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このコーナーは週刊大衆ベテラン記者の柚月怜氏が、街のタクシー運転手さんに乗客の破廉恥な行状をお伺いしたものです。タクシー運転手さんといえば、世の中で一番「街の事情に詳しい方々」といっても過言ではありません。新聞やテレビでは決して報じられない一般人たちの「ハシタナイ素顔」に腰を抜かしていただければ幸いです。なぜなら、この報告書には「真実」しかないのですから。
編集長
- 【被害ドライバー】
- 横川正平(仮名=44歳)。タクシー運転手歴12年、前職は引っ越し業。がっちりとした体格を持つが、本人曰はく「小心者」だそうで、恋愛にも奥手。独身。好きな女優は二階堂ふみ。好きな女性のパーツは尻。
【不倫報道のとばっちり】
「あれは6月の下旬か7月の上旬だったか……。五反田の駅前で、飲み会帰りと思える3人のOLさんを乗せたんです」
時間は23時過ぎ。まだ電車も動いていたが、3人はかなり酒も入っているようで上機嫌だった。
「3人とも歳は近い感じで、20代後半から30代前半ぐらいでした。後部座席に座って、最初は会社の上司の悪口や社内不倫の噂なんかで盛り上がっていましたね」
そのうち、話題は〝食〟に移った。どこのお店のパスタが美味しいだとか、コンビニのアイスでは何が一番オススメみたいな会話をしていたという。
「運転手さんは知らないですか?」
突然、後ろから話しかけられた。なんでも3人は「生牡蠣」を食べたいという意見が一致して、このあたりでオススメのオイスターバーはないかと質問してきた。
「僕は全然食通ではないのですが、以前に一度行ったことのあるオイスターバーの話をしたんです」
すると、3人組は「へえー、美味しそう」「グルメですね~」などと感心してくれたという。横川さんも満更ではなかったというが、その直後だった。
「なんか、ワタベみたい」
1人の女性がこう口にするや、あとの2人も「確かに~ワタベっぽいよね~」と同調。
「ちょうどこの時期、ワタベさんの不倫騒動があったので……ただ、自分とワタベさんではまったくルックスが違うし、そもそも僕はグルメじゃないですからね」
横川さんは必死に否定するものの、3人はもうすっかりワタベ扱いしてきたという。
「この後、多目的トイレに連れ込まれるんじゃない? 意外とそういうタイプだよ、この人」
「で、5分で済まされちゃう。だって、早そうだもん」
「終わったら、『おら、とっとけ』って1万円を投げつけてくるよ、きっと」
などなどゲラゲラ笑いながら、横川さんをイジリ始めたのだ。
「それだけならまだしも、酔っている3人は『ワタベ~。こっち見て』とか言って、わざとブラウスのボタンを外し始めたり、別の女性はスカートをめくるようにして脚を見せつけてきたり……対応に困っている僕を見て、ひたすら冷やかしてくるんです」
ただでさえ女性が苦手で、小心者の横川さん。そんなナヨナヨとした態度が余計に泥酔OL3人組の〝おふざけ〟に火をつけてしまったようで、
「3人を目的地の駅まで送り届けるまで、チラ見せ攻撃と、下品な下ネタのオンパレードに、付き合わされましたよ。実は楽しかった? トンデモない。僕は奥ゆかしい女性が好きなので、あんなハシタない女性はちょっと……。思えばオイスターバーの話をしただけなのに、どうしてあんな目に遭ってしまったんでしょうね」
それ以来、横川さんは女性客と食に関する話題は極力避けるようになったという。
- 取材&記事:柚月怜(ゆづきれい)
- 20代の頃より「週刊大衆」の記者として、街の妖しい噂やエロスポットを中心に取材。官能作家として、著書『惑わせ天使』(双葉社刊)もある。
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