【中山ふみかさんの性遍歴】

さて、次はいよいよ中山ふみかさんの「性欲」についてお伺いしたいと思います。

中山さん。

「はい、なんでしょう」

中山さんが一番最初に「性」に触れたのはいつ頃で、何がきっかけだったのでしょう。

「残念なことに、高校生になって彼氏ができるまでエッチな経験はまったくありませんでした。実際、自分が男性から性の対象として見られる立場になるまで、そういうものには全くといって言いほど興味もありませんでした」

なんと！　つまり大人になるまでエロ本にもAVにも興味を示さなかったと？

「そういうことになります。目の前にエロ本があればパラっと見ることはあったかもしれませんが」

嗚呼、なんということでしょう。彼女にとってエロとは、お部屋のインテリアや洋服や食べ物と同じぐらい「興味が薄いモノ」のようです。

しかし、それでは中山さんはどうしてエロスの渦巻くアダルト業界にやってきたというのでしょうか。

「それはですね……」

はい。

「おそらく学生時代からの友達に『ふみかって、なんかAVに出ていそうだよね』って言われたことが一番のきっかけだったんじゃないかと思います」

ど、ど、どういうことです？

「もともと、子役から演技をやってきたこともあって、自分が他人からどういう役柄として見られているのか興味があったんです。そんな時に、性に関してまったく無頓着な私がAV女優さんっぽく見られていたことに意外性を感じたし、面白さを感じてしまったんですよね。じゃあ自分が本当にAV女優になったら、どんなことになるんだろうって次第に考えるようになっていったんです」

なんと……。つまり、中山さんが女優さんになろうと思った理由は、肉体的な欲望というよりも「未知の世界への憧れ」と「新しい自分の発見」ということになりますかね？

「そういうことになりますかね。それでAV女優になるにはまず事務所に入らなきゃと思って、自分から応募して、気がついたら本日を迎えておりました」

言葉にするのは簡単ですが、これは性に無知な子羊が狼の檻の中に迷い込んだ事案とほぼ一緒です。

果たして中山さんは、どのように欲望渦巻くAV界を渡り歩いてきたのでしょうか。

次はそんな子羊が、狼の群れに同化するまでの軌跡を辿っていきたいと思います。

続きをお楽しみください。