古きよき昭和の情緒的淫靡な作品を世に送り出すヘンリー塚本監督率いる『ＦＡプロ』。その舞台裏に迫るべく、ヘンリー作品でお馴染みの３人のＡＶ女優による、座談会を開催した。そこから見えてきたのは、ＡＶの枠を超えて、出演女優たちが感じ取る、昭和セックスのスゴさだった。

内田美奈子
T159/B92/W64/H92
最新作『レイプ性犯罪ポルノ』

美咲結衣
T156/B90/W54/H86
最新作『あ～いくぅ女はその時エロスの極到１４人の女タちの絶叫アクメ』

早乙女らぶ
T153/B83/W53/H82
最新作『淫行（やる）』

内田美奈子（以下＝内田）「ヘンリー監督の現場はとにかく"こだわり"がスゴイ。昔ながらの井戸をスタッフの人たちが自分たちで作っているんですよね」

美咲結衣（以下＝美咲）「バス停や小屋まで作っちゃいますからね！作品に掛ける情熱が半端じゃない」

早乙女らぶ（以下＝早乙女）「演出もそう。ある作品で私が山から紙飛行機を、山の下にいる郵便屋さんまで飛ばすラストシーンがあったんです。

朝５時から撮影し始めたんだけど、なかなか監督の思うような"飛び方"にならず、８時半ぐらいまで何度も何度も紙飛行機を飛ばしたんです」

内田「私はよく怒られます（笑）。掃除の仕方も、箒の掃き方がヌルイと"そうじゃない！"ってすごい勢いで近寄ってきて、"こうやるんだ！"って監督自ら掃いてみせるんですよ」

早乙女「ヘンリー監督の場合、自分がまず動く。女優はもちろん、スタッフさんが行かない場所にまで自分でカメラを担いで撮影するんですよね。監督が一番動いているから、怒られても嫌な気分にならない」

美咲「逆に今って怒らない監督が多いよね。ヘンリー監督には"撮りたいもの"がちゃんとあるからこそ、女優に必死で伝えようとして怒るんだと思う」

開始早々、女優たちが口にするのはヘンリー監督の作品に対する並々ならぬ情熱だった。それはセックスの演技指導でも同じだ。

美咲「最初の頃は服を脱ぐスピードでよく怒られましたね。普通のＡＶだと、カメラの前でゆっくりと焦らすように女優は服を脱ぐ。

でも、ヘンリー監督のときは、相手と目を見つめあいながら、速攻で脱がないといけない。でも、あれこそリアル。ヤリたい男と女が対面したら、早く裸になって抱き合うもんね」

早乙女「布団を敷くのも早くしないと激怒されます」

内田「確かにセックスする前にノンビリと布団なんか敷かない」

とにかく"こだわり"が凝縮されているのがヘンリー作品。

8月31日公開のvol.2に続く・・・。