いくらおいしい食材でも、毎日同じ調理法なら飽きてくる。時には違う香辛料を振りかけてみてはいかが？

「熟年夫婦が愛とセックスを維持するには、なんらかのカンフル剤が必要です」
と、性に関する著作で知られるノンフィクション作家の酒井あゆみさんが示唆するように、セックスレスの回避には刺激が必要。
とはいえ、新しいプレイを導入するのは、なかなかハードルが高い。

公務員の大橋孝さん（４４＝仮名＝以下同）が語る。
「ウチでも"言葉責めプレイ"をやってみようとしたことがあるんです。昔観たＡＶを思い起こしながら、"どこが気持ちいいんだ"とか"このスケベ女め"などと言ってるうちはよかったんですが、やっぱり素人はアドリブが利かなくてダメですね。そのうち言葉に詰まっちゃって、つい"おまえは料理が下手だ"と言ったら、それまでアンアン言ってた妻がムクッと起き上がり、"どういうことよ"と大ゲンカになりました（苦笑）」

そんなカップルたちの間で、今ひそかに流行しているのが、
「台本付きセックス」
だという。
今回は、それでマンネリを打破したという熟年夫婦に迫ってみた。

「風俗店に行ったことが女房にバレちゃいましてネ。それが妙な方向に……」
苦笑気味に打ち明けるのは、健康器具販売会社営業マンの山岸駿介さん（５３）。
童顔ながら顔も頭もテラテラで、夜も強そうだ。
スマホに保存した奥さん（４８）の写真を見せてもらったが、色白ぽちゃ系のなかなかの美人だった。

「女のコの名刺を、ポケットに入れっぱなしだったのが見つかっちゃって。"なんでソープなんて行くのよ！"と責められたもんだから、つい"普段できないようなことをしてみたくて"と答えたところ、"じゃあ、私がやってあげるわよ。ソープでどんなふうにするのか教えなさいよっ"と言いだしたんです」

急転直下、なんとも意外なほうに転んだものだ。
山岸さんはプレイの流れを紙に書いて奥さんに渡した。
「最初は簡単な流れを書くだけのつもりだったんですけどネ。書いているうちに、興が乗っちゃって」
と照れ笑いしながら、びっしり書き込んだ十数枚の紙を見せてくれた。

【パンツ一丁でベッドに腰掛ける男の股間にバスタオルを掛けながら、
女「失礼します」
と、そのままタオルの下で男のパンツを脱がす。
脱がし終わったら、タオルをはぎ取り、
女「あら、もう大きくなってる……」
股間の匂いを嗅ぐように顔を近づけ、上目遣いに男の顔を見る。
右手でそっとサオを握り、左手でタマをサワサワ。
付け根のほうから先端に向けてなめあげ、亀頭の裏側をチロチロとなめる。】