――宇野さんの恋愛対象って、年齢層は上か下かでいうとどっちですか？

「同年代から10歳上くらいですかね。年下よりは上の方が好きです。でも、精神年齢が上ならまあ大丈夫。甘えてこられても困るんですよねー」

――男性から甘えられるのは苦手なんですか？

「苦手。苦手。積極的なのはいいですけど、無理かな。友達からも『甘えてくる人に対して冷たい』って言われたことがあります」

――友達から見てもそう感じるって、けっこうな冷たさですよ。

「みんながいる前で『ニャンニャン♪』みたいなことをされても無理ですよ～。膝枕とかも絶対にやめて欲しいです。人にそういうのを見られるのが好きじゃないんで」

――逆に相手から『甘えろよ』みたいなことをされるのは？　頭ナデナデとか、するの好きな男性っているじゃないですか。

「嫌ではないですけどね……リアクションに困ります（笑）。あ、仲の良い友達にそういうことされるのは大丈夫なんですよ。恋愛を意識すると、急に初めて彼氏ができた女の子みたいになっちゃう。この年になっても恋愛モードに慣れないでいるんです」

――ああ、胸キュンすることがないわけではなくて、あくまでも『慣れてない』ってことなんですね。宇野さんの胸キュンポイントってどこにあるんでしょうか？

「食事の時に箸をササと用意してくれたり、ごはんをよそってくれたり、サラダ取り分けしてくれたり……」

――ポイントがちょっと特殊ですね。生活感凄いな。

「そういうのを自然にできる男性に惹かれるんですよ。私は一人で何でもする方だから、やってくれるとキュンってなるんです。彼の家に遊びに行ったとしても、勝手に相手の部屋の掃除とかしちゃうし……」

――不思議なことにそれを聞いても「尽くすタイプなんだね」とはならないですね（笑）。宇野さん、単純に掃除が好きだからやっちゃうんでしょ。

「そう。そういうことなんですよ。私、すごい掃除するんです。普段、家でもやることないとすぐ掃除。模様替えとかするわけでもなく、ひたすら掃除（笑）」

――また意外なプライベート話でした（笑）。でもここまで話を聞いてみて、宇野さんって凄く乙女というか、恥じらいのある女性なのかなって思ったんです。理想のデートなんかも、もしかしたらめちゃくちゃピュアだったりしませんか？

「確かに……処女みたいなデートが理想ですね。一緒に並んで歩いて手を繋いだりして……でも、無理！やっぱハズい（笑）！」

――出た！　恥じらいが爆発した！

「相手から『手を繋ごう』って言われたら超渋々応じると思います。『嫌なの？』って言われちゃうでしょうけど、そうじゃない。ほんとは嬉しい。恥ずかしいだけ」

――めっちゃくちゃ可愛いじゃないですか……。

「デートはしたいんですよ。お家デートより外派。でも、どうしてもイチャイチャが……。私からはできませんが、向こうからしてくるなら、その時はなんとか……」

――どうしても、周囲の視線は気になりますか？

「人の視線とかじゃないんです。あくまでも自分の中の感覚。もしかしたら、『私はこういう女です』っていうのをわかってくれる男性であれば、上手くいくのかもしれませんね」

――性欲ってどうやって発散してるんですか？

「ないわけじゃないんですけど、自分の中で重要視してないんですよね。オナニーもしませんし、AV出るまでしたこともありませんでした。やっぱりエッチなことは相手がいないと……」

――じゃあ、AVでのオナニーが初オナというわけですか。

「実は初めてした時、めっちゃ困りました（笑）。『オナニーってどういう感じにするものなの……？』って。AVも見ないので、今も実は自己流でしかなくて。もしかしたら、エロいことの中で一番わかんないものかもしれないです」

――稀少じゃないですかね、オナニーの仕方をいまだに知らないAV女優（笑）。

「オモチャの使い方くらいはわかりますけど……撮影でオナニーしてる最中もずっと『この次はどうしたらいいかな』って考えちゃうんです。セックスだと相手の意思がわかるから問題ないんですけど」

――家でオモチャを使った特訓をしたりとかは？

「オモチャ持ってないんですよ。ファンからも貰わないし……。SNSで他の女優さんがオモチャをよく貰ってアップしてるのを見て驚いたんです。そういう文化があるのか、と……」

――宇野さんって本当に純粋というか。清らかな少女のままAVデビューして、今も乙女のまま女優をしてるって感じを受けるんですよね。そこがミステリアスな印象にも繋がってるのかな～。

「子どもの頃から、エッチなことに縁遠かったんですよね。中学くらいでもドラマを見るのが禁止だったり、超真面目というわけではないけど謎なところで堅い家庭で育っていて……」

――目覚めるのが遅いとかいうレベルではなく、違う国の話なくらい触れる機会がなかったんですね。

「小学校くらいから、ピアノや英語……ほんと色々な習い事を毎日していて、友達とも一切遊んでないんです。だから同世代の流行りとかぜんぜん知らないし、会話についていけない。それなのに、習い事は何の身にもなってない。ほんとに、ひとつも（笑）」

――いやいや。それが今の宇野さんに繋がっているのであれば、その習い事たちは必要だったんですよ（笑）。では、最後に今後どんな熟女になりたいのか語ってください！

「綺麗にイイ老け方をしたいですね。40代、50代に合った年の取り方をしたい。若く幼く見られるよりも、大人の女性として日々成長していきたいと思います」

――ありがとうございました！

• 取材＆記事：もちづき千代子