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男性より女性のほうが感じる箇所が多い!
――ちなみに、男にも更年期障害はあるんでしょうか。
松村「あります。ただ女性の場合、閉経期に女性ホルモンが急に減ることが原因で症状が出るのに対し、本来、男性は徐々に減るので影響が少ないはずなんです。でも最近はストレスの影響か、男性ホルモンが急に減少して症状が激しくなる男性が増えています。自律神経がちゃんと働かず鬱やEDになってしまったり」
――知り合いに、50を過ぎて、男性器が小さくなったという者がいるんですが、そんなことあるんですか?
松村「加齢とともに、若干の萎縮はあるでしょう」
――同じ更年期でも男女で差があるんですね。差といえば、オーガズムの快感は男に比べ、女性のほうがはるかに強いといわれますが、本当なんですか?
早乙女「本当です。これは男性に比べて女性のほうが、性器で感じる箇所が多いからなんです。クリトリスなんですが、外側に見えているのは実は一部で、"足"といわれている部分が、膣の中にまで伸びているんです。
つまり感じるところが、外と中、かなり広い範囲に広がっているんですね。クリトリスは男性器に相当するものですから、刺激を受ける範囲が広ければ、当然、快楽もそれだけ強くなりますよね」
――感じる範囲が広い!それは確かに気持ちいいでしょうね……。羨ましいというか、なんというか。われわれ男は、まだまだ女性の体について、知らないことが多いようですね。それではまた快感に関する疑問なんですが、セックスでイクと妊娠しやすいと言いますが、これも本当なんでしょうか。
松村「妊娠しやすいというより、男女の生まれやすさの違いはあるといえます。オーガズムに達すると、膣内の分泌液が弱酸性からアルカリ性に変わるんです。精子には、女の子になるX精子と、男の子になるY精子の2種類があります。
Y精子はもともと弱酸性の環境には弱く、大半は死んでしまうんですが、アルカリ性なら生き延びる可能性が高くなります。そのため、オーガズムに達したセックスでは、男の子が生まれやすいといわれるんですね。これは男女の産み分けにも関係してきます。
男の子になるY精子は、女の子になるX精子に比べて弱いんです。ですので、膣内がアルカリ性のときは男の子が生まれやすく、弱酸性のときは女の子が生まれやすい傾向があるんです。アルカリ性になることで、弱い男の子精子も受精するチャンスが多くなるんですね」
――つまり男の子ばかりの兄弟を持つ夫婦は、毎回、ちゃんとイッていたということですね!
松村「それは、なんとも言えませんが……」
早乙女「オーガズムで妊娠しやすくなるのは、膣内の環境だけではないですよ。オーガズムに達すると、膣は収縮して精子を搾り取るんです。ムダにしないようにするんですよ」
――すごいですね。逆に男性側は、精液量が多いほうが妊娠しやすい、ということはあるんですか?
早乙女「量はあまり関係ないですね。精子以外にも前立腺液とか、いろいろ混ざっていますので、いっぱい出たからって精子自体の量が多いとは限らないんですよ。問題は濃度です」
――濃い薄いというのは、匂いや見た目でわかるんですか?
早乙女「残念ながらわかりません。あと、色の問題でもありません。ちなみに、お疲れのときは薄くなりますね。不妊治療で旦那さんに精子を持ってきてもらうことがあるんですが、夜勤明けの方の場合、薄いことが多いです」
――やはり、体調が大事なんですね。
8月28日公開のvol.3に続く・・・。