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勃つ夫より勃たない彼に満足
蘊蓄(うんちく)を傾けない、一方的に話さないというのも重要。「大して面白くもない自分の仕事や家族、地元の話をしゃべり出すと止まらないオジサンっていますよね。1分以上、“ええ”“そうですか”とか、相槌しか挟めない会話は苦痛でしかありません」(前出の裕美さん)
しゃべらせ上手こそ、モテへの近道なのだ。だが、肝心なのは、ここから。いかに体の関係に至るかは最も気になるところだろう。倉本さんがホテルに誘われたのは2回目のデートのときだったという。
「ふぐ料理店を出ると、彼は私の手を握って“どうします?”と聞いたんです。雰囲気で“ホテルは?”ということだと分かりました。でも、つきあっているわけでもないので、少しためらいがあって……」
彼女の気持ちを察したAさんは、“じゃあ、おいしいワインの店があるので、ちょっと行きましょうか?”とプランBへ変更。
体の関係を断られたらゴリ押しせず引く。だが、断られたから関係終了ではなく、柔軟に対応して別の道を示す。こうして、次のチャンスにつなげるのだ。
「2回目のデートがいい雰囲気で終わったこともあって、3回目もOKしたんです。このときは、私も彼となら体の関係を持ってもいいと思っていました」(前同)
店を出ると、また彼がすっと手を握ってきた。「私が手を握り返すと、自然とホテル街のほうに向かっていました」(同)
ホテルではというと、「彼は硬くならないんですが、“マッサージがしたい”と、時間をかけて脇の下や足の指まで、たっぷり愛撫してくれました。舐めるのが丁寧で、すごく濡れちゃって。“肌がきれい”とか“おっぱい大きい、柔らかい”って、いっぱい褒めてくれるのも幸せでした」(同)
それだけでは満足させられないのではとも思うが、「全然いいんです! 女性優先で、相手を気持ち良くしてあげようと思いやるのも、60代の方ならではの良さでしょうね」(同)
逆に、同年代の夫の場合は「挿れたら、即終了というタイプで、満たされませんでした」(同)と言うから、女性にとって、勃つ、勃たないは関係ないようだ。最後に成田氏が、こう締めくくる。
「女性はまず楽しい会話があり、その延長線にセックスがあると考えています。セックスも挿入より、ねっとりした愛撫やエロ気分をアップさせることが好きなんです。これを知って実践している中高年はモテるし、引く手あまたなんですよ」
少しの心がけで、一気に勝ち組になれるのが還暦世代。生涯現役のモテ人生を謳歌しましょう!
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