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11月23日は「勤労感謝の日」です。
「勤労を尊び、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」として1948年に定めれた国民の祝日で、お金を貰う貰わないに関わらず、どんな仕事でも、してくれている全ての方々に感謝する日でございます。
もちろん、私にとってはギュッとターゲートを絞って、AV関係者の皆様に、いつも以上に感謝する日でもあります。
中でも私は普段感謝の想いが薄くなりがちな「汁男優に改めて感謝する一日」にしています。
女優と絡むことが無く、汁を出すだけで一生日の目を浴びる事は無いであろう汁男優さん。一部のコアな性癖のAVを作るにおいては必要不可欠で、彼らのおかげで興奮させてもらったという経験は枚挙にいとまがありません。
多くの方がご存知のように、汁男優とは主に『ぶっかけもの』というジャンルに出演されているのですが、驚くべきことに、そこにはカースト制のような「ランク」があります。
上から上汁→中汁→下汁となっているそうですが、上汁は先頭で女優を見ながらシゴけて、中汁はその後ろ、下汁は中汁と上汁の背中を見てシゴかないといけないという、かなりの悪条件に置かれております。
下汁が出世するためには後方からでも監督の合図があったらすぐに発射しなくてはなりません。そこで、完璧な発射ができると中汁→上汁へとステップアップしていけるのです。
ある男優さんの話では「上汁も中汁も、下汁に仕事を取られたくないので、下汁が後ろから発射しよう出てきたら身体でブロックし阻止する」のだとか。
現場の隅っこで白ブリーフ一枚の姿でヒソヒソと自らチンをシゴき、監督の発射合図と共に、女優目がけ汁を発射するというお仕事でございますが、そこには壮絶な「下克上」が渦巻いているわけです。
この話を聞いて私は、汁男優の世界は芸人の世界と似ているな思いました。舞台上には大勢の芸人がいて、MCに「なんかある奴いる?」と振られた時に、後ろにいる後輩芸人は勇気を出して先輩方をかき分け、前に出て笑いを取らないと次の仕事はもらえません。
私は、舞台上では常に下汁の気持ちでいます。衣装もブリーフ一枚なので違いは、「立っているか。勃っているか」の差だけでございます。
ちなみに、下汁が発射しようとした時に、上汁中汁に阻止されて床や手に出てしまった汁を「死にザーメン」と呼ぶらしいです。
私は「トークの死にザーメン」にならぬよう、日々ネタをシゴいて舞台で奮闘しています。
11月23日のエロ言葉:「汁エース」
実は、汁男優のランクの中で上汁の上が存在し、その名も「汁エース」。汁をかけることしかできない汁男優ですが、汁エースまで出世すると稀に女優と絡めることもあるそうです。
【リボルバー・ヘッドプロフィール】
吉本興業所属のAV大好き芸人。芸歴5年目。握手会でお会いした女優さんは200名以上。過去、観た作品数はイチロー選手の安打世界記録(4367本)越え。SOD本社で単独ライブ開催。ネタは、50音全ての女優、男優、監督さんの紹介ギャグやAVあるある、AV紙芝居など。毎日Twitter( @RevolverHead01 )にて、毎日AV界情報番組ヒルヌキ&レビューを投稿。主に、渋谷∞ホールや神保町花月で活動している。