夏になって増えてくるのが、不審者による声かけ事案。

そのなかには「この犯人はいったい何がしたかったんだ!?」なんて思わず首をひねってしまうものも少なくない。

熊本県警荒尾署によると、６月30日、荒尾市内に住む高齢女性方に警察を名乗る男から不審な電話がかかってきたという。

その内容は「市内にわいせつビデオが流出している。わいせつビデオの声がわかっているので、電話で声を確認させてほしい」というもの。いやらしいセリフを言わせようとしたそうだが、はたしてこの男は電話相手の女性の年齢を知っていたのか、ちょっと気になるところだ。

一方、鹿児島県では、小学生女児が見知らぬ男から声をかけられる事案が発生している。鹿児島県警は発表したところでは、７月４日午後、鹿児島市内の公園で小学生女児が友人と遊んでいると、いきなり近寄ってきた30歳くらいの男に男が描いたらしき絵を渡され、握手を求められたあと、ほほをつつかれたという。女児は小学校に逃げ込んで無事。男が渡した絵には、いったいどんなものが描かれていたのだろう……。

佐賀県警唐津署は７月２日、女性に卑猥な言葉を投げかけた男を県迷惑防止条例違反（卑猥な行為）の疑いで逮捕した。逮捕容疑は６月18日午後５時ごろ、唐津市内の衣料品店で20代の女性店員に雑誌のヌード写真の切り抜きを見せながら、「こんな裸を撮りたい」と相談を持ちかけたというもの。同市内では５月にも同様の被害が２件確認されていて、唐津署では関連を調べている模様だ。

最後に北海道では７月２日、高校３年生の女子生徒（17）に声をかけて車に乗せ、身体を触ったとされる札幌市のチェロ奏者の男（37）が札幌・中央署に逮捕された。なんでもこの男、衣料品会社の関係者を装って、女子生徒に「制服の素材を調べている。協力してほしい」と持ちかけていたんだとか。男は「生徒を車に乗せたのは間違いない。匂いを嗅いだだけで、身体には触っていない」と供述しているそうだ。

それにしても、いろんな声かけ事案があるものであるが、被害に遭ってしまうのはいつも子供や女性。1件でも少なくなることを祈りたい。