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女はカラダで男を覚えている
「私ね、昔、いろいろあって、同じ会社の人とはしないと決めているんです。でも、セックスは決して嫌いじゃないし、美容にもプラスになるからセーブしてるわけじゃないんです。つい最近も、同業他社のバイヤー男性と“焼けぼっくいエッチ”をしちゃったの」
相手は4年ほど中国に赴任していたMさん(47)で、帰国してすぐ連絡があった。中国マーケットの現状も聞きたかったので、仕事帰りに渋谷のバーで待ち合わせた。その店で12時近くまで飲んで出ると、彼がスッと体を寄せて「今夜、どう?」と、ささやいた。
「実はMくんとは、彼が中国に赴任するずっと前に、何回か関係を持ったことがあったんです。だけど、もう10年近くも前のことだから、私としては“終わった関係”だったんです」
どうするかためらっていると、彼が肩口を強くギュッとつかみ、「恵美を抱きたいんだよ。いいだろ?」と迫ってきた。「あれでスイッチが入ったみたい。私に欲情してるのが、うれしかったんです。たぶん女ってみんな、こんな感じじゃないのかしら。男性にツンツンと突つかれて初めて性欲に火がつくというか。自分ではなかなか火がつかないんですよね」
彼とのセックスは久しぶりだったが、インサートされると、その感覚を体が覚えていたという。「それまでの手順は、昔とは違っているところもありましたが(笑)、いざ“彼”が入ってくると、“あ、これだった。昔、こんな感じだった”と鮮明に思い出したんです。女はカラダで男を覚えているって何かで読んだけど、本当なんですねえ」
薄いピンクのブラウスが清楚な印象の葉子さん(38・公務員)は、自分のことを「ほとんど処女」と頬を染める。「学生時代、バイト先の男性と酔ってセックスしたのが唯一の体験だったんですが、それ以来、なんかセックスに臆病になって……」
彼女によると、30代の処女は意外に多いそうで、2年ほど前に学生時代の友達6人で女子会をしたとき、2人が「まだ処女」だと告白したという。処女同然でここまできたのは男性と交際したことがほとんどなかったこともあるが、20代後半でアメリカンショートヘアの猫を飼い始めたのも大きいという。
猫を飼ってから“酒の上の間違い”がなくなっちゃって