2017年にグラビアアイドルからAV女優へと転身し、華々しい活躍を続けてきた松本菜奈実ちゃん。デビューから5年、女優として一人の女として、彼女は”今”をどう生きているのか。そして、これから切り開いていく新しいステージとは？！

――もう5年というべきか、まだ5年というべきか。今年の4月でAVデビューから5年経ちましたが、この年月の中で心境の変化はありましたか？

「撮影現場で『ほかの女優さんと共演初めてです』なんて女の子を見ると、『私もあんな時代があったなぁ……』なんて思うようになりました。さすがに5年この世界にいると、ある程度の余裕のようなものは生まれてきますね」

――そして今や、菜奈実ちゃんといえば”痴女”！もはや代名詞と言っても過言ではないハマり役を手にしている印象が強いです。

「デビューしたての頃は。どんなキャラクターがAVユーザーさんの性癖に刺さるのかが全くわからなくて。でも、2～3年経ったあたりから痴女ってる時に自分の目がキラキラしてることに気づいたんです。ファンの皆さんも『それがイイ』って言ってくれて、あれは大きな発見だったんじゃないかと思います」

――痴女をやっている時、どんな瞬間が一番グっとくるんですか？

「やっぱり痴女のだいご味は男性のリアクションですよね。派手に反応してくれるM男さんもそれはそれで可愛いんですが、私はどちらかというとS気のある人をMにさせるのが好きなタイプ。気持ち良いのを我慢してる姿を見るのが好きで、そこで声を出させたら達成感で満たされちゃう。強がってる人を手折ってあげることに燃えるんですよ」

――根っからのＳ気質なんですね（笑）。

「そう。絶対に自分がＳだって言い張ってる人にほど、勝利したいんです」

――ちなみに、そのS vs Sの戦いに負けたことはないんですか？

「ないです！今のところ、100勝0敗って感じ！一時期、SNSでも『私に勝てる人を募集します』なんて煽ってたこともあるんですが、そう簡単には倒されません」

――『俺より強い奴に会いに行く』みたいな（笑）。プライベートのエッチでもその傾向はあるんでしょうか？

「プライベート？！え、私ここ3～4年は処女ですよ。ガチ処女。チューもしてないし、普通のセックスのやり方なんて忘れちゃいましたよ（笑）」

――普通のセックスって（笑）。まあでも、AV撮影はお仕事セックスか。

「これ、同業の女の子あるあるだと思うんですよ。プライベートでする機会があっても、ついつい仕事を引き摺っちゃう。なんか、正常位の時におっぱいを寄せて強調しちゃったり、顔の角度とか喘ぎとか、カメラに撮られてることを意識しちゃったり……。これ、どうしたらいいんですかね（笑）」

――職業病の一種ですね。

「いずれはファン感謝祭として、オフパコ撮影みたいなこともやってみたいんですけど、私きっと痴女なんてできないですよ、処女だもん（笑）。その時が来たら、皆さんぜひリードしてくださいね」

――菜奈実ちゃんの恋愛対象って、どういうタイプの人なんですか？

「大事なのは中身なんですけど、リアルに答えると童貞好きなんです。ガチのDTじゃなくてもいいんで、童貞っぽい人ってことになるのかな？チャラ男みたいにぐいぐい来られるのは絶対に無理です」

――年齢的なことを言えば、年下の方が好きなのでしょうか？

「年齢はまったく関係ないですね。引っ込み思案で自信がない男性をヨシヨシってしてあげたくなっちゃうだけなんで」

――痴女とはまた別の、バブみ溢れる松本菜奈実がここにいる！

「そう、好きなタイプの男性の前では母・松本です。なんか、年ごろの女の子たちみたいなキャピキャピ感は一切ないんですよね。『マジ卍～』とか言えないし（笑）」

――それ、もうギャルは使ってないですよ（笑）。そんな菜奈実ちゃんが最近なにかハマってることはあるんですか？

「ゴルフを始めました。ホールを回ったのはまだ二回くらいなんですけど、週イチペースで打ちっぱなしには行ってます。女の子と2人で練習しに行ったり、コースに出たらみんなでチーム戦をしたり。楽しいですね、ゴルフ」

――最近の若い女の子には珍しいですけど、中高年おじさんたちが歓喜する趣味ですね。もし今、男性とデートするとしたらやっぱりゴルフに行ってみたい？

「デートってなるなら、私は動物が大好きなので牧場とかに行ってゆったりしたいですね。動物園みたいな作られた空間じゃなくて、解き放たれたのびのびした場所で過ごしてる動物たちが見たいんです。搾りたての牛乳とか飲みたいなぁ」

