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このコーナーは官能小説家の長月タケオ氏が一般の中高年読者から寄せられた「性の告白」をご紹介するものです。そこにはシニアである我々同世代が共鳴する「あの頃」の時代背景があり、実体験ならではの生々しい「性の現実」があります。懐かしくも妖艶な古き良き官能の世界をご賞味頂ければ幸いです。編集長
【ムチでぶたれ、ロウを垂らされて歓ぶいかず後家】
Y・K(66) 静岡県在住
いまから50年ほど前、16歳のとき、オレの育った田舎町にも、匂うような色気を放つ女がいた。その女はオレより20歳も年上のいかず後家だったが、さびれた町には似つかわしくない派手な服を身に着け、夏場の暑いときなんかは裸に近い格好でうろついていた。まあ、いまの若い女連中から比べれば大人しいものだが。
町の大人連中は、そんな彼女に対して色々卑猥な噂を立てていた。曰く、「あの女は石女だから嫁にいけない」「それは、若いころに遊びすぎたせいだ」「遊びすぎて父親のわからない子供を何人も堕ろしているせいだ」「それに奇妙な癖があるらしい」「それに町の何人かはあの女の穴兄弟だ」「頼めば誰とでも寝るらしい」云々。
オレはそんな言葉を聞きながら、後家の姿を見ると妙な気持ちをいだいていた。
派手な成りをしているものの、その面影は清楚で振る舞いもおだやかだ。けれど、大人たちの言うことが本当なら、涼しい顔をしたあの女が、どんな風に悶えて喘ぐのか見てみたい。
とはいえ、高校1年のオレが、女の歓ぶ姿はもちろん、アソコがどうなっているのかも知るわけがない。仕方がないので想像を巡らせ、ちょっとでも一人っきりの時間ができると激しく自涜にふける。そんな年頃だった。
何の用事だったかは忘れたが、やたら暑い夏休みの1日だったのを覚えている。オレはいかず後家の家を訪ねた。たぶん、盆踊りか何かの寄付を頼みにいったのかも知れない。
オレが玄関で声をかけると、後家さんは返事をして暗い家の中から姿をあらわした。オレはその格好を見て息をのんだ。
黒いひらひらのシュミーズ姿。胸のところと裾に飾りがついていて、もっと明るいところだと肌が透けて見えるだろう。
オレは緊張しながら用件を告げる。すると、女はオレの手を引き、家の中に招き入れたのだった。
暗い家の狭い部屋に通され、オレは緊張しながら正座していた。部屋の中は香水やら化粧品やらの匂いが充満し、鏡やらケバケバしい服やらが乱雑に並べられていた。
女はオレの顔を見て涼しい表情で笑っていた。その顔を見て、オレは大人たちがかわしていた噂を思い出した。
彼女の衣装から剥き出しになっている白い肌。とくに胸もとからのぞき見える乳のふくらみからは目が離せない。
そのときオレは、彼女の二の腕に奇妙なあざがあるのに気がついた。
「あ……」
オレの目線に気付いた彼女は、バツが悪そうに身をよじった。けれど、ふたたび笑みを浮かべると、オレに問いかけてくる。
「なんだと思う?」
もちろんオレにわかるはずはない。
「知りたい? 教えてあげる」
そう言うと彼女は立ちあがり、シュミーズを脱ぐ。そこにあらわわれたのは、透き通るほどの白い肌に痩せた身体、にもかかわらず大きくふくらんだ乳房を持つ女の裸だった。
オレは息をするのも忘れるくらい驚き、身体を硬直させてしまった。そんなオレを見おろしながら、パンティ1枚の彼女は何やら箱を持ってくる。
「わたしが若いころ遊んでいたの、噂で聞いてるでしょ。そのときに覚えちゃったの、こんなこと」
箱のふたを開けると、わけのわからない道具がそろっている。よく見ると彼女の身体のあちこちに、あざやら火傷のあとやらが染み付いている。
「さあ、これでわたしを縛って」
70年近く生きているが、あれほど驚いたのは、あとにも先にもない。荒縄を取り出した女は、オレに向かって縛ってくれという。
「遠慮しなくていいの、さあ」
魔法にかけられたみたいだった。女の目が鋭く光って見え、逆らえば自分が危なくなるとも思った。
オレは言われるまま、彼女の身体を縛っていった。
「もっと強く、そう、もっと」
力を込めて縄を食い込ませていくと、彼女の声がイヤらしくうわずってくる。
「パンティ脱がして。わたしのアソコに食い込ませて」
恐る恐る下着を取ると、ゴワゴワした毛がアソコを覆っている。「女の部分はきれいなもんじゃないな」とか思いながら、オレは縄をねじ込んでいく。
