女性のアパートから下着を盗み出した後、その下着に脅迫の言葉を書いて女性に返したとして、警視庁は６月17日までに東京都羽村市の准看護士の男（58）を逮捕した。

逮捕容疑は３月12日、20代女性のアパートのベランダからブラジャーとパンティを盗んだというもの。この男、盗んだブラジャーを切り裂き、盗んだものとは別のパンティにマジックペンでヒワイな言葉を書き込んで、女性宅に返していたという。

さらに男は同様の行為を二度繰り返し、４月中旬にはブラジャーに「俺とセックスしないと子供がどうなるかわからない」などという脅迫の言葉を書き込み、女性の車に置いた、とされる。

そんななか、女性がアパート前で不審な車両を目撃し、ナンバーを覚えていたことなどから容疑者の関与が浮上。下着に付着していた体液と男のDNAが一致して逮捕に至った。

被害者女性は容疑者の男との面識がないと話していたが、男は「過去に駐車でトラブルになり、その腹いせでやった」と語っているという。

下着ドロは迷惑な犯罪だが、ここに脅迫が加わるとなると、また違った意味も出てくる。犯人が被害者に対して、強い執着心があるのではないかという疑いだ。実際、この男の言葉からはトラブルを根に持っての犯行と取ることができ、脅迫のために下着ドロを行ったという見方もできる。

しかし、実際はどうも違うようだ。

この被害者の住む地域周辺では、2010年以降、同様の被害が計３件発生しており、警視庁はこの男が関連しているものとして捜査を続けている。

つまり、この男は被害者女性個人に執着していたのではなく、相手は誰でもよかったのだ。それを裏付けるかのように、男は以前にも近所の女性の下着を盗んで揉めたことがあり、ある意味“フダつき”の人物だった模様。

少なくとも、下着に強い執着があったのは間違いないようだ。