Catch Up
キャッチアップ
このコーナーは官能小説家の長月タケオ氏が一般の中高年読者から寄せられた「性の告白」をご紹介するものです。そこにはシニアである我々同世代が共鳴する「あの頃」の時代背景があり、実体験ならではの生々しい「性の現実」があります。懐かしくも妖艶な古き良き官能の世界をご賞味頂ければ幸いです。編集長
【尻穴を舐ってくれる風俗嬢にぞっこん】
H・S(75)神奈川県在住
こう見えても、若いころのわしは女にもてた。背が高く、彫りの深い顔立ちのせいもあって、外人に間違えられることもあったほどだ。
女房は、そんなわしの取り巻き女の一人だった。間違って中に出したのが命中して孕んでしまい、一緒になることになってしまった。いまは、そのときにできた長男と暮らしている。
一緒になってもわしの女癖はなおらず、女房をずいぶんつらい目にあわせた。けれど、この歳になって、ようやく女房孝行をしてやろうかと思い、温泉旅行を計画し、準備万端整ったところで女房はあの世にいってしまった。
わしは悔やんでも悔やみきれず、毎日のように墓に通い、仏壇に手を合わせていた。けれど、一周忌も過ぎたあたりになると、そんな思いも冷めてくる。
よくよく考えてみると、久しぶりの独り身だ。誰はばかることなく女遊びができる。
しかし、この歳になるとマラも立たないし、何といっても相手をしてくれる女もいない。財産でもあれば話は別なんだろうが、息子夫婦に養ってもらっている身の上、女にうつつをぬかすほどの金はない。
人に話せば、こりないヤツだ、と笑われるかもしれないが、テレビをつけても雑誌を開いても、ピチピチの若い女があられもない姿をさらしている。いくつになっても男ってヤツは、女の柔肌の温かさと滑らかさと、しっとりした具合の良さを忘れることなんてできやしない。
「むかしはよかった」
わしは一人愚痴てみる。
赤線があったころなら、情の深い女郎が相手をしてくれただろう。わしのような老いぼれでも、添い寝くらいはしてくれたかもしれない。そんな時代が懐かしい。
わしはこのまま老いさばらえて、女房のところへいってしまうのか考えるとたまらなかった。
死ぬ前に一度でいい、裸の若い女を抱き、すべすべとした感触を味わいたい。眉根に皺を寄せ、喘ぎ悶える顔を見たい。いやらしい声を聞きたい。
そんなある日、何気なく立ち寄った一膳飯屋にあった週刊誌を見ていた。相変わらず、陰毛丸出しの乳のデカイ女の裸が載っている。わしは頼んだ丼を前にして、何気なくページをめくっていくと、とある記事に目が止まった。
そこには、下着姿の若い女の写真が載っていた。女は雑誌記者の取材にこう答えている。
「一番年をとったお客さんは70以上のおじいちゃん。アソコ? もちろん、わたしのテクでビンビンよ」
わしは飯を食うことも忘れ、その記事を読む。女は飛びきり美人というわけではないが、男好きのする顔をしている。
わしは思わず周りを見まわす。そして、店員やほかの客に気付かれないようにそのページを破ると、ポケットにしまって丼をかき込んだ。
派手な電飾が眩しいくらいの繁華街。わしは飯屋から頂戴した雑誌の切りぬきを片手に、街中をうろうろしていた。
わしがあまりに年をとっているからだろう、たむろしているポン引きも声をかけてこない。そんな中、わしはようやく目的の店を見つけた。
狭い階段を降りた地下にあるその店の入り口で、わしは手にした切抜きを見せ、店員にこの女がいるのか訊ねてみる。
「申し訳ございません、あいにくリカはお休みをいただいております」
そんな答えが返ってきた。
わしは残念に思いながら店を出ようとした。そんなわしを店員は引き止めて言った。
「リカは休みですが、ほかにもカワイイ女の子はいますよ」
わしは首だけで振り向いて店員を見る。
「わしみたいな年寄りでも、相手にしてくれる女がいるというのかい?」
その言葉に全く動じない様子で、慇懃な店員は言う。
「はい、もちろん」
「恥ずかしい話だが、普通じゃ勃たんぞ」
「リカくらいのテクニックを持つ女の子は、いくらでもいます。どうぞ、お店の中へ」
騙されてると思った。この不況で売上が落ちて、何でもいいから客を引き止めるための大げさな言葉だと思った。しかし、ここまで来て、一人で酒を飲んで帰って寝てしまうのはあまりにもバカらしい。
わしはその男の言葉を信じた。いや、半信半疑だったが、少なくとも若い女の裸は拝める。うまくいけば触ることができる。
