジサン」ではないんですね。

しかしながら、今の美島さんの発言で、この記事が出た次の日から「佐々木蔵之介モドキ」のおっさんが、街中に出現するに違いありません。

「そうなんですか！」

確証は持てませんが、少なくともシニア記者は今日から毎日「佐々木蔵之介研究」です。

ところで、お料理のほうは、主にどんなものを作られるんですか？

「主にハンバーグです」

ほほう。それはひき肉を練るところから作るんですか？

「はい。練ります」

なんと！　かなり本格的ですね。

そのほかにはどんなものをお作りになりますか？

「あとはオムライスです」

おおっ！　シニア世代にとってオムライスとゼロ戦ほど男心をくすぐるものはありません。なんて素敵な娘なんでしょう。

ちなみに美島さんはなかなかの引き締まったボディをしていらっしゃいますが、学生時代に運動かなんかしていらっしゃったんですか？

「自分ではしていなかったんですが、運動部のマネージャーをしてました」

ほほう。つまり美島さんは不動産にしろ、マネージャーにしろ「人のお世話」をすることが好きなんですな？

「あっ、そうかもしれません（笑）」

しかも、すごく真面目な方だということが窺い知れます。

「えっ！　どうしてですか？」

それは、インタビューの現場にノートを持ってきているからです。

シニア記者も長いことインタビューをしてきましたが、現場にノートを持ってきた女優さんは初めて見ました。

いったいナニが書いてあるんですか？

「はい。今日のインタビューで、おそらく聞かれるんじゃないかと思われることを事前にメモしてきたんです」

つまり予習をしてきたと？

「そうです（笑）」

なんてしっかりした娘なんでしょう。ここまでくると息子や孫の嫁にもらいたいぐらいです。

しかし、それは同時にシニア記者にとっては究極のピンチに直面したことを意味します。

なぜなら、ご本人と「例のキャッチフレーズ」が、ますます繋がらなくなってしまったからです。

次のコーナーでは、美島さんの笑顔の裏に隠された「秘密の扉」を開いてみたいと思います。

続きをお楽しみください。