「スカパー！アダルト放送大賞2020」にて、強敵をかわして見事に熟女女優賞に輝いたのは、綾瀬麻衣子さんでした。

十代の頃にAV女優業を経験し、その後は日常に戻っていたが、2018年に一念発起してカムバック。20年以上のブランクを感じさせない円熟のセックスでファンを魅了している彼女に、受賞の喜びをお伺いしてみました。

──「スカパー！アダルト放送大賞2020」で見事熟女女優賞を受賞しました！　おめでとうございます！

「ありがとうございます！　授賞式の様子は後日の放送で公式発表されたので、収録から放送までの期間は、黙っていなくちゃいけないのが大変でしたね。受賞の喜びがSNSなどでバレないように自分のテンションを下げるのに必死でした～。本当は毎晩トロフィーを抱いて寝たかったけど、あえて見えないところに置いて、受賞したことを一旦忘れようって思ってましたね。BSスカパー！で発表されてからは、ファンの方が喜んでくださって本当にうれしかったです！」

──受賞はファンの投票の賜物ですが、どのように呼びかけていたのでしょうか。

「自分でもどうしたらいいかわからなかったので、SNSでファンの方に聞いてみたんですよ。投票期間中、私がどんなことをしたらうれしいですかって。呼びかけのルールがないんだったらみんなと決めよう、投票期間はみんなと私の距離が近くなる期間にしようって思ったんです！」

──実際にファンの方からは、どんな要望があったんですか。

「動画や写真をアップしてほしいって人もいたんですが、コミュニケーションがとりたいという意見が多かったですね。なので、コメントにできるだけ返信するようにしてました」

──投票してくれた人には「ぶちこみ隊」という愛称をつけていましたね。

「そうなんです。ノミネート発表の前日に『この投票期間は本当にこの女優さんを応援したいのか自分にも問いかける期間なんです』ってコメントをくれた方がいたんです。私がノミネートされてからはその人がぶちこみ隊の隊長として、呼びかけをたくさんしてくれました。ほんとにファンの方のありがたみを感じましたね」

──改めてファンの存在を実感したと。

「ノミネートがきっかけで、私が沢口まりあ（綾瀬さんが10代だった頃の女優名）だって気づいてくれた方もいました。『あなたは沢口さんだったんですね』ってコメントをもらったりしてうれしかったですね。みんなに感謝です」

──投票期間中は感謝の連続ですね。他人に優しくなれた期間でもあったんじゃないですか。

「ほんとにそう。でも、最初は『私の味方なんていない！』ってすごく不安で、『投票した』ってみんな口では言ってても、実は誰も投票なんてしてないんじゃないかってSOD社内で騒いだこともありました（笑）。そしたら前祝いと称してプロデューサーさんたちが飲みに連れてってくれて、そこから前向きにノミネートに向き合えましたね」

──綾瀬さんはメンタルが強そうに見えますけど、精神的に追い込まれていた時期もあったんですね。ただ、一生懸命に戦った投票レースの結果発表は、コロナの影響でだいぶ先延ばしになってしまいました。そのときの心境はいかがでしたか。

「早く結果を知りたい気持ちと、知りたくない気持ちがどっちもありました。みんな投票してくれたのに、獲れなかったらどうしようっていう不安があったんです。まだ発表を聞かないで済むっていうことを、少しうれしく思う気持ちも正直ありましたね」

──フタを開けてみれば、並木塔子さん、伊織涼子さんの強力なライバルを破っての見事な受賞でした。

「おふたりとも人気女優さんなので、『相手が強いなあ』って感じていました。特に並木さんはコンビニに行くといつも雑誌の表紙になっているので、私とは知名度が違いすぎる！　って思ってましたね」

──そういう並木さんが載っている雑誌を見かけたら、すかさず、そっと裏返すわけですよね（笑）。

「いやいやしてませんから（笑）。むしろ買って読んでますよ！　並木さんは受賞後に『綾瀬さんとファンの方の熱量がすごかったです。おめでとうございます』って言ってくれて、なんて大人なんだろうって感動しました。そんな並木さんに勝ったことで、賞の価値がより重たくなった気がします」

──受賞コメントでは「再デビューが認められた」と涙まじりにおしゃっていたのが印象的でした。

「沢口まりあだった若いときは作品に向き合ってなくて、中途半端なまま辞めてしまったんです。2018年にSODさんに背中を押してもらって46歳で再デビューにいたって、過去の後悔を埋めるように一作一作向き合ってやってきたつもりでした。それがファンの方にも伝わった結果として、たくさん投票してくれたんだと思います。だから、今回の賞で再デビューが認められた気がしたんです」