――驚くほど牧歌的なデートプラン（笑）。

「人が多いところが苦手なんですよ。だから、デ〇ズニーとかもあんまり実は行きたいと思わないです」

――では、菜奈実ちゃんを口説こうとした場合に「こういう風にされると落ちるかもしれない」というアドバイスをもらえますか？

「そこはもう、ストレートにセックスを教えてくれたら……。おじさんの誘い方を逆に教えて欲しいくらいですよ。男をチンピクさせる術を知りたい！」

――そんなの、夕やけ大衆の読者たちが大喜びで教えちゃいますよ（笑）。

「ただ、その時は私をAV女優の松本菜奈実だとは思わないでくれた方が嬉しい。そうですね……『岩本奈津実』という女でお願いします」

――なんですか、その微妙な偽名（笑）。でも、やっぱり「松本菜奈実」を意識されると、警戒してしまうものですか？

「はい。だからもし本当に私を口説くのであれば、『ファンです』だなんて言わずに、ドキドキを押し込んでクールに話しかけてくれる方がヒットするかもしれません。これは私だけではなく、どの女優さんも同じじゃないかな。仕事のことを言われてしまうと誰でもバリアを張っちゃうと思いますよ」

――菜奈実ちゃん、なんと7月1日に浅草ロック座でストリップデビューが決定したそうですね！

「そうなんですよ！同じ事務所の川上奈々美ちゃんと、南まゆちゃんとの三人公演になります。私は7月1日～20日までの期間にメインで踊ります」

――この情報には正直ビックリしました。確かに、これまで何度かライブでパフォーマンスをしている姿を見たことがあったのですが……。まさか、本格的に踊り子としてステージに立つとは。

「もともとストリップには興味があって、一昨年くらいから見に行くようになったんです。でも、それはあくまでも『素敵だな～』という観客としての興味でした。ただ、2021年は私の中で新しいことをやっていく年にしたいなと思いまして。その中の一つとしてロック座の舞台に立ってみたいという気持ちが沸いてきたんです。やってみないとまだわからないことではあるのですが、大袈裟かもしれませんがストリップにハマったら、AVを辞めてでも舞台に立ち続けようと考えているくらいの覚悟で挑みます」

――菜奈実ちゃんの言葉と真っすぐな視線から、強い意思が感じられますね。

「かといって、AVをやりきったつもりはないですよ。私が完全に納得できた作品は決して多くないですし、終わりなんてないとも思っています。AVでやれることは、きっとまだたくさんありますからね。最低でも、あと5年はやらないとAVの真髄には迫れないです」

――良かった！まだまだAVの世界で菜奈実ちゃんを見ていたいです。とはいえ、映画の世界でも女優として評価されていたり、活躍の場は年々広がっている印象がありますね。

「デビューした頃は想像すらしていなかった現在ですね。あの時は『AV一本で頑張っていく』と思っていたのに……映画に主演して、ストリップまで。不思議なものです」

――そういえば、ツイッターで拝見しましたけど簿記の資格も取られてましたよね？

「そうそう。あれは完全なプライベートなんですけど、実は一般の会社の経理の仕事を請け負ったりもしているんです。ノー知識でゼロからいろいろと教えてもらって、すでに3～4年になります」

――本当に菜奈美ちゃんの底知れないパワーには脱帽してしまいます！

「動物愛護の活動もしていきたいですし、いろいろチャレンジしてみたいことはあるんですが、今はとにかくロック座に集中ですね。毎日のようにストレッチや柔軟をして、糖質を抜いて脂質を摂るケトジェニックを実践して、自炊もするようになりました。8時に起きて22時には眠る、超健康生活を送ってますよ」

――7月の公演に向けて、気合十分の菜奈実ちゃん。最後に読者に向けてメッセージをお願いします！

「ストリップは初めてのことで、もしかしたら終演後は燃え尽きてしまうかもしれないと思っています（笑）。でも、川上奈々美ちゃんのラスト公演でもあるので、しっかり盛り上げてビッグイベントにするつもり。20日間、毎日飽きないくらいのパフォーマンスを見せるので、ぜひロック座に入り浸って欲しいです！」

――ありがとうございました！

【栗元ナメ子プロフィール】

AVの世界に魅せられ、レビュー執筆業に身を投じたアラフォー人妻ライター。とにかく若くて可愛い女の子が大好きなので、新人女優チェックは欠かさずその後の活動にも常に目を光らせている。風の噂によると、この仕事と趣味については夫には内緒にしており、家庭では貞淑かつエロとは無縁の女を装って生活しているらしい。趣味はパン屋巡りとアダルトショップ巡り。