わしは踵を返した。そして狭い入り口を潜り抜け、卑俗な店の中に入った。
待合室でしばらく待たされた後、わしの番が来た。カーテンに仕切られた向こう側に足を踏み入れると、ぺらぺらの薄い服を着た女が頭を下げ笑みを見せる。
「レナです、よろしく」
愛くるしい顔にぽってりとした唇。背は低くて肉付きはいいが、痩せぎすの女よりはだいぶんとましだ。それにつけても、見事に盛り上った両の乳房。大きく開いた胸元から、いまにもこぼれ落ちんばかりだ。
「あ、ああ、よろしく」
わしも思わず頭を下げる。
「さ、こちらへどうぞ」
両側に狭い部屋の並んだ廊下を歩く。そのまま、一番奥にある部屋に通される。
「お客さん、初めて?」
「う、うむ」
「さあ、服、脱いでください」
わしは着ていた物を脱ぎ捨てていく。女はとっくに真っ裸になり、バスタオルを巻いている。
「そこのタオルを使ってくださいね。先にシャワーを浴びますから」
年のころなら20歳前後。わしの孫よりちょと年をとったくらいか。
しなびた身体にオレンジのタオルを巻いて、わしはレナと名乗った女とシャワー室にいく。若い女の甘い香りが、年甲斐もなくわしの心臓をドキドキさせる。
だが、やはりマラはピクリともしない。若いころなら、この女とヤれると思うだけでビンビンになったものだが。
「洗いますね、ここでは何もしないでね」
子どもあつかうように女、レナは言う。それでもわしは言われた通り、立ちつくしている。レナの手が、わしの身体をまさぐる。気持ちはいいが、やはり全然ダメだ。けれど、レナはずっとにこやかに、わしの身体を洗ってくれる。
張りのある艶やかな肌。シャワーのしずくが油紙に落とした水滴のように弾け飛ぶ。
「はい、じゃあ、部屋に戻りまぁす」
こんな年寄りの身体に触れて、不快ではないのだろうかと思ってみたりする。若いころの放蕩がたたったのか、肌はかさかさでシミがいたるところに浮き出ている。背丈は昔のままだが、筋肉は削げ落ち、枯れ木のような身体だ。
そして、レナはこれから、この身体に何をしてくれるというのか。
期待と不安。こんな気持ちは何年ぶりか。
狭い部屋に再び入ると、レナは先にベッドに座り、わしをうながす。
「ここに寝てください」
わしはそのとき初めて、レナと言葉をかわす。
「お嬢さん、お歳は?」
「21で~す」
「わしはこれからいったい、何をされるのかな?」
「お客さん、こんな店はじめて?」
「ああ」
「ここではねぇ、お客さんに気持ちよくなってもらいます。もちろん、本番はできないけど、レナの指とお口で……」
「口……?」
「そう、お口の中に出していいんですよ」
「だが、わしは見た通りの老いぼれ。勃つかどうか」
「お客さん、おいくつ?」
「今年、75になります」
「じゃあ、最高記録だ。レナ、がんばっちゃう」
にこやかに笑うレナ。わしはこの子に、若いころのようなときめきを覚えてしまう。
「大丈夫、まかせといて。レナはこう見えてもうまいんだから」
レナは、巻いていたバスタオルを取る。豊か過ぎる乳房のふくらみが、わしを圧倒する。レナは、あお向けになったわしの、腰に巻いていたタオルを取る。そして、胸の乳首に舌をはわしはじめ歯を立てる。
わしはその感触に、思わず声を上げそうになった。女の乳首を咥えたことは何度もあったが、女に乳首を舐められるなんて初めてのことだ。
「お客さん、痛くない?」
「いや、いい気持ちだ」
「ふふふ、じゃあ、こうすれば……」
レナはわしの薄い胸の上に舌をはいずり回らせ、首筋を舐め、唇を覆ってくる。舌がさし込まれ、唾液が注がれる。レナの甘い香りは芳しく、数10年ぶりに身体の熱くなるのがわかる。
そのままレナは、再び自分の顔をわしの身体の下の方へおろしていき、とうとうしなびたマラ手に取る。そして、ピチャピチャと音を立てながら舐めはじめる。
「おお、おお……」
わしは思わず、感嘆の声を上げてしまった。滑らかで温かで柔らかい感触に、身体がとろけてしまいそうになる。しかし、息子はいっこうに言うことをきかない。
わしは落胆した。やはりダメなのだ。このまま一生、女の身体を貫きとおすこともなく、あの世とやらへ行ってしまうのだ。
若いころはよかった。いや、若いころに遊びすぎた罰かもしれない。同い年のカネを持っている知り合いは、いまでも若い女をマンションに住まわせたりしている。赤ら顔をいやらしく崩し、猥雑な話を自慢げに言う。
