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キャッチアップ
このコーナーは官能小説家の長月タケオ氏が一般の中高年読者から寄せられた「性の告白」をご紹介するものです。そこにはシニアである我々同世代が共鳴する「あの頃」の時代背景があり、実体験ならではの生々しい「性の現実」があります。懐かしくも妖艶な古き良き官能の世界をご賞味頂ければ幸いです。編集長
【板前のわたしが酔った女将から受けた誘惑】
I・H(84)和歌山県在住
戦争が終わって2年後に、料理旅館で板前の修業を始めた。まだ、13の時だ。親と兄弟は空襲で亡くなったので天涯孤独の身。始めた理由は、食い物に不自由しないのと住み込みなので寝る場所に困らないから。場所は大阪の観光地で、市内は焼け野原になったが、そこは昔のままいくつも旅館が並んでいた。
最初は辛かったが、10年も続けていると余裕が出てくる。それに、わしには才能があったのか、腕もめきめきと上達してくる。そのころには、大将や花板にも一目置かれる存在になっていた。
昭和30年代といえば、人にも余裕が生まれ旅館は結構忙しかった。そんなとき、わしに和歌山の店から引き抜きの声がかかった。わしの腕を見込んで、花板待遇で来てくれ、ということだ。
職人の世界には良くあることだが、坊主の頃から世話になったそれまでの店には恩がある。けれど、大将も女将さんも快く送り出してくれることになった。
そこは、山間の小さな温泉旅館だった。遊ぶところも少なく、客の数も少ない。調理を担当するのも、わしとまだ15歳の見習い坊主だけ。大阪での忙しさとは違い、わしは退屈な毎日を送っていた。
その旅館には、40そこそこの女将がいて、山猿みたいな仲居連中に混じって客をあしらっていた。着物姿のよく似合う、やたら色っぽい女将だった。襟足からのぞくうなじやら袖から見える二の腕、乱れた裾から顔を出すふくらはぎなんかを見ると、ついムラムラしてしまうほどだ。
けれど、相手は何といっても店の女将だし、わしは女に対して奥手だったから、何をどうすることもできなかった。だから、女将のいやらしい姿を思い浮かべては、部屋でヘンズリをこくのが精一杯だった。
その日はあくる日に男湯がを工事するだとかいって、客が終わると湯を全部抜いてしまった。わしらは仕事を終えてから風呂に入るから、先に女将、そしてわしと見習い坊主が女湯に浸かる予定になる。しかし、坊主は風邪を引いたとか何とかで、わし一人が湯船につかることになった。
脱衣所にいって割烹着を脱いでいると、かごの中に1枚の布切れが残っていた。何気なしに取ってみると、それは女物のズロースだった。
誰のものか分からない。山姥みたいな仲居のものかもしれない。けれど、仲居は全部通いなので、わしの前に風呂に入ったのは女将だけ。つまり、そのズロースは女将のものなのだ。
わしはそれを握り、風呂にも入らず部屋に戻った。そして、カギをかけると、鼻を押しつけ臭いを嗅いでみた。
汗と女汁と小便が混じったような臭いがする。これが女将のボボから出ているものだと思うと、せがれがムクムクと頭をもたげる。
わしは夢中になってせがれを扱いた。もちろん頭の中は女将が裸で身をくねらせ、乳を揉み、喘ぎながらわしのせがれをボボに納めている姿だ。真っ白な肌を桃色に染め、でかい乳をぷるぷる揺らしながら悶えている姿。
わしはそのまま、濃いヘンズリを吐き出した。もちろん、ズロースは誰にも見つからないように部屋の奥にしまい込んだ。
次の日から、わしの女将を見る目が変わった。いつものように立ち働く女将だが、手の動き、足の動き、顔の表情、どれを見てもいやらしく感じるようになっていた。声を耳にしたり近くに来て甘い身体の臭いなんかを嗅いだりしてしまうと、たまらなくなった。
あの女将のいやらしいところを覆っていたズロースが部屋にある。女将のいやらしいところからにじみ出た汁が染みついたズロースが部屋にある。
そう思うと仕事中でもたまらなくなり、暇を見つけては部屋に戻り、ズロースを取り出しては鼻に押しつけ臭いを嗅ぎ、ヘンズリをこき続けた。
