一人暮らしの女性に忍び寄る魔の手――。その許されざる手口の一部始終を渦中の美女が週刊大衆だけに語ってくれた！

新年度を迎えて心機一転のこの季節、手塩にかけて育てた娘に一人暮らしをさせることとなった読者諸兄も多いはず。そんなお父サンの不安をかきたてるような話が飛び込んできた。
３月１６日の深夜、名古屋を中心に活動するアイドルグループ『ＣＡＭＯＵＦＬＡＧＥ（カモフラージュ）』のメンバー・藤本美紀さん（２０）が、一人暮らしの自宅で暴漢に襲われたというのだ。

当初から一部では報道されていたが、本誌は彼女を直撃。卑劣な犯行の顚末を聞いた。
「私が『ＣＡＭＯＵＦＬＡＧＥ』に入ったのは昨夏です。だから、この生活に慣れてなくて……。ここに引っ越したのも事件の４日前のことで、不安いっぱいのときだったから、余計に怖かったです」

彼女は事件以降、ジョギングする男性を見ただけでも怯えるほどの男性恐怖症になってしまったという。
彼女を、そんな恐怖に陥れた卑劣な犯行は、どのようなものだったのか。美紀さんは声を震わせながら語ってくれた。

「その日は名古屋市内のライブカフェで一日店長を務め、１２時近くに帰宅したんです。マンションのエレベーターのドアを閉めようとしたら突然、男の人が走ってきたんです」（美紀さん）
彼女は当然、マンションの住人だと思い、“（気づかずに）すみません”とひと声かけ、開ボタンを押した。
「その人は、私の部屋の２つ下の階でエレベーターを降りました」（前同）

そして美紀さんがエレベーターを降り、部屋の前まで行くと、その男が階段を駆け上がり、彼女のほうに走ってきた。
「最初は“さっきの人、階を間違えちゃったのかな”くらいに思っていたんですが、そう思った瞬間、玄関ドアに背中を押しつけられ、その男に左手で口を塞がれたんです」（同）

このときの恐怖は、相当なものだったろう。だが、彼女は、そこで勇気を振り絞った。
「精いっぱいの力で手を払いのけ、“キャーッ”って大声を上げたんです。叫びながらも、ずっと男の目を見ていました。なんだか、目をそらしたら襲われそうな気がしたんで」（同）

そこで怯んだ男は、即座に踵を返し、走って階段を駆け下りていったという。
美紀さんは、すぐに警察へ通報。犯人は３０代くらいの小柄な男だったというが、いまだに捕まっていない。
一人暮らしの女性を狙った、なんとも卑劣な犯行だが、こうした犯罪は年々増加する傾向にあるという。

警視庁元刑事の北芝健氏は、こう語る。
「暴行事件は親告罪ですから、被害届が出ないと事件化されません。しかし、こういった犯罪はナーバスな問題をはらんでいるため、届け出ないケースも多いんです。それも含めると相当数、起きていると思います」

その犯行手口は、今回の事件が典型的な例だとか。
「以前から狙いを定めているケースが多いんです。今回もおそらくそうでしょう。エレベーターに乗るまで気づかなかったということは、どこかに隠れて待ち伏せをしていたということだし、彼女の階を把握してから先に降りて階段を使って部屋まで追いかけるのは、暴行犯の常套手段です」（前同）

意外にもよく狙われるのが、本件のようなオートロックのマンションだという。
「オートロックって、実は危険なんです。油断して玄関の鍵をかけない人も多いし、潜入に成功しさえすれば、外から助けが入ってこられませんから。さらに、セキュリティのしっかりしたワンルームの集合住宅は、一人暮らしの女性が多いですよね。狙いをつける犯罪者も多いんです」（同）