そんなことを考えてるわしに構わず、レナは懸命になってしゃぶり、含み、舐ってくれる。見おろせば、わしの股間に埋もれたレナのカワイイ顔がある。その真ん中に、わしの醜いマラが吸い込まれている。
「お嬢さん、もういい、やっぱり……」
「ん、うんん、お客さん、まだまだこれからよ」
レナはそういってマラから口をはなし、顔をもっと下のところへ持っていった。袋の裏を舐め、裏筋をぬぐい、それからわしの尻の穴まで舐めはじめた。
「おお、おお……!」
70年以上生きてきて、初めてのことだった。レナは、わしがクソをひねり出す穴を舌の先で舐っている。そのくすぐったい感触に、わしは身をねじってしまう。
「お嬢さん、もう、もういい」
「ほら、お客さん、どんどん固くなってきた」
信じられないことだった。レナは右手でマラを握り締め、しごき、尻穴を舐め続ける。すると、レナの手の中で、わしの息子は次第に固さを持ちはじめる。
「まさか……」
「うん、もうちょっと、これで……」
レナは、自分の唾液で十分潤ったわしの尻穴に、指を突っ込んだ。
「んぐ……!」
直腸の触診と同じことだが、わしのマラはそれで大きくふくらみ勃起する。
「ほーら、こんなになった」
レナは自慢げな笑みを浮かべる。わしも、よろこびと恥ずかしさが混ざった表情を見せる。
「さあ、これからよ」
レナは再びわしの、今度は固く屹立したマラをしゃぶりはじめた。それでも、何度かわしは力を失い、なえてしまいそうになる。レナはそのたびに尻穴をぬぐい、指を入れる。途端にわしは復活し、レナの口と舌の愛撫を受けることになる。
天国だ。久しぶりに味わう天国だ。
このまま死んでもいいと思った。あの世の女房は角を立てて追いかけてくるかもしれないが、つまらぬ毎日で息子の女房の顔色をうかがいながら生き続けていくのなら、このまま極楽往生したほうがましだ。
「う、うんんん、お客さんも舐めて」
レナは体位を入れかえ、わしの顔面に自分の股間をさらす。わしは、そのヒクつく肉唇を、拝みたくなるような気持ちで舐る。すると、レナはわしの手を乳房に誘う。豊満な柔肌の感触と、コリコリした乳首の感触が手のひらに心地いい。
「ああん、お客さん、じょうず」
こう見えても若いころは、何10人という女を泣かしてきたわしだ。女のマ×コを舐めるのは慣れている。
わしは舌を伸ばし、吸いつき、すする。レナのマ×コから、水飴のような汁がしたたり落ちてくる。
「ふんん、ふうん、うん……」
レナの甘い吐息が聞こえてくる。それでも舌の動きは止まることなく、わしのサオに絡まりつき、くびれたところをなぞる。手でしごき、大きく首を上下させ、頬の柔らかいところで包んで吸いつく。
わしも、そろそろ限界に近づく。その思いを、レナのマ×コにぶちつけてみる。
「ああん、ああん!」
レナの泣き声に、わしの我慢は限界に達する。
「お嬢さん、お嬢さん……」
「出るの? 出ちゃうの? いいよ、そのまま出して」
わしは、たまりにたまったほとばしりを、レナの口の中に放った。まるで、身体全体が溶けてしまうような射精だった。レナはそれを全部口で受けとめてくれた。
わしは幸せだ。本当にこのまま死んでも悔いはない。
死んでもいいと思いながらもレナのことが、彼女がしてくれる甘美な愛撫が忘れられず、わしは、その後も店に通った。いつものように尻穴を舐めてもらうために。
息子夫婦は、とくに嫁は、そんなわしを不思議そうな顔で見る。
「お義父さん、このごろ、どこにお出かけですか?」
「ああ、天国だ」
嫁は驚くが、わしは本当に天国に通っている。そう思って、今日もレナに会いに行く日々を送っている。
【選者紹介】
長月タケオ(ながつきたけお)
1962年生大阪府出身在住。1988年官能小説誌への投稿でデビュー。
1995年第1回ロリータ小説大賞(綜合図書主催)佳作受賞。
おもな著作『ひとみ煌めきの快感~美少女夢奇譚』(蒼竜社)
『病みたる性本能』(グリーンドア文庫)
『禁断の熟女』(ベストロマン文庫・共著)
『19歳に戻れない』(扶桑社・電子版)
『誘惑する女 熟女たちの悦楽』(九月堂・電子版)
ほか
長月タケオ『誘惑する女 熟女たちの悦楽』
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