◎３０代 『サインをガンガン出してくる世代』
ブランドより安物アクセが○
女が見ている男の意外な部分

「浮気する３０代の人妻は、ダンナと別れる気も、家庭を壊す気もないのが特徴です。割り切ってセックスを楽しむ彼女たちは、積極的にサインを出してくるケースが多いですね」

３０代を代表してこう語るのは、フリーライターでコラムニストの菊池美佳子さん（３７）だ。

今回のアンケートでも、７８人が〈意識的に不倫サインを出したことがある〉と回答しているように３０代は精力的にアプローチしてくることが多いようだ。子どもが生まれてから夫とセックスレスになったというパート妻の智香さん（３８）は、仕事帰りにときどき飲みに行くバーで、４０代の中年サラリーマンを誘惑したことがあるという。

「彼の隣に座って一緒にお酒を飲んだんです。最初は軽くボディタッチをして、気を引こうとしていたんだけど、彼、全然わかってくれないんです」

その後、他愛もない会話が続き、終電がなくなる時間が近づいてきた。

「全然、このあとに誘ってくる気配がなかったから、"ゴホッ、ゴホッ、アンッ"なんて、咳払にアエギ声を混ぜてみたの。ベッドの上での姿を想像させようとしたのに、効果はゼロ。鈍い男はイヤになっちゃう」（智香さん）

これはかなり高度なテクニック（？）と思われるが、わかりやすいストレートな誘惑をしてくる女性も少なくない。

運送会社で事務パートをしている伊織さん（３４）は、ソノ気になると、無性に男の体に触りたくなるという。

「トラックの運転手をしているＫさんと飲んだとき、悪い癖が出ちゃって（笑）。彼の手にどうしても触りたくなったので、"わー、大きい手"なんて言って自分の手を重ねたりしてね。だけど、彼もソレでピクンとしたらしく、すっと耳に口を寄せて"この店出てどこか行く？"と誘ってくれたんです。ええ、うれしったです（笑）」

もっと直接的なのは、カラオケボックスに誘ってくる人妻だ。由香さん（３２）は、今年の夏、会社のテニス同好会のメンバー７人と山中湖に旅行した。

「夜の飲み会のとき、ちょっといいなと思っていたＮ君が隣りに座ったので、"ねえ、ちょっと抜け出してカラオケに行かない？"と誘ったんです。カラオケに行こうっていったのは歌を歌うためじゃなく、そこで手を握ったりキスしたりして、イチャイチャしようってことなんです」

ホテルに行こうというのはあからさますぎるが、カラオケなら口にしやすい。

「カラオケボックスでは最後までできないけど、女はとりあえず火種をつけたいって思うんですよ（笑）」

こんなときに、"ぼくは音痴ですから、ちょっと……"なんて言った日には、女性が一気に冷めてしまうので、注意が必要だ。

職場の飲み会などで、自分から下ネタを振ってくるときも「ＯＫサイン」と考えていいようだ。

「冗談っぽく、"アナタって、けっこうＭっ気が強いんじゃない？"とか言うときは、"誘ってほしい"というサインです（笑）。嫌いな男性とは、ひたすら仕事の話をしますね」（涼子さん＝ ３６）

このように、比較的に男性にもわかりやすいサインが多い３０代だが、なかには、読み取りづらいサインも存在する。

前出の菊池さんが解説する。

「家事に育児と、人妻って意外に時間がないんです。だから、浮気する女性は髪をロングではなく、短めの髪型にしていることが多い。ロングだと、お風呂でイチャイチャしたあと、髪の毛を乾かすのに時間がかかりますから。小さな工夫で、より多くの時間をエッチに当てたいんです」

また、一緒に飲みに行った人妻が、安っぽいイヤリングや、ネックレスを付けていた場合。男性からしてみれば、うっかり"ヤル気なし"と思ってしまいがちだが、さにあらず。

「イヤリングとかネックレスは、ホテルに忘れることが多いんです。ラブホテルだったら取りに行くのが大変じゃないですか。だから、エッチまでいきそうな日は最初からブランド品ではなく、なくしても大丈夫な安いアクセサリーを身に着けていくんです」（前同）

最後に、判別するのが非常に困難なサインを紹介しよう。

律子さん（３９）は、したいと思う男性には、ズボンから出たパンツ、いわゆる"ハミパン"に目線がいってしまうという。

「その男性とセックスすることを考えると、つい目がいっちゃうんです。私の視線に気づいた女友達は、"アンタって露骨ねえ"とからかうんだけど、男の人って、あまり気づかないみたい。女は男の視線がどこに来たか、すぐわかるんですけどね（笑）」

人妻の目の動きに注意するのも、サインを見逃さないポイントのようだ。