【小島みなみさんの「知られざる」苦労時代】

　さて、いちごと銀シャリに守られて、すくすくと育った小島さんですが、デビュー当時は「あること」で悩んでいたそうです。

ーー小島さん、いったいどんなことで悩んでいたんでしょう？

「実はデビューしたての頃は、親や友達に女優になったことを言っていなくて、周囲には会社の事務をやっているという設定になっていたんですよ」

ーーなるほど。しかし、そのような「設定」の女優さんは、他にも結構いらっしゃると思いますが、小島さんは、その設定のどこに悩んでいたんでしょうか？

「だって、OLさんなら普通は毎日、会社に行くじゃないですか。反面、私は専属女優だったので、月に1回しか撮影がないんです。

　つまり、OL設定の場合、昼間に家にいること自体がおかしいんですよ。

　しかも、その当時は実家の近くに一人暮らしをしていたので、いつ何時、親がアパートの前を通るかもわからない。だから、撮影の無い日は気配を消して、OLさんが帰宅するであろう時間まで、電気も点けずに生活していたんです」

ーーなんと！　昼間は気配を消して、夜に活動するなんて、泥棒の一味とほぼ一緒です。

　まさか今現在も「こそこそ生活」を続けているんじゃないでしょうね？

「いえいえ。その後にちゃんと親や友達に話しました」

ーーなるほど。暗がりでのモグラ生活に我慢ができなくなったんですな？

「それもあるんですけど、女優として経験を積んでいくにつれて、周囲に自分の仕事のことをきちんと説得できる自信がついてきたんです。実際、話してみたら、みんな理解してくれたし、受け入れてくれました」

ーーまさにザ・ハッピーエンド！　これでようやく小島さんも、正々堂々お天道様の下を歩けるようになったんですね。

「そうなんですよ！　お母さんとも一緒に旅行に行けるようになって、親孝行がいっぱいできるようになりました」

ーーそこで男や無駄使いに走るのではなくて、親孝行に走るところが、小島さんの素晴らしいところです。さすがは「中高年の孫娘」です。天晴れ以外のナニモノでもありません。

「でも、その後すぐに、親孝行ができないような状況に陥ってしまったんですよ」

ーーええっ！　小島さんにナニがあったんですか？

「当時は、いただいたお仕事をなんでも受けていたので、気がついたら、ものすごく忙しくなって、自分の時間すらなくなってしまったんです」

ーーなんと……。世の中うまくいかないものですな。

「そうですね。その時は自分の時間がないことへのストレスと、それでもお仕事は頑張らなきゃならないという思いの板挟みになって、かなり悩みましたね。マネージャーさんと一緒に、今後の人生設計について、真剣に話し合ったのも、この頃です」

ーーあの明るいパッケージ写真の小島さんにそんな裏事情があったとは……。今はどうなんですか？

「2年くらい前から、ようやくプライベートとお仕事のバランスが取れるようになりました。ちょうど恵比寿マスカッツを卒業したくらいからですかね」

ーーデビューから8年で公私とも充実とは、まさに桃栗三年柿八年！　次はそんなプライベートとお仕事が充実しまくっている小島みなみさんの現在の模様をお伝えしたいと思います。お楽しみください。