夫婦の「セックスレス解消」にも役に立つ？

　最近、アラサー女性を中心に、「脳イキ」ブームが起きているのをご存じだろうか。１年前に脳イキを知ったというＯＬの由美さん（32・仮名）は、頬を赤らめながら、こう話す。

「もともとオナニーは好きだったんですが、脳イキを知ってからもう大変（笑）。普通にイク感覚よりも、快感時間が長いし、気持ちよさもずっと強い気がします。すっかりハマっちゃって、朝と夜、毎日２回しちゃう」

　なんでも脳イキを覚えると、女性はオナニーをする際に性器や性感帯に触れなくとも、オーガズムに達することができるという。『本田ヒルズタワークリニック』総医院長を務める、本田昌毅医師はこう語る。

「脳イキとは、男性が夢を見て射精してしまう、いわゆる夢精と似たものですかね。ある種の自己暗示をかけて、脳が実際に性行為をしているかのような錯覚に陥っているんでしょう。　そもそもイクという現象は、性器への刺激が背骨を通って、脳まで行き、脳の指令によって快感や痙け い攣れ んなどがもたらされることです。つまり、通常のイクという現象も、最終的には脳がイッているんです」

　身体的な反応で言えば、脳イキも通常の絶頂も「脳がイク」という点では同じ。ただし、その過程に大きな違いがあるという。

「脳イキは、オーガズムがもたらされる性器→背骨→脳のルートのうち、性器→背骨部分を妄想によって、ショートカットしてしまう行為です」（前同）

　興味深い話だが、誰にでもできる話なのだろうか。セックスカウンセラーとして女性を対象に「脳イキ講習会」を開催する、はるさん（男性）に話を聞いた。

「私は、ちょっとした刺激や言葉を使って、女性の妄想を最大限かき立てるお手伝いをしています。男性もその仕組みを理解すると、相手の女性を脳イキに導くことができますよ」

　実際に、講習を受けた英語教師の佳恵さん（29・仮名）は、こう証言する。「はるさんに耳元で囁かれたり、手を握られたりしながらイクと、１人で脳イキをするとき以上に痙攣してしまいます。すっかり、彼の施術のトリコです」

　また、はるさんによると、脳イキはオナニーだけでなく、セックスにも良い影響があるという。そこで夫婦のセックスレス解消にも役に立つかもしれない、女性を脳イキへと導く「実践テクニック」をお伝えしよう。

①照明を落とし、ゆったりとした音楽を流した部屋で女性に性的妄想を促す。

②耳元で「深く息を吸ってごらん」「濡れてきたよ」など言葉を囁く。

③様子を見ながら、腕や背中などの肌を、ゆっくりとなぞるように触れる。

　大切なのは、女性の五感を刺激し、妄想を膨らませる環境づくりとか。

Ｍ気質の女性は脳イキしやすいそうなので、お試しあれ!?