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「後ろからやらせてくれ!」
男(夫)はパートナーともっとしたいが、女(妻)のほうはそれほどではない。
女性のセックスレスの理由1位は「性欲がなくなったから」。
つまり、夫はしたいのにやらせてもらえないケースが多いということですね。
「子供を産むと、女から母になっちゃうでしょ? 種の保存という本能が満たされると、セックスは二の次になるんですかね」
中澤貴之さん(48=郵便局員)も、奥さんからまったく相手にされなくなった。
以前、「させてくれないなら、口でしてくれないか」と頼み、返事さえしてもらえないほど嫌がられたことがある。
先日、思い切って、さらに強いお願いをした。
「オマエはパジャマを着たまま寝たふりをしてればいい。だから、後ろからやらせてくれないか」
奥さんは意外なことに了解してくれた。
冷たく2つだけ条件をつけて――。
「さっさと終えて」「後始末が嫌だからゴムつけて」こうして中澤さんはその夜、奥さんの布団に入り込んだ。
彼女のパジャマの下をお尻の部分だけ下ろした(下着は穿いていない)。
そしてお尻を開き、ローションを塗った中指を奥さんの秘部に入れた。
ビクッと動いたが、痛かったのか、少しは感じているのか見当もつかなかった。
指でしごいて大きくした自分のモノを差し入れると、久しぶりの奥さんのソコは温かく、懐かしかった。
彼女の体を揺らさないように、先っぽだけを動かし始めた。
奥さんはたまにウッ、ウッとくぐもった声を出す。
苦しいのかどうか、よくわからない。
中澤さんは少し腰を遣っただけで、すぐにピュッとイッてしまった。
実に快感だった。
奥さんの反応は最後までわからなかった。
しばらくして、意を決して、またお願いすると、「やるなら、ちゃんとしようよ」奥さんはそう言ってくれた。
「言ってみるもんですよ。あのままセックスレスが続いたら、夫婦間の緊迫感に耐えられませんでした。久しぶりの夫婦関係? いやあ、いいもんです。太くなったお腹にも、それなりの味わいがあって」
そう笑う中澤さんだった。
奥さんに幻滅し、その気を失くす夫も多い。
浜地卓さん(55=調理師)も、その一人。
「結婚した頃は、オナラなんてしないような顔をしていたくせに、いまは台所で料理しながらブバババッ。リビングでモワッとした臭いがするから"おまえ、したろ"って言うと"したよ"。文句あっかって態度です。抱く気になんてなれません」
かたや、家が狭くてセックスレスになることも多い。
今度は、奥さんの話を聞いてみよう。
北里恵さん(47)には、食品会社に勤める夫(52)と2人の高校生の娘がいる。
「子供が夜遅くまで起きてる年になると、なかなかねえ……。ヨソのおうちはどうしてるのかしら」
そのうち北里家も性交渉が自然減となり、完全消滅したのは4~5年前。
「アレって、やらなくなると、それが普通になっちゃうんですよね。別に夫婦仲が悪くなったわけじゃないから、お互い、無理してでも……とは思わなくて」
状況が変わったのは、ご主人が北陸に単身赴任してからだった。
「初めは気楽でいいと思ってたけど、2カ月も顔を合わせないでいると、何かにつけ夫のことが頭に浮かぶようになって、夜中にメールしたりしてね。夫も同じだったようで、"今日はうまいカニを食べた。君に食べさせたい"とか書いてくるの。いい年してカニの絵文字とかつけて」
ご主人が単身赴任後、初めて帰宅した夜。
「ちょっと飲みに行こう」と誘われ、娘さんたちに冷やかされながら駅前の居酒屋へ行った。
「そのとき、夫が"離れていると、オマエのことが気になってなあ"って言うの。転勤前だったら、"熱でもあるの?"って返していただろうけど、私も"あなたがいないと、やっぱり心細い"って言っちゃった」
01月22日公開のvol.03続く・・・。