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実録 オンナたちの飲み屋横丁「行きずりSEX物語」

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安らぎと人情を求めて、フラリと立ち寄る女性が急増中!


いいお酒と美味いおつまみ。
何よりも人の温もりが溢れる昭和の酒場には、ひと味違う"男と女の情事"があるのだ。

おでんや焼き鳥の匂いと威勢のいい声が混ざり合う"お父サン世代のオアシス"飲み屋横丁。
毎夜、揺れる赤ちょうちんに誘われて疲れを癒しに訪れるのは、オヤジ族ばかりと思いきや……なんと、最近は一人でふらりと立ち寄る女性が急増しているという。
都内のアパレル企業に勤める元野絵美さん(27=仮名=以下同)も、そんな"横丁好き"の一人だ。
「肩肘張らずに気楽に飲めて、つまみもおいしく、料金が安い。何より、店主も含めて、そこにいる人がみんな、温かい人たちばかりなのがいいですね」
男たちのオアシスに、妙齢の"美しい鶴"が舞い込めば、何かしら起こるのが男と女というもの。
実際、飲み屋横丁で生まれた"エッチな物語"は、けっこうあるようだ。
「私もそういう経験が……あるんです」
こう打ち明ける絵美さんは、実は1年ほど前から、上司と不倫関係を続けているという。
「仕事はできるし、アパレルですからオシャレ。典型的なモテオヤジですね。関係を持った最初の頃は、食事に行ってバーで飲んだあと、ホテルへ行くパターンが多かったんですけど、最近はホテルへ直行、が多くて……」
しかも、逢瀬のあと、上司はさっさと帰ってしまうそうで、絵美さんは、どことなく寂しい気持ちを持て余してしまうという。
「そんなときに、温もりを求めて横丁に足を向けることが多いですね。あの晩も、家の最寄り駅の近くに横丁があるので、馴染みの点心のお店に顔を出したんです」
しょうろんぽういつものように小籠包と腸詰めを頼み、ビールを1本。
ひと言ふた言、店主と言葉を交わしながら、周りで楽しそうに飲むオヤジたちを眺めていた。
すると、そこに40代前半のサラリーマンふうの男性が入ってきた。
「お疲れ気味で、スーツもヨレヨレの冴えない印象でした」
不倫相手のスマートな上司とは正反対だったが、絵美さんは、その中年男性そのものより、彼がショットグラスで飲むお酒に興味をそそられたという。
「そのお酒をクイッと半分ほど飲むと、目をつむり、"うーっ"と、うめくの。
隣りにいてもいい香りのお酒だったから、つい"それ、なんですか?"って聞いちゃったんです」男は「マオタイ酒だよ」と答え、「ちょっと強いけど、飲んでみる?オヤジさん、彼女にマオタイ酒1杯。オレにつけといて」と、奢ってくれた。水のように無色透明なのに、つんとした独特の香りがした。
「かなり強いでしょ。貴州省というところの酒で、毛沢東や周恩来も愛飲してたんだよ。いまでも国賓が来ると、この酒でもてなすそうだね」
「詳しいんですね」
「いや、中国食品の輸入商社に勤めてるから」
こんな会話がきっかけで2人の話は弾んでいった。
「すごくいい人で、"仕事相手が中国人だから、なかなかコミュニケーションが難しい。だから、日本人より何倍も丁寧に、誠意をもって交渉している"って話を聞いたら、不倫相手の上司とは正反対だなって思って。それで……」
最近、「ただセックスだけして帰る」ことが多く、不満が溜まっていたこともあり、ついつい、この中年男性とホテルへ行ってしまったという絵美さん。
「前戯もすごく上手だし、丁寧で。私を気持ちよくさせようと誠心誠意、尽くしてくれました。
だから……上司のときより、はしたない声を出しちゃった。
エッチが終わったあとにキスをしたら、ほんのりマオタイ酒の香りがしました(笑)」

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