──近年は熟女ブームですから、綾瀬さんはまさに時代に望まれていますよ！

「再デビュー直前、『週刊大衆』（双葉社）さんで沢口まりあ名義でグラビアを撮っていただいたんですが、その際も『年齢的に読者層の興味にドンピシャですよ』と言われました。いい熟女が載ると部数もあがるんだとか。いまのエロ業界のことを全然知らなかったものですから、『そんな時代なんですか⁉』ってびっくりしたんです。昔では考えられないですね」

──沢口まりあとして活動していたときは賞レースもなかったですか。

「あんまりなかったですね。私が受賞したのは風俗誌『ナイタイマガジン』（ナイタイ出版）の『ナイタイ賞』で特別賞みたいなものだけなんです（笑）。投票もハガキでしたから、時代は変わってますね～」

──AVの現場でも時代の変化を感じていますか。

「今の業界に慣れるのに、時間がかかりましたね。昔のいろいろなゆるさを思い出すと、きっちりしすぎている気もするし、私のほうにも、しっかりしなきゃって緊張しますね。ただ、性病検査はありがたいですね。たぶんプライベートで誰かとセックスする場面になったとしても、相手が性病検査をしてない人だったらできないなって思うくらいです（笑）」

──そんな現代のAV界を引っ張るべく、スカパー！アダルトの広報大使である「アーン♡バサダー2020」に就任するわけですが、他の佐倉絆さん、大浦真奈美さんの印象はいかがですか。

「佐倉さんは授賞式に『おめでとうございます』って言ってくれて、素敵な人だなって思いました。大浦さんはおしゃべりするとかわいらしい方なんですけど、黙って立ってるとすごく色っぽいのが印象的です。私が幼すぎるのか、みなさん大人の女性だなって思います（笑）」

──そんなことないですよ！　受賞したということは熟女のなかのトップですから！

「SOD社内でも、『綾瀬さんはスカパー！の“新人賞”にノミネートされたんでしょ？』って思い込んでた人もいたくらいなんです。でも、投票期間中にファンの方が『美熟女といえば綾瀬麻衣子47歳』『少女の心と大人の体を併せ持つ令和時代の熟女』とキャッチフレーズを作ってくれて、私も心は少女だけどカラダは熟女だよって一生懸命アピールしました！」

──心は少女、カラダは熟女っていいとこどりじゃないですか！　ところで、先日SOD退社されましたが、その理由はなんだったのでしょう。

「いろいろなタイミングが重なって出した結論ですね。今までは女子社員という肩書に守られていましたが、これからは独り立ちしても大丈夫かなって思ったんです。この熟女女優賞で自信もついたし、過去の後悔もなくなっていろんなことにチャレンジしようと決めたんです！」

──今後、また賞レースなどに出る可能性はありますか？

「賞レースは勝ち逃げしたい（笑）。ただ、授賞式でスポットライトを浴びた瞬間に懐かしさを覚えたんです。自分は『ずっとスポットライトが当たることをやっていたい』って確信しました」

──それはAVに限らずということですか。

「そうですね。今年の目標はAVに限らずスポットライトが浴びれるステージに立つこと。目の前のお客さんの反応が分かるってすごい楽しいんですよ。笑顔が直接見られるし、やりがいもある。撮影会とはまた違う反応があります。私は、そういうのが好きなんでしょうね」

──生粋のエンターテイナーですね。

「自分でもエンターテイナーだと思っています。それも昭和のエンターテイナー（笑）。努力や悲しんでいるところを見せたくなくて。でも、最近はそういう人間っぽいところもファンの方は求めてるのがわかりました。今年は人間らしさも伝えていって、令和のエンターテイナーになれるように頑張ります！」

取材＆記事：スカパー！アダルト編集部

【綾瀬麻衣子さんの「スカパー！アダルトアーン♡バサダー2020」としての出演情報はこちら】

https://adult.skyperfectv.co.jp/ambassador/2020/

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https://adult.skyperfectv.co.jp/howto.php

• 【綾瀬麻衣子さんのプロフィール】
• 綾瀬麻衣子（あやせまいこ）
• ▶︎T150-B85W58H86
• ▶︎生年月日＝1972年8月19日生まれ
• ▶︎デビュー＝2018年
• ▶︎Twitter ― @ayase_maiko