東京都府中市の都立高校に窃盗目的で侵入したとして、警視庁府中署は国分寺市在住のプログラマーの男（28）を建造物侵入の現行犯で逮捕した。

男が捕まったのは６月13日深夜、午前０時半ごろのことだった。

警備会社からの通報を受けた府中の署員が都立高校に向かうと、校舎のフェンスから敷地の外へ出ようとしていた男を発見。身柄を確保したところ、ロッカーから盗んだという体操着２セットや靴下など８点が見つかったという。当然、男は窃盗容疑でも送検されることとなった。

「女子高校生の体からにじみ出る匂いを嗅ぎたかった」と話しており、すでに容疑を認めているこの男。なんでも仕事帰りに酒を飲んだ後、「ムラムラしてきた」ために、高校に侵入したそうだが、暗い場所で盗んだ体操着などが女性の物かどうかを見極めるのに「匂いで判別していた」というから、もともと匂いに相当うるさい男だったようだ。

実際、自宅からは20～30点の女性物の体操着や制服が見つかっており、男は「10回以上学校に侵入した」「他の中学や高校でも盗んだ」などと供述、常習者であることも認めている。

匂いフェチによる窃盗事件は過去にもある。昨年８月には新潟市内のドラッグストアから、女性薬剤師が履いていたナースシューズを盗んだとして無職の男（41）が逮捕されている。この男の自宅からは244足の女性用の靴が見つかっており、そのうち200足が履き古したナースシューズだったとか。「ナースシューズはなんともいえない匂いがする」「一つひとつ、どこで盗んだかも言える」と供述していることから、こちらも相当なマニアだった模様だ。

女子高校生の体操着を盗んだ男は「すごく後悔している。この機会に自分を変えていきたい」と反省の言葉を口にしているとのこと。これほど強い執着心を捨てるのは容易なことでもないようにも思えるが、はたして……。