【小野琴弓さんの性の履歴書】

前のコーナーでは小野琴弓さんの私生活についてお伺いしてきましたが、これまでのところ彼女からはスケベな香りが一切、しません。

この取材がただ単純に「若い女性との世間話」ならまだしも、「AV女優さんの取材」である以上、これは由々しき事態です。

しかも、よく見るとパッケージにも『令和イチ、AV女優らしからぬショートカット美少女』と書いてありました。

嗚呼、なんということでしょう。

これは「ペンキ塗りたて」と書いてあるベンチにうっかり座ってしまった状態とほぼ一緒です。

このピンチを回避するために、ここから先は小野琴弓さんに容赦なくスケベな質問を浴びせかけていきたいと思います。

ーー小野さん。

「はい」

ーー小野さんがAV女優さんになろうと思った理由はなんですか？

「SNSで見た女優さんが、とっても可愛くて発信している内容もすごく楽しそうだったからです」

ーーそれだけ、ですか？

「それだけ、です」

ーーなるほど。話題を変えましょう。このままでは記者は嫁入り前の娘と明るく楽しく健全なおしゃべりをして帰ることになってしまいます。

「楽しいですね」

ーー楽しいですが、仕事としてはNGです。ところで、小野さんが初めてエッチなものに触れたのはいつ頃で、それは何でしたか？

「中学生の頃に……」

ーーちゅっ、中学生の頃に？

「お友達から彼氏との進展具合を聞いたのが、最初の性的なものとの出会いでした」

ーーガーン！　タイヘンなことになりました。この娘はガチで「AV女優らしからぬ少女」のようです。ウブにもほどがあります。令和の時代になんちゅう時代錯誤な娘なんでしょう。

じゃあ、小野さんの好きなタイプの男性はどんな人なんでしょう？　まさか白馬に乗った王子様なんて言わないでしょうね？

「馬というよりは犬のような男性のほうが好きですね」

ーーひーーーーっ！　どうやらこの子は記者が「どんな動物に似た男性が好きなのか？」と質問したと勘違いしているみたいです。しかしこれを修正するとますます迷宮にハマっていきそうなので、そのままコトを押し進めましょう。どんな「犬顔」が好きですか？

「スヌーピーみたいな感じです」

ーーおわっち！　もはやスケベとは縁もゆかりもない「好きなキャラクター」の話になってしまいました。ひょっとしたらこの娘、ちょっと「天然」入っているのかもしれません。いやいや、間違いなく天然です。ところで、スヌーピー男のどの辺が好きなんでしょう？

「垂れ目なところ……ですかね」

ーー嗚呼、今までの会話はなんだったんでしょう。要するに彼女は垂れ目で優しそうな顔をした男性が好きだということでした。合掌！　もうここまできたら直球勝負です。小野さんは「オナニー 」はしますか？

「はい、しますよ」

ーーえっ！　するんですか？　だったら最初からこのような質問をしておけば良かったです。オナニーはいつから嗜んでいるんですか？

「高校生くらいからです」

ーーおかずはなんですか？

「特にないんです。女優さんになろうと思うまでAVも見たことがありませんでしたので」

ーーじゃあ、小野さんはどんな時にエッチな気分になるんですか？

「男の子とイチャイチャしている時です」

ーー明らかにそれはオナニーの話ではありませんが、そのまま続けましょう。小野さんはSとMならどちらですか？

「Mが７割でSが３割ぐらいだと思います」

ーーほう。Sの時の小野さんはどんな感じになるんですか？

「相手がして欲しい攻めをしてあげます」

ーーそれはSではなく、どちらかといえばMですな。

いやはや。ようやくここまで辿り着けくことができました。新人AV女優さんでここまで記者を手こずらせた娘は初めてです。言い換えれば彼女は「純朴」そのもの。つまりAV女優さんとしては、かなりレアな存在といえましょう。

そうなると気になるのはやはり彼女のデビュー作です。

いよいよ次は小野琴弓さんに「デビュー作」についてお伺いしたいと思います。