「夫の母親が"明日あたりが（妊娠の）当たり日よ"なんて電話してくるのもすごくウザくて……。今年のゴールデンウィークなんて、夫の両親がお金を出すから一緒にグアムに行こうって言われて。"仕事が忙しいから"って即、断りました」

結局、夫と義父母だけで旅行に行ったのだが、浮気をしたのはこのときだった。

「女友達と飲みに行った夜に、Ｎさん（３９）という男性を紹介されたの。貿易関係の仕事をしていて、話が面白かったんです」

その夜、男性に誘われるまま、ホテルに行った。

「話もうまいけど、エッチもすっごく上手なんですよ。お姫様抱っこでベッドに運ばれて、いきなり下着の上からローションをドボドボ～。体中、ヌルヌル状態で愛撫されたんです。久々の刺激的なセックスにメロメロでした」

Ｎさんとは、その後も何度か会ったという。

「別に離婚されても構わないんです。まだ２８歳ですからね。（再婚の）チャンスはありますから。まあ、夫は私が浮気してるって気づいても、離婚する勇気はないかもしれませんけどね」

いやはや……見合い結婚にはこんな落とし穴が……と思いきや、恋愛結婚組もそう変わらないようだ。

介護関係の仕事をしている柿元里奈さん（２９）は、３年ぐらいつきあった男性と結婚した。

「知り合った頃は、彼は親の家から通勤していたんですが、結婚する前は私のアパートに半同棲状態だったんです。結婚して新しいアパートに引っ越したんだけど、生活的には変わらないんですよね」

だが、結婚して１年が過ぎた頃、夫の態度が次第に変化してきたという。

「同棲していた頃は"お互い、自由"って感じだったんだけど、結婚して私への束縛がどんどん強くなってきて。お酒を飲んで深夜０時過ぎに帰ると文句を言うし、休みの日もどこに行くんだって、うるさいし」

また、キッチンに皿が溜まるなど、家事をサボると文句を言うようになった。

「そのくせ、自分では何もやらないんですよね。たま～にやるときは、"お前が掃除しないから、こんなにゴミが溜まった"って見せて、すべて私が悪いみたいに言うんです。もう家に帰るのも嫌になって……」

そのときに相談したのが、上司のＪさんだった。

「彼にはずっと淡い恋愛感情みたいのを抱いていたんですが、奥さんも子どももいましたからね。その気持ちを抑えて、夫と結婚したようなところも……」

ところが、飲み屋で夫の不満を話すうちに、涙がポロポロこぼれて、思わず「今日は帰りたくない」と口にしていたという。

「その夜、Ｊさんとホテルに行ったんだけど……セックスしたいっていうより、慰めてもらいたいって、そんな感じだったんです」

現在、放送中の不倫ドラマでは、『花子とアン』と『昼顔』のほかに、高校時代の同級生が不倫する『同窓生』（ＴＢＳ系）も話題になっている。

ストーリーは、同窓会がきっかけで、カリスマ美容師の妻（稲森いずみ）が昔好きだった男子（井浦新）と不倫に走るというもの。

このドラマのように、２年目の浮気相手が元同級生というケースもあるようだ。

「結婚式って、同級生を招待するじゃないですか。式に参加したとき、久しぶりに会った男の子と連絡先を交換し……つい浮気しちゃったことがあるんですよ」

渋谷駅前の喫茶店で、こう打ち明けるのは結婚３年になる石川朱美さん（３３）。

「高校時代の同級生って、会うのにもそんなに罪悪感がなくて、気軽に誘えるでしょ？飲んでいるとき、"高校時代、君のことが好きだった"なんて言われて、勢いで（ホテルに）行っちゃったんですよね（笑）」