「そうよ、ああん、この気持ちがいいの…」
両手脚の自由を奪われ、ダルマのようになった女は喘ぎに似た声をあげる。縄の間から乳肉が盛りあがり、乳首が大きく飛び出している。
「そこにムチがあるでしょ、それでわたしをぶって。好きにぶって、思いきりイジめて」
哀願するような女の声と姿態に、オレの感情は狂いはじめた。若い好奇心も手伝ったんだろう、オレはムチを振りあげ、力のままに打ちつけた。
「きゃん!」
白い肌が真っ赤に染まり、ミミズばれになる。それでも女は、もっともっととせがむ。
「ピシ! ピシ!」と乾いた音が響く。そのたびに、オレの感情はいびつになってくる。
「箱の中のもので、何をしてもいいんだな」
「はい」
「じゃあ、これで」
太いロウソクがあった。何度か使われているらしく、半分溶けている。オレは部屋にあったマッチで火をつけ、女の身体にロウを垂らす。
「熱い!」
「我慢しろ」
「はい」
女は次第に従順になる。痛みや熱さを訴えながらも、表情は淫靡にゆがんでいる。
ムチを振り、ロウを垂らしながら、オレのモノはどんどんふくらんでくるのがわかった。ズボンの中ではち切れんばかりに勃起している。女は歓びに震えながら、だらしなく口を開けている。
「咥えさせると、気持ちいいんだったかな」
口の中は女のオマ×コに似ている、とだれかが言っていた。それを聞いて必死になって、自分で自分を咥えようとしたこともある。
それを、いま確かめることができる。
オレは急いでズボンとパンツを脱ぎ、そそり立った一物を女の顔に近づけた。すると女は、オレが何も言わないのにチンポをしゃぶりはじめた。
なんともいえない気持ちよさだった。身体がとろけるとは、まさにこのことだと思った。
舌をはわせ、やがてほお張り、くちゅくちゅ音を立ててむしゃぶりつくさまは、見おろしているだけでも十分イヤらしかった。
「んんん、んん、うん……」
オレはムチやロウソクのことも忘れ、女の口技に陶酔していた。そしてそのまま、口の中に精液を放つ。女は搾り取るように吸いつくと、オレの全部を飲み込んだ。
「うん、あん、はやく、もっとイジめてください」
オレの精子を飲んだ女は口の端からよだれをたらし、すすり泣くようにお願いする。オレはそんな女を蹴飛ばし、尻をこっちに向けるようにする。
女のアソコが、縄の間からパックリと口を開けてこっちを見る。真っ白な尻は、桃のように丸く実っている。オレはそこ目がけて、ムチを振りおろす。
「ああん!」
女の歓ぶ声、人間の身体を打ちのめす快感。オレははやくも、ムクムクと復活する。
「ここに挿れるんだな。ここに挿れるもんなんだな」
「あん、あん、イジめて、ムチャクチャにして、好き放題してください!」
縄をゆるめて、女のオマ×コをむき出しにする。オレは女が初めてだったが、そんなことはもう関係ない。勢いのついたチンポをかかえ、グチャグチャに濡れたオマ×コの中に突っ込んだ。
「いやああん、あん!」
女は叫び、身悶えする。オレは勢いをつけて抜き差しする。女の尻を平手打ちすると、そのたびにキュキュと締りがよくなるのもわかった。
「ああん、あん、いやあん!」
女は泣き叫ぶが嫌がっていない。オレはそのまま、女の中に射精するのだった。
そんな関係が何ヵ月もつづいた。女の箱の中には、それは色んな道具が詰まっていて、オレは楽しい毎日を送っていた。
太い張り型を尻の穴に突っ込みながら、オマ×コに挿入したこともある。太い注射器のような浣腸があって、それを使ってクソをひり出したときには、さすがのオレも臭いに参った。
しかし、秋がきて冬が近づくころ、女は突然町から姿を消した。大人たちはいろいろ噂を立てたが、年が変わるころになるとだれも女のことは口にしなくなった。オレはいまでもときどき、思い出すけれど。
【選者紹介】
長月タケオ(ながつきたけお)
1962年生大阪府出身在住。1988年官能小説誌への投稿でデビュー。
1995年第1回ロリータ小説大賞(綜合図書主催)佳作受賞。
おもな著作『ひとみ煌めきの快感~美少女夢奇譚』(蒼竜社)
『病みたる性本能』(グリーンドア文庫)
『禁断の熟女』(ベストロマン文庫・共著)
『19歳に戻れない』(扶桑社・電子版)
『誘惑する女 熟女たちの悦楽』(九月堂・電子版)
ほか
長月タケオ『誘惑する女 熟女たちの悦楽』
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