そして、6月のある晩。
その日は団体が入り、季節にしては忙しい日だった。わしは1日中板場から離れることができず、楽しみのヘンズリもできずにいた。ようやく仕事を終えると、片づけを坊主に任せ、一目散に部屋に戻った。もちろん、女将のズロースで楽しむためだ。
わしはいつものようにズボンとパンツを脱ぎ、ズロースを鼻に当ててせがれをこすろうとした。そのとき、誰かが部屋の扉をノックした。
「いいかしら」
聞こえたのは女将の声だった。わしはドキドキしながら扉を開ける。
「ごめんなさい。寝てたんとちゃうん?」
「いいえ」
女将は客の接待で飲まされたのか、真っ赤な顔をし息も酒臭い。足取りもおぼつかなく、フラフラと部屋にはいると真ん中にぺたんと座った。
「今日は忙しかったね」
「そうですね」
「お客さんはおいしい、おいしいって喜んではったよ」
「それは」
「ホンマ、ウチもそう思うし。そやけど、ごめんね。大したお給料もわたされへんで」
乱れた後れ毛を気にしながら、女将は呂律の回らない舌でしゃべる。横座りになった着物の裾から、白い襦袢とひざが見える。
「お金以外のことやったら、何でもするさかいによ。言うてな、遠慮せんと」
「はあ」
「何がしてほしい? お金以外のことやったら……」
酔った女将は、潤んだ目でわしを見てにじり寄ってくる。わしは女将から立ちのぼる匂いで、股ぐらがむずむずしてくるのが分かる。
「お金以外のことやったら何でも。ホンマ、何でもエエんよ」
身体をすり寄せ、色っぽい声で言う。そして、その手はわしの股ぐらに伸びてくる。
「お、女将さん……」
「知ってるんよ。あんたがウチに気ぃあることくらい。そやかて、見る目が違うし」
女将はそういってわしのズボンのチャックをおろし、中からせがれを取り出した。せがれはすぐに大きくなり、ビクンビクンと脈を打つ。
「したかたったんやろ。お金以外のことやさかい、言うてくれたらいつでも……」
そういって女将は、舌を伸ばしわしの股ぐらに顔を押しつける。そして、そそり立ったせがれに舌を這わし、ピチャピチャと音を立ててしゃぶり始める。
「ああん、大きい、固い……」
わしは辛抱たまらなくなって、その場に女将を押し倒した。そして、着物の裾をまくりあげ、濡れたビラビラに吸い付く。女将のボボはジメッと濡れて、ズロースより酸っぱい匂いがした。
「ああん、きて、ウチにぶち込んで」
わしは、女将の中にせがれをねじ込んだ。着物の襟を開くと白い大きな乳が零れる。乳豆は大きく黒ずんでいたが、乳肉は柔らかくて指が奥まで食い込んでしまう。
「ああん、そう、あん、いやん」
女将は大きな声をあげて悶え狂った。わしがいつも想像していたとおりに。中はぬるぬると締め付けてくる。帯を巻いたまま、昆布巻き状態の女将はわしのひざに乗り、自分で腰を揺らしてくる。わしはそのまま女将の中に吐き出した。
けれど、次の日から女将はわしを避けるようになった。そして、1枚の写真を見せて見合いまで勧めてきた。写真の女は若くてきれいだが、女将のような色気はない。しかし、断ることもできず、わしはその女と一緒になった。
それからわしは、和歌山に残って自分の店を持ち、女将の旅館から独立した。女将はもう、あの世にいっている。けれど、今でもあのときのままの女将が夢間に現れ、わしは年甲斐もなく興奮を覚えてしまう。さすがにヘンズリをこくことはないけれど。
【選者紹介】
長月タケオ(ながつきたけお)
1962年生大阪府出身在住。1988年官能小説誌への投稿でデビュー。
1995年第1回ロリータ小説大賞(綜合図書主催)佳作受賞。
おもな著作『ひとみ煌めきの快感~美少女夢奇譚』(蒼竜社)
『病みたる性本能』(グリーンドア文庫)
『禁断の熟女』(ベストロマン文庫・共著)
『19歳に戻れない』(扶桑社・電子版)
『誘惑する女 熟女たちの悦楽』(九月堂・電子版)
ほか
長月タケオ『誘惑する女 熟女たちの悦楽』
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